【チェンソーマン10巻】マザーファッカーの「死の悪魔」とママのマキマ

 

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カラフル
 
 マザーファッカー&マザーイーター!(あいさつ&警句)
 
 ハロー、ガイズ。
 わたし聖書ヴィヴリア神話ムーソロギアーとデンジ好きのヒストール、よろしくね。
 これは『チェンソーマン』の死の悪魔がマザーファッカーでマザーイーターだからママのマキマが「より良い世界」を求めた考察最終回までの全ネタバレと神話エッチ話に注意。
 

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10巻の紹介
 
 マキマは10巻で「その正体は『支配の悪魔』」と紹介された。わたしはマキマを支配の悪魔や罪の悪魔と契約した人間と考察してきたが、マキマ=支配の悪魔だった。マキマ大好き!そして、タツキのインタビューによるとマキマはチェンソーで「キ(木)」を切り取られて「ママ」になり、デンジはマキマにママ、ずっと母性を追い求めていた、と。デンジがテンシ、アキがAK−47で「空き」、マキマの『有頂天家族』の弁天性など、タツキのインタビューは情報量が多くまだ消化しきれない。とりあえず、マキマがママと聞いて思い出せるのが『失楽園』(マキマ宅の絵)のルシファーの娘である罪の悪魔と、罪の悪魔が生んだ死の悪魔だ。 
 

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罪の悪魔の罪
 
ペルセウスは彼女ら(ゴルゴーンたち、ステノー、エウリュアレー、メドゥーサ)が眠っている上に立ちふさがって、アテーナーに手を導かれ、面をそむけつつ、それによってゴルゴーンの姿を眺める青銅の盾の中を眺めながら、彼女の首を切った。
━━『ギリシア神話』アポロドーロス 高津春繁訳
 
 わたしは、支配の悪魔が『失楽園』の罪の悪魔━━前身は女神アテナ━━を内包すると考える。このチェンソーに映るマキマは、アテナの罪、英雄ペルセウスにメドゥーサを殺させた罪の意趣返し。マキマは意趣返しを繰り返し、父ルシファーの残骸・銃の悪魔に【はじまりの罪】も意趣返した末に、自身も意趣返しされた。
 

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 しかし、それは罪への罰ではなく、愛だった━━。
 ときれいな終わりムードをやめて続けよう。チェンソーにマキマが映るのは、第1話の表紙の対以外にも、エラダ(ギリシャ)神話ムーソロギアー聖書ヴィヴリアの愛と赦しがあるんだよ話からはじまり、はじまり。
 

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「罪の悪魔」が語るわが子「死の悪魔」
 
わたし(罪の悪魔)は逃げました。逃げながら、『死だ!』と叫びました。地獄はこの恐ろしい名前を聞いて、うち震え、呻き、『死だ!』と叫び、その声のすべての洞穴から反響してきました。しかし彼は…自分の母であるわたしを引っつかみ、恥知らずにも無理矢理にわたしの体を抱きすくめ、とうとうわたしを犯してしまったのです。…今わたしの眼の前にいるのが、わたしの子でもあり、敵でもある、恐ろしい『死』なのです。この『死』は…母であるわたしをさえ食べかねないのです。
━━『失楽園』第2巻 ジョン・ミルトン 平井正穂訳
 
 『失楽園』のサタン、日本人には“ルシファー”の方が通じるのでそう呼ぶ。『失楽園』は、ルシファーの頭から神話ムーソロギアー的に生まれた娘「罪の悪魔」とルシファーが娘と近親相姦して生まれた「死の悪魔」が出てくる。「死の悪魔」は母を犯し、母を食べたがる。
 

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ママとヤリたい
 
 ママを犯し、ママを食べたがるなんてとんでもない息子だな!信じられない!人間だってそんな事しないよ!わたしはマキマに母性を追い求めてマキマを食べちゃうデンジが好き!
 

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ポール・ギュスターヴ・ドレの『失楽園』絵
 
 わたしはマキマ=支配の悪魔の上で、マキマに『失楽園』の罪の悪魔要素“も”あると考える。なぜなら、マキマがたまにやる“意趣返し”は、〈支配〉とつながらない。〈罪〉と意趣返しはつながる。支配の悪魔が『ヨハネ黙示録アポカルプシス』の4人の騎士の要素だけなら、マキマ宅に黙示録アポカルプシスの絵を飾ればいい。銃の悪魔20%戦から“罪の悪魔”を抜くと、
 

