試験対策

【USCPA】AUD一発合格のための勉強法|鬼門攻略の最強対策を伝授!

迷える若者
USCPA試験の一つAUDは日本人が苦手とする試験だと聞きました。その対策方法はないのでしょうか?
AUDの対策方法?有るに決まっているだろうが。正直にいって勉強しづらい科目だが、対策方法は存在するぞ。今日は徹底的に説明していく!
Marty

 

当記事では、上記のとおりUSCPAのAUD対策について解説していきます。

この記事を読むとわかること

  1. AUDで日本人が苦戦している背景
  2. AUDでこなすべき教材(海外教材は必要か?)
  3. 予備校教材の使い方(アビタスの事例)
  4. 合格への必要勉強時間目安とスケジューリング

AUDは各予備校からの情報発信などを見ても、不合格になっている人が非常に多い科目です。

それゆえ皆さまも「何とか一発で合格したい」「効率よく勉強をしたい」と感じているかと思います。そこで、当記事では徹底的にAUDの合格可能性を高めるための方法を解説していきます。

結論から申し上げると、予備校のテキストでは不十分といって外国教材に手を出す人もいますが、そういった対応は一切不要です。

まずは当記事の筆者である私について少し紹介させてください。

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超凡人の私はアビタスの教材しか使っていませんが、合格点よりも約10点高い84点で合格しています。そのあたりも踏まえて、丁寧にわかりやすく解説していきます。

闇雲に予備校の授業の流れにそって対策するとドツボにはまる可能性がある科目ですので、この記事を読んで戦略的な勉強方法をしっかりと理解して対応していきましょう。

本記事の内容については、動画でもより詳細に解説しています。こちらもぜひご覧ください。

 

AUDの出題範囲・合格率・配点を分析|米国公認会計士

まずは連続して不合格に陥ることがあることから「沼」と呼ばれることも多いAUDの科目の性質を知る事から始めましょう。

出題範囲やその科目難易度について説明していきます。

 

出題範囲と配点

まずは、AICPAが定期的に開示しているBlue Print(2021年1月版)からその内容を把握しましょう。

出典:AICPA Blue Print

この配分を見てもバランスよく出題されているのがわかると思います。

山を貼ったりせずに満遍なく勉強していきましょう。問題種別については、以下のとおりとなります。

出典:AICPA Blue Print

AUDは、あまりMCとTBSのバランスという意味でも目立った特徴はありません。

こういう試験は本当に正攻法で攻めていくしかないですね。奇策は不要です。

 

AUD合格率

AUDの合格率も見ていきましょう。全世界ベースにはなりますが、以下が科目別の合格率です。

科目 合格率
REG 56.3%
FAR 46.3%
BEC 59.9%
AUD 51.0%

出典:アビタスウェブサイト

こちらも至って平均的な水準です。ただし、注意すべき点としては、AUDは英語力が一定必要とされるという点です。

私自身はあまり感じたことがないのですが、微妙なニュアンスが読み取りづらいという他の受験者の声が多いです。

英文慣れをしていないと感じる方は、英語力が多少低くても合格できるようにしっかり学習していきましょう。

合格率は決して低くないが、英語力に左右されるところもあるので慎重に対策しよう!
Marty

 

USCPA最強対策|AUD一発合格のための必勝勉強法

それでは早速、合格に必要な要素を一つずつ繙いていきましょう。

 

①AUD対策に他社教材は必要か??

まず最初に説明しておきたいのが、アビタス提供の教材で足りるか、という点です。

FARや、BECなどの他の教科と比べても、合格者の間で意見が分かれており、おそらく受験者のみなさんも頭が痛いところかと思います。

もちろん、英語力や、監査業務の実務経験など、バックグラウンドによって一概には言えませんが、結論はアビタスの教材で足ります。

私自身アビタスの教材しか手をつけていませんが、84点で合格しました。受験のタイミングでも、アビタスの教材の完成度は85%ぐらいのイメージで、完璧に穴なく対応出来ているわけではありませんでした。

やみくもに海外教材などに手を出す必要は全くないぞ!ネット上の情報に踊らされるな!
Marty

ただし、後ほど説明しますが、理想の勉強法は他の科目と大分異なりますので、その点をしっかりと認識しましょう。結論から申し上げると、アビタス教材のみで乗り切るなら「教材の中で広く、深く勉強すること」が大事です。

特に、テキストの中ではチャプター毎に区切られているものを、自分の頭の中で横断的に理解することが重要です。抽象的な表現になっていますが、ここから説明していくのでご安心ください。

 

②アビタス教材でやるべきアイテムの全体像

ではアビタスなどの予備校教材で具体的にこなすべきものはどれでしょうか?

