ハロー、ガイズ。
我は聖書(と神話(とポチタ好きのヒストール、よろしくね。
これは『チェンソーマン』82話の考察。「なぜ扉はデンジでなく、デンジ姿のポチタが開けたのか」話。82話は作中で一番ややこしく、この記事もややこしい。この記事は全巻を繰り返し読み返す考察者向け。96話のネタバレ一言注意。
我(の記事は「黒枠は前の世界」考察に基づく。この記事は黒枠を意識的に見る人に向けたもの。まだコミックスの黒枠コマを意識的に見てない人は次の記事へどうぞ。
82話「朝食はしっかり」。扉が開かれる回。このデンジ父(仮)の死体はいつもの夢で見る扉の向こうではなく、確実に扉の手前にあった。
同82話で扉が開かれた時、ドアノブは左でドアの表面に張り紙がない。
同82話。この少年視点ではドアノブは左。扉の左に室外機がある。扉の左に窓と窓格子がない。扉の右に傘立てがない(か見えない)。扉の周囲にあるものがいつもと全然ちがう。少年のズボンは黒っぽくない。少年のシャツはタンクトップで袖がない。扉の内側にいつもの張り紙がある。扉は外側から開かれている。デンジ父(仮)の死体は張り紙がある扉の内側にあった。扉の内側にいたデンジは現れない。
扉が初登場した38話「気楽に復讐を!」。黒枠。サムライソードたちが撃破された次の日。ドアノブは右。扉の右に傘立てと傘一本がある。扉の左に室外機はない。扉の左に窓や窓格子がある。扉の表面は張り紙だらけ。扉の前に泥落としがある。幼いデンジは袖のあるTシャツを着てる。上記の82話画像とドアノブ、傘立て、傘、室外機、窓、窓格子、張り紙、袖などが違うと気づいただろうか。描き間違いはありえない。デンジはドアアイから向こう側を見る。
同38話続き。黒枠。非常にわかりにくくしてある。
①「いつも見る夢だ……」のコマは扉の向こう側。幼いデンジが向こう側を覗いた先にも幼いデンジの姿がある。
②「デンジ」と言ってるのは向こう側のデンジ。
③「あ…ポチタ!」と言ってるのはどちら側のデンジかわからない。
④歯がギザギザしたチェンソーマンの幼いデンジが「ポチタ出てこいよ」と言ってる。これもどちら側のデンジかわからない。
82話(左)と38話(右)を並べると分かりやすい。黒枠は別世界なので張り紙や管やデンジの服装が違うが、上部の室外機や窓は同じ。
38話。夢から目覚め。16歳のデンジがどちらのデンジだろうと「悪夢」だ。夢の中ではデンジの姿をした少年が扉の前に一人ずついて、デンジがデンジに「デンジ」「ポチタ」と言ってるのだから。狂ってる。この悪夢の中で二人とも死体を見ていない。
53話「夢の中」。黒枠。レゼが喫茶店に来なかった次の日。ドアノブは右。扉の右に傘立てと傘一本がある。扉の左に室外機はない。扉の左に窓や窓格子がある。扉の表面は張り紙だらけ。扉の前に泥落としがある。デンジの短パンは黒っぽい。デンジのシャツはタンクトップの袖なしで肩にかけないタイプに変わっている。真正面を向いてるデンジは向こうのデンジ。
同53話。この視点と位置だとデンジは死体を見るはずだが、82話にある缶ビールや死体がない。この世界のデンジは父を殺していない。
「糞みたいな夢」はデンジが二人いた事か。この夢に缶ビールと死体はない。
71話「お風呂」。普通の白枠。闇の悪魔戦後で弱ったパワーの介護回。デンジがパワーの血を吸った後。ドアノブは右。扉の右に傘立てと傘一本がある。扉の左に室外機はない。扉の左に窓や窓格子がある。扉の表面は張り紙だらけ。扉の前に泥落としがある。マンホールが見える。少年の短パンは黒っぽい。少年のシャツはタンクトップで両肩にかけるタイプに変わっている。缶ビールや死体は見えない。
76話「開けちゃダメ」。普通の白枠。マキマが銃の悪魔20%を倒した回。夢ではなく回想か連想。銃の魔人が早川宅のチャイムを連打し、デンジが扉を開けようとしてこのコマに。ドアノブは右。扉の右に傘立てと傘一本がある。扉の左に室外機はない。扉の左に窓や窓格子がある。扉の表面は張り紙だらけ。扉の前に泥落としがある。
81話「おてて」。デンジはマキマの犬になりたい回。デンジがマキマの命令でマキマ宅の扉を開けようとしている。なぜかポチタが心臓から(?)リアルで「デンジ」と言っている。マキマに遮られた「開けちゃダメ」は回想か。ドアノブは右。扉の右に傘立てと傘一本がある。扉の左に室外機はない。扉の左に窓や窓格子がある。扉の表面は張り紙だらけ。扉の前に泥落としがある。
