自衛隊員や家族の診療を担う京都府舞鶴市泉源寺の自衛隊舞鶴病院が廃止され、17日から舞鶴衛生隊診療所に移行した。人口減少社会の中での業務効率化などが理由で、病床数は50床から19床に減った。
同病院は1954年に海上自衛隊舞鶴地区病院として開設され、88年に陸海空自衛隊の共同機関として改称された。潜水病を治療する高気圧酸素治療装置などを備えるが、神奈川県の横須賀病院の機能強化で大湊、佐世保の病院とともに廃止となった。舞鶴衛生隊は約90人体制でスタートし、診療所には医官約10人が勤務する。
この日、記念式典が行われ、看板の除幕式の後、衛生隊司令の庄野聡1等海佐は「今以上に有事・災害医療対応を確立し、隊員のかかりつけ医の機能を強化。自衛隊医療にまい進する」と式辞を述べた。