テキストとMCを十分に理解できていれば、合格できる科目(例えばFARは私はそのように勉強しました)もありますが、AUDでは歯が立たない可能性が高いです。

理由はいくつかありますが、以下です。

  • アビタスのテキストに「記載されてはいるものの」覚えるべき項目なのかのジャッジができない問題が、他の教材(ex:リリース問題)で出題される。
  • そもそもアビタスのテキストで触れられていないような論点が登場する事が多い(例:TBSや模試、リリース問題)。
  • 本番の試験の出題傾向が結構変わっており、幅広い視点が必要。

アビタステキストでは、覚えるべき論点が不明瞭

一つずつ説明しましょう。

アビタスのテキストに記載されているが、講義やMCで強調されていない箇所が本試験(リリース問題も含め)で出題されることがあります。

仮にテキストに記載があってもそれが重要かどうか、言われなければ全てを覚えておくのは至難の業です。

ですので、一定テキストの内容をしっかりと理解するという意味でも、必ずTBSやリリース問題もこなしましょう

 

アビタステキストも網羅性は100%ではない

また二つ目の論点ですが、そもそもAUDのアビタスのテキストは完璧ではありません

おそらく、これはアビタスだけの問題ではなく、AICPAの出題傾向が結構変動するからだと思います。

Twitter等のネット上でも「全く何を聞かれているのかわからない問題が多かった」という声が多いです。

 

アビタスのテキストは良くも悪くも「コア」な部分に絞って解説しています。

仮にAICPAのリリース問題で出題されていたとしても、それを100%テキストに反映させているわけではありません。

受講する側としては、こういった背景を認識した上で、以下の通り対応していきましょう。

  1. コアな部分をテキストや、MC問題で固める。
  2. 「それ以外でもAUDには出題される論点がある」ことを認識して、TBSやリリース問題をこなす。

 

試験での出題傾向の変動が激しい

最後の論点ですが、少し先述しましたが出題傾向は割と大きく変わったりするようです。私の受験も初回は、「これは何のテーマの問題で、何が争点・論点なのかわからない」という類いの問題が山ほどでました。

こういった変動に対応するには、純粋に多くの論点に触れておくべきと言えます。

上記の理由から、テキスト・MCのみならずその他のアイテムも十二分にこなすことが必要です。

詳細な勉強法は後のチャプターで解説しますが、私が考える必要なアイテムは以下です。

  • アビタステキスト2冊
  • アビタス問題集2冊(MC、TBSともに)
  • AICPAリリース問題3年分(特にMC)
  • (上記で出てきた論点の復習という意味で)FARテキスト

となります。

そこまで、手広く広げてはいませんが、この分量を深く理解しようと思うと結構大変です。アビタスの教材だけで不十分と言っている方は、純粋に上記の教材を深くこなすことができていないだけです。

多くの学習者がアビタス教材だけでスパッと合格しています。

 

AUD対策でのアビタス教材のこなし方(USCPA取得の正攻法)

必要なアイテムは前のチャプターで説明しましたが、漠然と前から後ろへ設問を解いていっても理解が深まりづらいのがAUDの特徴です。

言い換えると、似たような話が何度もでてきて、意識して整理しないと、100回読んでも頭に入らないようなところがあります。

そういった背景を踏まえて、おすすめの勉強法について徹底的に説明していきます。

 

①講義動画を一気に見る。MC・TBSは解かない。とにかくスピーディーに一周する。

まずは、問題を解かずに一気に講義動画を見てください。

問題を解きながら見るべきという人もいますが、アビタスの問題は「先のチャプターを見てないと物理的に解けない」問題が多くあります。

よって、さくっと1周してから解かないとかなり非効率ですし、無駄なストレスがたまります。まずは全体像をスムーズに掴みましょう。

可能であれば、まるまる1日時間があるような日を何日か使った方が全体感は掴めると思います。

 

