2022年1月28日、日本ハムファイターズの新庄剛志監督公式インスタグラムにダイハツの軽オープンカー「コペン」の写真が投稿された。この日は新庄剛志氏の50歳の誕生日で、自らコペンを買いに行った趣旨が記されている。
ランボルギーニカウンタックやハーレーでド派手にパフォーマンスする新庄ビッグボスがなぜにコペンを? そのへんを考察しつつ、世界唯一今でも新車で購入できるオープンスポーツ軽のコペンについても独断と偏見で語る!!
文/清水草一、写真/新庄剛志公式インスタグラム、ダイハツ
■あの新庄ビッグボスがこともあろうにコペンを買っただと!!
日本ハムの新庄ビッグボスが、50歳の誕生日である今年1月28日、コペンを購入したことを自身の公式インスタグラムで発表した。
「な、なぜコペン!?」
誰もがそう思うだろう。白いカウンタックでド派手に登場したビッグボスが、あんなちっちゃいスポーツカーをなぜ買ったのかと。
カーマニア的にも「なぜ?」という思いはある。あれだけのカーマニアであるビッグボスが、なぜマニア性の低い軽オープンスポーツを買ったのか。
カーマニアであればあるほど、コペンに対する評価は高くない。何しろコペンはFFだ。既存の軽パワートレーンを流用して作った、ある意味「カッコだけ」のオープンスポーツである。
■コペンはファッションオープンスポーツ軽?? という扱い
実際に乗ると、FFだからダメということはもちろんない。世の中には多くのFFスポーツがあり、カーマニアも、今さらその楽しさを否定したりはしない。
が、マニアは現実よりも、スペックという「幻想」にこだわる。AZ-1やビートやS660のようなミドシップ、あるいはカプチーノのようなFRは構造的に特別で、コペンは特別じゃないのである。
速さはどうか。最高出力64psの軽自動車ゆえ、加速を求めるなら軽くするしかない。FFでも、アルトワークスのような軽量な軽スポーツは本気の速さを持っているので、それはそれで特別だが、コペンは決して軽くない(850kg~870kg)。よってコペンには、ぜんぜん本気の速さもない。
極論すればコペンは、カケラもスポーツカーではなく、「電動オープン機構を持つ、2シーターの軽自動車」に過ぎないのだ。ミツオカのオロチがファッションスーパーカーであったように、コペンはファッションオープンスポーツ軽という扱いだ。
もちろん、ごく一部のクルマ好きのために、こういうクルマをわざわざ手をかけて作ってくれているダイハツには、カーマニアとして感謝している。構造は意外と(?)凝っている。プラットフォームは、ミライースをベースにした専用設計。
その骨格は「Dフレーム」と呼ばれ、それだけでボディ剛性を出しているので、ボディ外板を樹脂化することができた。これによって、4つのボディバリエーションを作ることが可能になったのだ。
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