時代に応じた商品でイ草の魅力を 田村疊店
和歌山市屋形町の田村疊店は、明治の中ごろから代々続く老舗畳店です。当時市内に30軒ほどあった畳屋は、現在は20軒ほどに減少。4代目店主の田村光仁さん(57)は「イ草の畳は日本にしかない。日本だけの文化を残していきたい」と話します。
田村さんは高校を卒業後、京都の畳店で4年間住み込みで修行し伝統技術を学びました。
同店は主に、一般住宅や寺院などから、張っている畳の表面を取り替える「表替」や、裏返して張り直す「裏返し」などの畳替えや新畳などの注文を受け付けています。
田村さんがお薦めするのは「イ草の畳」です。畳1枚にイ草4~5000本を使用し、1本ずつ丁寧に織り機で織っていきます。イ草の畳の香りには心を落ち着かせる効果があるといい、色が青い間は光合成をしているので空気を浄化する作用もあります。フローリングよりも暖かく心が落ち着くなどの畳ならではの魅力を語ります。
年々、畳を取り入れる住宅が減少していることから、田村さんは「畳業界をもっと盛り上げていきたい」と、イ草だけでなく、さまざまな種類の畳も取り扱っています。
水に強いビニール素材や、ペットの脚にも優しいクッション性のある畳、和紙素材で天然のイ草に近い手触りのもの、色もピンクやネイビーなど豊富なラインアップとなっています。縁も和柄や犬の肉球柄などがあり、組み合わせれば100通り以上。田村さんは「昔と比べていろいろな種類の畳がある。時代に合わせ、生活の一部に畳を取り入れてもらえたら」と笑顔で話しています。
【田村疊店】和歌山市屋形町1の18▽℡073・422・7721▽定休日=日曜・祝日
現代風のデザインの縁も多種あり
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