②時間を惜しまず、もう一度チャプターごとに講義動画を見る。MCを解きながら1周する。

一度「ふ~ん」という感じで全体感を掴んだら、その上でもう一度講義動画を見ましょう。ほとんど覚えている、という状況だったらテキストだけでもよいかもしれませんが、そういうことは希かと思います。

今回のタイミングでは講義動画視聴に加えて、しっかりMCをこなしていきましょう。ただ、あまり深く考えずに、すぐ解説動画を見てしまってよいです。

講義を聴いて、全講義を1周していてもなお、物理的に解けない問題は山ほどあります。「こういう風に問題が出されるんだな」というのを覚えるために問題を説くイメージでこなしていきましょう。

決して、力だめしのニュアンスで問題を解かないようにしましょう。絶対に講義動画とテキストでは解けないので、非効率です。

まじめな人ほど、すぐに解説を見るのを嫌うが、この時点で考える時間はただの無駄だ!
Marty

参考までですが、MCでもTBSでも講師の先生がしばしば「この論点はテキストに書いてないのでここで覚えましょう」というシーンがあります。

アビタスサイドもそういう風に講義やテキストで全ての論点を網羅しようとは思っていないので、受講者側もその点を認識して対応するべきなのです。

 

③3つの論点を横串整理する(自分で手を動かすのがおすすめ)

普通の脳の持ち主なら間違いなく以下の3つの論点が頭の中でぐちゃぐちゃになると思います。

先に整理してしまった方が楽です。

問題で遭遇したときに、「まとめたあの表の問題だ!」となると、覚えるべき場所がすぐわかるので非常に効率的です。

漠然とMCを何周もすると、たぶん何度やっても×になって嫌になるので、先にまとめましょう。

  • Attest Engatement一覧(基準、Assurance、Report Style、Rep letter、Independence、Engagement Letter、Procedureなど)
  • 倫理用件のIndependence
  • 監査で発見したときの報告

 

せっかくなので、私が作ったそれぞれのピクチャを添付します。

内容のは会計基準の変更等によって変更されますので、最新の基準等をベースに皆さん自身で作成ください。その方が頭に入ると思います。

まちがっても以下を使って学習することが無いようにしてください!「どのように論点整理をすべきか」という観点で提示しています。

自ら論点整理をすることで、体系化した知識を得ることができるぞ!
Marty

 

 

④MCを自分の理解が深まったと感じるまで回す(2周~5周ぐらい?)

これはFARやBECでも同じですね。問題をしっかり解きましょう。テキストと行ったり来たりしながら解きましょう。

何度でもしつこいぐらい解き、自分が講師として説明できるようになるレベルを目指して解いていきましょう。

問題数自体は多くないので、答えを覚えてしまうかもしれませんが、解説ができるレベルを目指して対応していきましょう。

よく言われることですが、特にAUDは不正解の選択肢がなぜ不正解かも説明できるようになった方が良いです。本試験では非常に紛らわしい論点がちりばめられていますので。

 

⑤TBS、AICPAリリース問題をこなす。

混合しやすい論点を整理して、MCをしっかりといて、テキストもしっかり読んだら、TBSと3年分のリリース問題をこなしましょう。

まだまだ初見の論点が出てくると思いますが、そういうものなので気にせずに。

ここで気をつけて欲しいのは、AICPAのリリース問題は絶対に必須ということです。

講義テキスト、MC、TBSで全く出てこないけれども、頻出の論点というのがAICPAのリリース問題で多数出題されています。

本当はテキストを改編すべきだと思いますが、大人の事情でできないのでしょうから、そこは割り切ってリリース問題までが一通りの教材と理解しましょう。

実際アビタス生であれば、無料で解くことができますからね。

FARやBECではAICPAのリリース問題は任意で良いと思いますが、AUDは解かないと出題範囲を網羅できないので、絶対に解くようにしましょう。

 

⑥頭が混合しやすい論点はノート等に適宜まとめる。

私が列挙した3つのポイント以外でもみなさん自身がいっつも間違えたり記憶があやふやになる論点があればそれは、まとめていきましょう。

ノートでもワードでも何でも良いですが、人それぞれ頭に入りやすいポイント、そうでないポイントというのは異なります。

自らの理解度を客観的に分析して、混合していると感じている箇所を中心に整理していきましょう。

 

