【チェンソーマン84話】鎖鋸ブラックボックス② 〜パワー⇨玉置⇨日下部の世界線〜

中級者向けのブラックボックス

 

　ハロー、ガイズ。我（わたし）は聖書ヴィヴリアと神話ムーソロギアー好（ず）きのヒストール、よろしくね。

　我（わたし）は『チェンソーマン』好（ず）きの一読者（いちどくしゃ）として考察（こうさつする。

　今回こんかい、派手はでな要素ようそはないが、我わたしがこの漫画まんがをどう読よんでいるか丁寧ていねいに解説かいせつする。

　これは記事（きじ）「鎖鋸（チェンソー）ブラックボックス①　〜天使（てんし）とアキと姫野ひめのの世界線（せかいせん）〜」の二箱目（ふたはこめ）。二箱目（ふたはこめ）なので①に書（か）いてある丁寧（ていねい）な防衛装置（ぼうえいそうち）は外（はず）してある。この「鎖鋸（チェンソー）ブラックボックス」は劇薬（げきやく）だ。これはチェンソーマン最大（さいだい）の秘密（ひみつ）バレなので自力（じりき）で考察（こうさつ）し本誌（ほんし）で知（し）りたい人（ひと）にはオススメしない。

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　重（かさ）ねて警告（けいこく）する。

　この黒箱（ブラックボックス）は開（あ）けちゃ駄目（だめ）だ。

　それでも黒箱（ブラックボックス）の鍵かぎを使つかう？

 

 

 

　では、原則（プリンシパルと一箱目ひとはこめのおさらいからオープンだ。

わかりやすいループ示唆

　この世界は数えきれないほどループしている。

　この画像を見てループに気づいた読者はかなりいるはずだ。

　しかし“見分け方”を知らないとループの検証素材を集めにくい。

　“見分け方”とは【黒い枠線】だ。　

 

　一見、今の世界の過去に見せかけられた前の世界線は、

　原則（プリンシパル 、【黒い枠線内】に描かれている。例外が少しある。

　前の世界線（複数）と現行（げんこう）世界（せかい）は、

　必ず明確に違う要素が複数描かれている。

　台詞、場所、立場（名称）、怪我、服、小物など。

　では、一箱目の画像を引用しよう。

微妙に違う世界線

　A世界━━アキがタバコを吸わない世界線。馴れ合わないアキ。

　B世界━━アキがタバコを吸う世界線。馴れ合うアキ。

　C世界━━アキがタバコを吸いそうになるが吸わない世界線。喫煙は保留アキ。

アキが何人目のバディか

　D世界━━アキは姫野の五人目のバディ。姫野と岸辺のトークあり。

　E世界━━アキは姫野の六人目のバディ。姫野が心も体も大ケガしている。

　現行（げんこう）世界（せかい）━━アキは姫野の七人目のバディ。

 

　似たような応答はそれぞれ別の世界線でのはじめてのやり取りで、

　姫野とアキは同じ世界で同じやり取りをしていない。

　作中は、現行（げんこう）世界（せかい）と前の世界を同じと錯覚させる複数の仕掛けがあるため、

　じっくり読み直さない限り、まず気づけない。

　では、二つめの黒箱（ブラックボックス）をオープンしよう。

パワー、ニャーコ、コウモリ。

 　世界共通　コウモリが右腕を負傷している。

 　A世界　パワーは全裸生活で、髪や肌がすごく汚れている。コウモリが舌を負傷している。ニャーコの檻がない。

 　B世界　パワーは全裸生活で、髪や肌がすごく汚れている。コウモリの舌の負傷は不明。ニャーコの檻がある。

　現行（げんこう）世界（せかい）　パワーはスーツを着る習慣があり、髪や肌がすごく清潔。コウモリが舌を負傷していない。ニャーコの檻がある。

 

　違う世界線がある、基本は黒枠が前の世界線、間違い探しすればわかる━━とわかってさえいれば、自分で調べられる。ページをパラパラめくっていると気づけない。

左が現行（げんこう）世界（せかい）、右がA世界。

　A世界は例外的に黒枠がなく、背景が白いが前ページまで黒枠だ。ニャーコの檻がない世界線。

　二人のパワーを並べて見ると、清潔さ、肉づき、首の太さが違う。

　もしこの二つが同じだとすれば、パワーは“体や髪を洗う”という行為を知らない時、ニャーコを人質ならぬ猫質に取られ、【パワーが服や体や髪を洗う生活を覚え、肉がついてから】、ニャーコを助けに行ったことになる。どう考えても同じ世界線ではない。ニャーコの檻がないコウモリが、果たして長い間、ニャーコを食べずに待ち、わざわざ檻を探してニャーコを入れ、長期間待つだろうか？他にも現行（げんこう）世界（せかい）の画像を確認してみよう。

現行（げんこう）世界（せかい）の文明的なパワー

　現行（げんこう）世界（せかい）のパワーは

　【時刻の観念を持つ】

　【外出許可を得て外出し、理性と習慣がある】

　【ずっとここの中で退屈しとったわ】。

 

　服を知らず、髪や体を洗わないA世界やB世界のパワーは、

　現行（げんこう）世界（せかい）のパワーと同じ世界線の魔人だろうか、違う世界の魔人だろうか？

 

　『チェンソーマン』はこうやって一つ一つ丁寧に読める漫画、まとめて読むのに向いた漫画だ。

 

　続いて、想像力を働かせよう。

　Ａ世界やＢ世界のパワーはニャーコを助けられるだろうか丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶？

　獣のようなパワーは特異課で働く知能があり、デンジのバディになり得るだろうか？

 

　残酷だが、ニャーコが死ぬ世界線があるはずだ。

　パワーが危険な魔人として殺される世界線があるはずだ。

パワーのいない世界線

　そしてこれがパワーがデンジのバディでない世界線だ。

　台詞を読めばパワーがいないことがわかる。

　デンジのバディは玉置だ。

　（上級者向けの情報があるが今回は中級者向けなので説明しない）

 　続いて同じ世界線の話。

リーダー日下部の世界線

 　日下部が「巡回ルートを路地一つまで決める」世界線。

　パワーがいない世界、デンジのバディが玉置の世界線。

　駄目な妹役パワーがいないせいか、兄でないデンジがややだらしなくなっている。

玉置がリーダー

　現行（げんこう）世界（せかい）では、三人の護衛のうち玉置がリーダー役だ。玉置が道を先導し、コベニカーにハネられたアメリカのデビルハンター（ファーストボーン）の解説をし、デンジに作戦説明し、デンジの目を見てデンジに近よりながら誠実に謝罪する（ややバディみあり）。

　このように、パワーを丁寧に見て、パワーなき世界線を想像し、その世界線のバディ玉置やリーダー日下部をよく見て、各キャラのポジション違いで何が変わるかひとつひとつ詰めていく。この観察や分析には難しい知識や教養は要らない。

　じっくりコマを見て、台詞を読み、キャラの表情、キャラの動作、キャラの髪型、キャラの姿勢、キャラ間の距離を観察する。単純だがほとんどの人は“見ようとしない”ので見えない。普段から意識的に見ようとして見ていけば、目が次第に肥え、あらゆる分析力、把握力、想像力、理解力が身につく。

　今回はこんな感じのあっさり目で。読み通した人にサンクス！👏👏👏👏👏👏👏

　続編記事

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