[名称] ThumbDrive
[種類] フラッシュメモリー
[記録方法] USB1.1
[サイズ] 約60mm
[容量] 8MB~
[登場年] 2000年頃~
[種類] フラッシュメモリー
[記録方法] USB1.1
[サイズ] 約60mm
[容量] 8MB~
[登場年] 2000年頃~
今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。
「ThumbDrive」(サムドライブ)はシンガポールのTrek 2000 International社が開発した、フラッシュメモリーを使ったストレージ。USBコネクターを本体に装備することで、カードリーダーなどのアダプターを使うことなくPCからファイルを読み書きできるというのが特徴です。想像通り、現在の「USBメモリー」へとつながる直接のご先祖様で、このジャンルの最初の製品となります。
CD-Rのように書き込みソフトがいらず、ファイル単位で読み書き可能。USBさえあればいいという手軽さは、今現在USBメモリーを活用している人であれば大いにうなづける点でしょう。ただし、利用には専用のドライバーが必要となる独自デバイスだったのがネックでした。
「USBに挿せば中のファイルが読めるのだから、ここにドライバーを保存しておけば......あ、でもドライバーがないと読めないのか!」
という頭の悪いことを考えたことがあるのは、たぶん私ひとりじゃないハズ。もちろん当然ですが、ドライバーがないためWindows 10のPCに接続しても利用できません。
本体を見てみると、この頃のメディアはライトプロテクト機能が搭載されていることが多く、ThumbDriveにも専用のスイッチが用意されています。
ちなみに、Windows MeやXPあたりから標準でUSBマスストレージクラスがサポートされ始め、後発の製品はこれに対応。ドライバーなしで使えるようになり、ほぼ、今のUSBメモリーと同じ使い勝手となりました。
その後の普及は知っての通り。数あるリムーバブルメディアのほとんどを駆逐し、現在のスタンダードと呼べる存在にまで成長しました。その最初の製品が登場したのが20年前だというのは、ちょっと覚えておきたいところです。