⑦仕上げ|レポートの記載項目の確認

各Attest engagemntごとのレポート内容は以下のポイントをしっかり整理して試験に臨みましょう。

ここも頻出です。

  • ベースとなる非上場企業の監査レポートをほぼほぼ何が書いてあるか、順番も含め言えるようにする。
  • その他のレポートは、▲のレポートと何が異なるのか論点を整理しておく。(順番、記載内容、言い回し等)

ここも、非常に頻出のポイントですのでしっかり準備しましょう。これで、勉強の流れは終わりです。ここまでしっかりこなせれば、間違いなく合格ラインにはのります。

Willeyなどの海外教材を解くのを否定はしませんが、上記の対応で合格点+9点は取得できています。多少出題傾向の変動があったとしても、十分に75点は確保できると思います。

 

AUD一発合格のための勉強時間目安|スケジュールで勝敗が決まる

最後に、AUD合格のための勉強時間の目安についてお話をしていきます。

みなさまのバックグラウンドや、英語力にもよるところではありますが、おおよそ200時間あれば合格ラインには乗ってきます。

ここまで解説した方法を愚直にこなすとおおよそ200時間程度で対策が完了すると思います(アビタスの場合)。

そのため、スケジュールとしては200時間を十分確保できるタイミングの日程で先に試験日を抑えてしまいましょう

個人の性格にもよりますが、締め切りなく社会人が勉強するのは効率を下げる懸念が高いですので、早めに試験日の設定をすることをおすすめします。

もし「200時間を試験日までにこなせなそう」や「200時間勉強できそうだけど、まったく問題集の正答率が上がってこない」というようなことがあればリスケも検討しましょう。

AUDの日本人合格率が低いのは、なかなか予備校の教材が体系的にまとまっていないという理由が大きいです。

「問題集を解きながら個人の頭でまとめてください」というような構成になってしまっているので、その点を逆に十分理解して対策していくことが効果的な勉強法となります。

 

それでもAUD沼にはまってしまったら

ここまで、AUDの攻略方法を解説してきましたが、やはり個人の英語力やバックグランド、当日の試験問題との相性によって1回、2回と不合格になることもあるかもしれません。

そのたびにアビタスなどの予備校教材に再度立ち返るのは、結構精神的にも参ってしまうと思います。

そこで、どうしても心機一転したい場合には、以下の洋書を活用しましょう。

もちろん、最初の受験から取り組んでも構いませんが、いたずらに試験までの勉強時間が長くなる懸念もあるので、おすすめはしません。

 

テストバンクでは圧倒的な量の問題をこなすことができ、スタディガイドはテキストの位置づけなので、英文で今一度全体像を理解するのに役に立ちます。

アビタステキストは、日本語解説にこだわるあまり、一部「なんでこれ英語で説明してないの?」というところもあるので、そういった箇所の理解の補完にはもってこいですね。

 

 

いかがでしたでしょうか、すごく細かい説明となりましたが、是非しっかり理解した上で対策していただければ十分一発合格可能と思います。

最後に当記事のまとめです。

AUD攻略のチェックポイント

  • Attest Engagementなど混合しやすい論点は自ら整理し深く理解する
  • 必要勉強時間は約200時間。短期決着で挑む
  • レポートの記載内容は入念に確認しておく
  • 最初のうちは、MCも含めて解かずに解説動画を見て全体像を掴むことを優先
  • 絶対にリリース問題は対応する(他の科目より重要度高)

これらを意識して臨めば間違いなく、合格点を手に入れることができます。

 

最後に関連記事のご紹介です。

▼以下の記事▼で他の3科目の勉強法も記載していますので、是非ご覧ください。

>>FAR勉強法|USCPA(米国公認会計士)を最短勉強時間で取得

>>【USCPA】BEC対策徹底解説|米国公認会計士取得への勉強法

>>USCPA最速攻略|BEC WC完全対策講義(note記事)

>>【USCPA対策】REGに最速で一発合格するための必勝勉強法

 

これからUSCPAの学習を始められる、という方は是非私の母校アビタスで無料ウェブパンフを確認するところから始めましょう!

人生を変えることができるのがアビタスです!

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最後に、学びに取り組むすべての努力する方に向けて、私自身の学習をYouTubeで公開しています。

ぜひ箸休めとしてご覧ください。ともに頑張りましょう!!

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