私は,この事件を知ったときから,「この事件に触れるべきではない」と考えていました。だから私はこれまで誰かみたく「これが真実だ」などを取り上げたこともありません。
誰かがあげる憶測に対して,公表のあった事実のみをもって否定してきました。
もし,この件について憶測が生まれていなければ,私は「きこりラジオ」としての活動もありませんでした。
憶測を流し,ご遺族の気持ちを土足で踏みにじるような行為をする人たちは,私たちにこのように言います。
「妨害者」「工作員」と。
また,私たちは自分が思う真実など強要したりもしません。ただ愚直にご遺族のことを思い,臆測を否定するだけです。
その行為を彼は
「印象操作」「圧力」「工作」と言います。
彼らは,人の痛みが理解できません。ご遺族のこの心の葛藤も,喜んでいると感じているようで,実際公表したことに感謝の意を述べるYouTuberもいるのです。
私は物語を作ったりしません。被害少女の名前も写真も一切掲載しません。それは,ご遺族を思えばこそ分かるタブーだからです。
しかし,彼らはそのタブーを「風化防止」を大義名分にして簡単に破ります。そして「他殺」だとか「レイプ」という言葉を添えてきます。
これを「セカンドレイプ」と呼ばずしてなんと呼ぶのか?
彼らには,感じる心がありません。人の痛みすら自分の「欲」に飲み込ませてしまいます。
彼らには,正義がありません。「10人の未来と,1人の未来どちらが大切か?」とっ言った教頭,そして「1人の名誉と,己の欲どちらが大切か?」の天秤に,己の欲を優先してしまう彼ら。
文春オンライン 旭川14歳イジメ凍死事件 #29でご遺族は,今なおSMSやYouTubeなどで,亡くなられたご息女のことを取り上げられることについての心境を語った。
「私は娘の名前を公表したことに今でもずっと葛藤があります」
「私が娘の性被害についてセカンドレイプのようなことをしたのは間違いないので,やはりそこは世界で一番悪い母親なんじゃないかと,思い悩んでしまうことが増えてきています。マスコミに扱われたからよかったとか,きっとそういうの思いの遺族はいないと思います。」
この記事を見て
多くの人は心を痛め,一部の人は感謝を述べた。