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謝るマキマ
 
なぜマキマが「ごめんね二人共。こうするしかなかったの。結局一番被害が出る形になっちゃった」と言ったかわからなくなる。
 

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はじまりの罪
 
 マキマは天使の悪魔や蜘蛛の悪魔プリンシやゾンビの悪魔を直に支配できる。すると、なぜマキマはアキに謝りながら、アキ経由で未来の悪魔を支配したのか、わからなくなる。なぜマキマは未来の悪魔を直に支配しなかったのか(未来は支配より程度が上だから?)。間に人間(死体)を入れた方がいいなら、天使やプリンシを下げて、人間二人を入れるはずだ。こうするしかなかったの」は最終回まで外均ヨソナラシ(説明)がないので、考えるしかない。わたしはこのチームは『創世記』の【はじまりの罪】チームと考察する。黒瀬と天童がアダムとイヴ役で、未来の悪魔が「善悪の知識の木」役で、蛇の悪魔が「女を唆した毒蛇」で、プリンシのエラダ語「ἀρχήアルケー」が「はじまり」で、天使とアキは■■■■役で、マキマはトリガーとして罪の悪魔の力があると。ルシファーが人間を騙した罪への罰攻撃だから、人間役が必要だった。これらは【はじまりの罪】を表しながら、「罪の悪魔」が直に出ない。支配の悪魔が「罪の悪魔」を含まないと、罰のターゲットが定まらない。銃の悪魔が、ルシファーの残骸でアバターなら、【はじまりの罪】はルシファーにすごく効く。

 

tenfingers.hatenablog.com

 

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マキマの動機
 
 罪の悪魔を内包する支配の悪魔マキマが、父ルシファー、明けの明星の悪魔とセックスして生まれたのが死の悪魔で、マキマは地獄で息子の死の悪魔に犯された。マキマは、ドーターファッカーなルシファーやマザーファッカーな死の悪魔を嫌がるようになり、こんな地獄ごとぜんぶ変えたいと思うようになった。そんな折、チェンソーマンがルシファーを支える名の悪魔(太陽光や金星[明星]に関わる)を食べ、マキマの父ルシファーは消滅した。マキマは己を解放したチェンソーマンの熱狂的なファンになり、「より良い世界を作りたい」と決意を固め、父の肉を食べ、父の力を取り込み、父の残骸である闇の悪魔、銃の悪魔、蛇の悪魔に対立した。
 

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ポチタの発言
 
 ポチタは死の悪魔が支配の悪魔をレイプした事、自分が食べた悪魔のために支配の悪魔が父を失った事、支配の悪魔が家族のようなものにずっと憧れていた事を知っていた(なぜ知っていたかは次の考察で)。
 

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それで
 
 それでポチタの「たくさん抱きしめてあげて」に。
 

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さくりふぁいす
 
 『チェンソーマン』第1部は、悪魔たちが生殖して生まれる描写がなかった。マキマやナユタや天使に生殖能力があるか、魔人に生殖能力があるか、デビルハンターから異形化したトーリカの師匠(内臓持ち)に生殖能力があるか、そこは第2部を待つしかない。ただ、マキマと闇の悪魔はファミリー的な何かがある。二者は、
・穿つ攻撃(サセヲ/ぱん)。
・指差す攻撃。
・ねじる攻撃(サイコキネシス)。
・狙った部位だけ切る攻撃(服を切らずに両腕を切る/クァンシの腕を切らずに首だけ切る)。
・視線で流血させる攻撃。
・攻撃を返す(石化返し/銃撃犯に穴を開ける)
・犠牲者を並べる。
・祈りに関わる(宇宙飛行士に合掌させる/「信仰」発言)
・高いところ(宇宙/標高の高い大神神社オオミワジンジャ)を好む。
・見えない(闇/目隠しさせる、見てない)
などの類似点が多い。

 

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暴力の魔人より暴力的なファミリー
 
 マキマがルシファーの娘を内包する事。マキマが父ルシファーとセックスする事。マキマが死の悪魔を生む事。死の悪魔がマキマをレイプする事。マキマが父のルシファーの残骸(銃の悪魔)をぶっ殺す事。マキマがわが子の死の悪魔を殺そうとする事。ルシファーの娘はエラダ(ギリシャ)神話のアテナが前身な事。こうしてファミリーで殺し合うのは神話ムーソロギアー的と言えば神話厶ーソロギアー的。これらは直に今の世界につながらなくても、チェンソーマンが食べる前の世界にあったかも。少なくとも、『失楽園』の死の悪魔が【母を犯し母を食べたがる】は、デンジと似すぎている。
 
 ハッピーニューイヤーだから神話や古典を踏まえ、まともな考察してみたよ。次は、「なぜチェンソーマンと銃の悪魔と武器人間たちは似ているのか」辺りを考察するつもり。今年もよろしく!記事へのスター押し、ブクマ、コメント、リツイートがヒストールの励みになるので(人∀・)タノム

 

 

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【チェンソーマン10巻】マザーファッカーの「死の悪魔」とママのマキマ

プロフィール
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コミックスのカバーをつけた聖書。

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