勝田町ゆかりアイドル 尾野寺さん区内初ライブ 「地域に根差した活動を」

　勝田町に事業所を構える（株）フレッサ（谷淳也代表取締役）音楽事業部に所属する社員でアイドルの尾野寺しずくさんが８日（日）午後２時から、センター南で区内初のライブを行う。「多くの人とコミュニケーションが取れるようなライブにしたい」と張り切る。

　自身の誕生日である８月29日に、初のシングルＣＤ『君への想い ／夏色のメロディー』を発売し、アイドル活動を開始させた。昭和のアイドルが好きでよく聴くことから「昭和テイスト」を漂わせた懐かしく親しみやすい曲調が特徴だ。

　幼少期から歌やダンスが好きで高校生の時はダンス部に所属。「人前に出て踊るのが楽しい」と感じアイドルを志した。イラストを学んでいたこともあり自身でグッズのデザインも手掛けている。

都筑を発信

　出身は大阪だが、事業所が勝田町にあることから都筑のご当地アイドルとして、まちで見つけた情報をＳＮＳで発信している。「都筑区は自然と都会が交ざっている印象」と話す尾野寺さん。「食べることが好きなので訪問したお店を紹介する冊子を作れれば」と今後の目標を語る。

　これまでは都内を中心にライブ活動を行っていたが、８日に都筑区では初となるパフォーマンスをセン南えきヨコライブスポットでを行う。「都筑の人に知ってもらえるように地道に活動していくのでぜひ覚えてください」と笑顔を見せた。

働くアイドル

　トラックバスの老舗としてプロモーション車両の運行や製作、ライブバスの運営などを行う同社では、３、４年前から音楽事業部を設立。ＳＮＳを使い誰もがエンターテイナーになれる時代で「ライブに出演できる機会を増やせれば」とバスの車内でライブを行うライブバスの運営を始動。ＰＲを行うアーティストを募集し、これまで数名のアーティストが活動を行っている。

　「歩合制ではなく、暮らしを成り立たせることができるアーティストを成立させたい」と谷代表。尾野寺さんはアイドルの活動の傍ら同社の事務員として働く”アイドル社員”だ。

　長年都筑区で仕事をしてきた谷代表は「都筑区には多くの人に知られていないが業界を支えるような企業がたくさんある」と述べ、尾野寺さんに対し「一つ一つ訪問しながら都筑を知り、地元に根差した存在になれば」と期待する。