バドミントンの全英オープンは現地時間20日、各種目の決勝が行われ日本は5種目中、女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目で優勝を果たした。

最初に登場した女子シングルスの山口茜（24・世界ランク2位）は昨年は世界選手権で優勝し、勢いに乗っている。韓国の新鋭、アン・セヨン（20・世界ランク4位）を21―15、21―15のストレート勝ちで123年の歴史ある全英オープンで初優勝を果たした。試合後、山口は「一度は取りたいと思っていたタイトルなので、とてもうれしいです。準々決勝まではあまり自分の中で納得のいくプレーが少なかったんですけど、その中でも我慢して乗り越えられたので準決勝、決勝と思い切ってプレーできて良かったかなと思います」と、コメントした。準決勝では東京五輪金メダルの陳雨菲（中国）に勝利した。

女子ダブルスは世界ランク7位、志田千陽（24）と松山奈未（23）ペアが初対戦となる中国の鄭雨（26）、張殊賢（22）ペアを21―13、21―9の完勝で大会初制覇。試合後のインタビューで新型コロナウィルスの陽性判定を受け練習できなかったことを明かした志田は「練習ができなかったりで、ギリギリで試合に合わせたって感じではあったんですけど、2人で話し合いながら自分たちなりに一生懸命、練習には取り組めていたのでそういう部分は良かった」と話し、ペアの松山は「お互いが本当に自分たちの役割を果たしてそれを試合の中で色々成長していっているなって自分自身も感じて、それが結果的にいい結果につながったので本当に良かった」と試合を振り返った。2人の愛称は“シダマツ”ペア。

混合ダブルスでは東京五輪銅メダルの渡辺勇大（24）と東野有紗（25）ペアが東京五輪金メダルの中国ペア、王懿律（27）、黄東萍（27）ペアをストレート勝ちで撃破し大会2連覇を達成した。試合後、渡辺は「声を掛け合うってのは常に意識してますし、大会の中で僕らがかなり成長できたかなって実感してます」と話せば、東野は「劣勢になった場面だったり、負けてる場面で2人で話し合って逆転できたってところが良かったと思います」と五輪後も変わらず抜群のコンビネーションを見せている。