定期テストで80%以上得点するためのポイント
- 作曲者(シューベルト)・作詞者(ゲーテ)の名前と出身地を覚える!
- シューベルトの経歴を覚える
- 「リート」という言葉を覚える(とても良く出る!)
- 演奏形態を覚える
- 詩のストーリーを把握する
- 登場人物と特徴を覚える
- 曲に使われている工夫について理解する
- 1.「魔王」とは?基本情報をおさらい
- 2.「魔王」の日本語歌詞
- 3.「魔王」で重要なポイントはココ!
- 4.「魔王」では、定期テストにこんな問題が出る!
- 5.まとめ
シューベルト作曲「魔王」とは?
基本情報をおさらい
作曲者:シューベルト
作詞者:ゲーテ
時代:ロマン派
曲の種類:リート
演奏形態:ピアノ(伴奏)と独唱
シューベルト「魔王」の
日本語歌詞を確認しよう
「魔王」のストーリー内容と、
誰がどんなセリフをいうのか、把握しておこう!
「語り手・父・息子・魔王」の4人。
それぞれ後で詳しく解説するよ。
風の夜に 馬を駆り 駆けりゆくものあり
腕にわらべおびゆるを しっかとばかり抱けり
※わらべおびゆるをしっかとばかり抱けり=子供を抱いて
【父】
ぼうや なぜ 顔かくすか
【子】
お父さん そこに見えないの 魔王がいる こわいよ
【父】
ぼうや それは さぎりじゃ
※さぎり=霧
【魔王】
かわいい ぼうや おいでよ 面白いあそびをしよう
川岸に花咲き 綺麗なおべべが たんとある
※おべべ=洋服 たんとある=たくさんある
【子】
お父さん お父さん 聞こえないの 魔王が何か言うよ
【父】
なに あれは 枯葉のざわめきじゃ
【魔王】
ぼうや 一緒においでよ 用意はとうにできてる
娘と踊ってお遊びよ 歌っておねんねも さしたげる
いいところじゃよ さあおいで
※おねんね=ねること さしたげる=させてあげる
【子】
お父さん お父さん それそこに 魔王の娘が
【父】
ぼうや ぼうや ああそれは 枯れた柳の幹じゃ
【魔王】
かわいや いいこじゃのう ぼうや じたばたしても さらってくぞ
【子】
お父さん お父さん 魔王が今 ぼうやをつかんで連れてゆく
父も心おののきつ 喘ぐその子を抱きしめ
辛くも宿につきしが 子はすでに息絶えぬ
シューベルト「魔王」テスト対策
重要なポイントはココ!
シューベルトとゲーテについて覚えよう!
シューベルトの経歴について覚えよう!
「魔王」を作曲したのは18歳のとき。
なんと600曲以上のドイツ語歌曲を作曲したんだ。
そのため、「歌曲の王」と称されているよ。
「リート」という言葉を覚えよう!
【テストによく出る】
「魔王」の演奏形態を覚えよう
独唱なので、歌う人は1人!!
1人の人が4つの役を全部歌うんだ。ここがポイント!
伴奏はピアノだけなので、オーケストラなどは登場しないので注意!!
「魔王」のストーリーを把握しよう
①嵐の夜に、息子を連れた父が馬を走らせている。
②そこに魔王があらわれ、息子が父に恐怖を訴えるが、父には魔王の姿が見えず、そのまま馬を走らせ続ける。
③家にたどり着いた時には、息子は亡くなってしまっていた・・。
登場人物とそれぞれの特徴を覚えよう
「魔王」では、語り手は曲の最初と最後だけに登場するんだ。
最後には、「息子はすでに息絶えていた」という内容を伝えているよ。
なので歌う人は、「魔王」「父」「息子」「物語の説明」の4つの部分を1人で歌わなくてはいけない。
なので、声のトーンを変えて、4つの役を演じ分けているんだ。
「語り手」のとき
物語の最初では、声の調子を変えることなく、たんたんと歌う。
最後に息子が亡くなってしまったことを伝える部分では、激しく歌う。
魔王が現れて恐怖を感じると、だんだんと声が高くなる。
息子を落ち着かせるため、低い声で歌う
息子が伝える内容について把握しよう!
曲に使われている工夫について把握しよう!
工夫①
「子」の旋律(メロディー)の変化について
2回目:「シ」から歌いだす
3回目:「♯ド」から歌いだす
4回目:「レ」から歌いだす
工夫②
ピアノの伴奏の3連符について
工夫④
ピアノ伴奏の強弱について
なので、ピアノの伴奏もとても弱く演奏されるんだ。
このとても弱く弾くことを伝えるために、楽譜には「pp(ピアニッシモ)」が使われているよ。
なので、ピアノ伴奏はさらにとても弱く演奏される。
ここでは「さらにとても弱く」弾くことを伝えるために、楽譜には「ppp(ピアニッシッシモ)」が使われるよ。
(ピアニッシッシモまで出ることは少ないと思うけれど、余裕があったら覚えておいてね!)
「魔王」では、定期テストにこんな問題が出る!
イ:交響曲第9「運命」
ウ:野ばら
エ:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
オ:ます
カ:ボレロ
解説:アはバッハ、イはベートーヴェン、エはモーツァルト、カはラヴェルの作品。
イ:独唱と、オーケストラ
ウ:独唱と、弦楽4重奏
エ:独唱と、ピアノ伴奏
オ:4声と、ピアノ伴奏
イ:落ち着かせるように低い声で歌う
ウ:はじめは たんたんと、最後は激しく歌う
エ:恐怖が強くなるにつれて高い声で歌う
イ:父
ウ:語り手
エ:息子
イ:魔王の声が聞こえ、父には聞こえないのか?と訴える
ウ:魔王の姿が見え、父には見えないのか?と訴える
エ:魔王に連れ去られそうになり、腕を掴まれていると訴える
イ:父もこころ おののきつ
ウ:それそこに 魔王の娘が
エ:川岸に花が咲き きれいな おべべがたんとある
イ:語り手
ウ:子
エ:魔王
中学音楽テスト「魔王」まとめ
- 作曲者はシューベルト(「歌曲の王」と称される)
- 作詞者はゲーテ
- シューベルトが18歳の時に作曲した
- シューベルトが生まれたのはオーストリアのウィーン
- ゲーテが生まれたのはドイツのフランクフルト
- 曲の種類は「リート」
- 演奏形態は独唱とピアノ伴奏
- 語り手・息子・父・魔王が登場する
- 3連符が使われている
- ピアニッシモが使われている
- 詩の内容、歌とピアノ伴奏が一体となっている
- 登場人物に合わせて歌い方が変えられている
- シューベルトの代表作は他に「野ばら」と「ます」などがある