82話。扉が外側から開かれる直前ページのドアノブは右。
同82話。泥落としは扉の内側。ドアノブは見えないが内側から見て右。少年のシャツはタンクトップ。少年の短パンは黒っぽくなく、トーンが貼られている。この少年は「デンジ」「開けちゃダメだ」と扉の向こう側で言っていたポチタだ。全ての「開けちゃダメだ」は泥落としがない側から言われてた。
同82話。影がチェンソーマンの少年。彼は自分がデンジではなくデンジと融合したチェンソーマンだと思い出した。彼はチェンソーマンが食べて消した四つのビールを思い出した。地面に53話の表紙や71話になかった缶ビールやガラスのようなものが現れ、泥落としの上に缶ビールがかぶってるように見える。
ポチタは“あるタイミング”でデンジの父殺しの原因となる四つのビールを消した。そのため、デンジが父殺しをした証拠も事実も世界に存在しないし、世界改編前の記憶を持つマキマだけが父殺しの罪をつきつけられる。ポチタはデンジっぽい姿になれる。この画像の1コマ目はポチタで、ポチタは長ズボンを履かず足首を見せてる。2コマ目と4コマ目のデンジは長ズボンを履いて足首を見せてない。「ポチタは泣きながら俺を待っていた」のは、ポチタがビールの悪魔たちを食べてを消した後、ポチタとデンジが出会った事実が消えるかもしれなかったから。ポチタとデンジの絆は強く、世界改編後も二人は友達だった。
デンジの父が死んだ時、その周りにサントリー、アサヒ、キリン、サッポロの4つのビールが存在した。が、1997年の世界では「アサヒビール」の存在が消え、「TaTuKi生DRY」という別のお酒になってる。チェンソーマンに消された存在はタツキブランドで埋められるようだ。
ビールはデンジの父を酔わせた。ビールがなければデンジが父を殺す事はなかった。ビールと違い、氷を入れて飲む「生」と言う美味しいお酒は特異4課の飲み会に出てきた。
デンジは何をきっかけに扉の夢を見るか?はどうしても缶ビールと缶ビールのような酒が絡む。
消えた四つビール考察→太陽考察→日本列島考察→マキマのモデル『有頂天家族』の弁天考察→マキマが行きたがってた江の島考察→『6月12日』の写真考察→アキの記憶考察→幼いデンジのギザギザ歯→…など考察ドミノ倒しになるため、全てを語る事はできない。黒枠、ビール、「生」は真相の一部で、真相の全体じゃない。
とりあえず、扉回はデンジのシャツ、幼いデンジのギザギザ歯、張り紙、黒枠、普通の白枠、夢、夢じゃない連想、ゴミ箱、チェンソーマンの影、缶ビール、チェンソーマンのビール改変などですごくややこしいと気づけたら儲けもの。「ドアノブ」「泥落とし」「扉の張り紙」にさえ注目すれば「デンジ」「開けちゃダメだ」と言ってた側がわかる。四つのビールは存在が消えているので、デンジは罪を思い出せないし、デンジは扉を開けられない。扉を開けられるのは、デンジの姿をしたポチタだけだ。
罪の意識に耐えきれず、デンジは意識と生きる気力を失ってしまう。いつもはコミックスの各話の間に毎回出てくるポチタが、10巻は1回しか出てこない。さみしい。
理性的なポチタは、デンジのために「腐ってねえハンバーガー」を食べに行き、ハンバーガー🍔とコーラを二度をこぼされても怒らない。優しい。はずみで客や店員が尊い犠牲になったのは気にしない。
紳士的な(ポチタはコベニをデートに誘い、コベニにソフトクリーム(🍦をおごり、デンジの帰りを待つ。デートたのしいね!コベニの意思とソフトクリーム(カーは犠牲になったのだ…。
※🍦は英語圏で「soft( serve(」と呼ぶ。
和やかなポチタはデビルハンターをぶっ殺しつつダンスゲームをコベニと楽しむ。コベニちゃん、踊ろ?(ゴゴゴ
デンジは父に殺されかけ、父を殺し、よく殺され、アキやパワーを死なせ、マキマに騙され、さんざんな目に遭った。それでもまだポチタという友がいる。糞みたいな人生にも愛がある。11巻を待て!
てな感じで締め。記事が面白かったらスター押し、ブクマ、コメント、リツイート(人∀・)オネガイ
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