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〈PTA活動のリアル〉退会を伝えると“まさかの通告”が…校長から告げられた“衝撃的な一言”とは

2022/03/18

 新学期が近づくこの時期、お子さんがいる人のなかには、「この春からPTAとどう付き合おう?」と考え中の方も多いかもしれません。

 なるべくラクな役を引き受けて「お役目」を果たすのが得策か? それとも、この辺りでどーんと本部役員を引き受け、ノルマをクリアして、下の子の卒業まで安泰に過ごすか? あるいは思い切って非加入や退会を選び、PTAと関わらずにいくか?

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 どうするかは「自分で決める」のが一番です。イヤなら無理に参加する必要はありません。本当はやりたくないのに、仕方なく我慢して加入や活動をしてしまうと、「他の人も我慢してやるべきだ」と思うようになりがちです。誰かを泣かせる側にまわるよりは、むしろ非会員になるというのも良い選択といえるでしょう。

 ただし、先入観による決めつけにも注意したいところです。「どこも、メディアで見聞きするような恐ろしい組織」と信じ、「入らないでおこう」と考えている人もいるかもしれませんが、PTAは公立の小中学校だけでも全国に約3万もあり、状況はそれぞれ違います。

 最近は改革を進め、「必ずやる」というノルマ制を廃止したり、加入届を配布したりして、会員の意思を尊重するPTAも増えています。まずはお子さんが通う学校のPTAをリサーチしたうえで、入るかどうか考えるのがよいでしょう。

 そのうえで「入らない」と判断したなら、そうするのが一番です。とはいえ、現状はPTAに入る人が大半で、「周囲に非会員の人がいないので決断しづらい」と感じている人も多いのでは。

 そこで今回は、PTAを退会した人たちが、実際にどんな経緯でその選択に至ったのか、いくつかの実例をお伝えしたいと思います。