(少女漫画のノートを置き忘れちゃった…！)

うっかりしていた。まさか移動教室に大事なノートを置き忘れるなんて。
いつもならこんなミスしないのに……疲れが溜まってたのかな……。
誰かに見られたりしてないといいけど……。　
……あれってシリウス先輩……だよね……。
机の上に座って何か読んでる……あそこはさっき私が座ってた席だけど、あれってもしかして……。
「おい、そこのお前」
っ！？わ、私……！？
こっそり物陰から様子を見ていたのだけど気づかれていたのね……ビックリして心臓が口から飛び出るかと……。
「……あの、の、覗き見するつもりじゃ、その……」
上級生の、それも不良で有名なシリウスシンボリ先輩が私を……多分睨んでる。目を合わせられないからわからないけど。
上手く喋ることなんて、絶対に無理。
「このノート、ひょっとしてお前のか？」
少しだけ、ノートを確認するだけなら目は合わせなくてもいい。
……私のノートだ。あの授業用にカモフラージュした表紙は、日頃から見慣れた私の文字だ。
「悪いが勝手に見させてもらった。名前が書いてなかったんでな」
「あ、あの、いや、それは……私の友人のもので……た、頼まれて、探しに……」
「──へぇ」

あぁ……そんなこれ見よがしにパラパラとページを捲らないで……。
本当は私のノートでそこに描いてある少女漫画は私が描いたもので……。
「ほら──返してやるよ」
あれ……もしかして返してもらえないんじゃって思ってたのに、なんだか拍子抜けするぐらいアッサリと……
「……あ、あの……ノートを……は、離し……」
「──ただし」
……っ！！！！
か、顔が……近……！息が当たって……。
……………………すごく、綺麗な瞳……。
「お友達に伝えな。この漫画の続きが描けたら、私のところに持ってこい」
うぅ……む、胸の感触がすごい……。
抱えたノート越しにも柔らかさが伝わってきて……。
「描いた本人が渡しに来たら──このノートに描いてあるみたいに可愛がってやるよ」
ぁ……あご……そんなに優しく撫でられたら……。
わ、私……変になっちゃう……。
「…………ってな」
あっ……こ、これで……終わり……？
こんないいところで…………やだ……わ、私ってば何を……。
「はっ　私も絵心はそれなりにあるつもりだが、漫画ってのは描いたことがない。その漫画、なかなか楽しめたよシャイなお嬢さん」
やっぱり、嘘はバレてる……。
我ながら下手な言い訳だったのは、うん。
「それと……腰が抜けたんなら手を貸してやろうか？」
「…………お、お願いします……」

シリウス×ドーベル概念だと…？そんなの俺のデータにないぞ！？

>>3

お前データキャラやめ‥

俺のデータにもねえわ‥

それから私は、シリウス先輩に自作の少女漫画をこっそり見せるようになった。
シリウス先輩は、私がノートを持っていく度に、漫画の中の人物と同じことを私にしてきて、こんなことされたいのか？なんて言われて、私はそれが……。
「おっ、今日もきたのか。最近ペースが早いな」
「あ、あの……この間の、続きです……」
ノートを渡して、先輩が読み終わるのをじっと待つ。
この時間がすごくもどかしい。
「へぇ──ドーベル、お前……こんな風にされたいのか？」
開かれたノートのページを指差しながら、先輩はいたずらっぽく笑っている。
私は自分の口の端がつり上がってしまうのを抑えきれなくなっていて。
先輩が手のひらを上にして妖しくベッドへ手招きをする。
「いいよ、こいよ」
今日も私は、先輩にかわいがってもらう……。

良質なウマウマだぁ……

>>3

>>4

お前らデータキャラ辞めろ

>>7

失せろ

すごく良かったけど最後のベッドで「いいよ、こいよ」で笑っちゃった

どけ、inmスレは俺が焼き払う

>>9

いやこれに関してはアウトよりのアウトでは？

これは新解釈のカップリング？？

最後だけ脳内で変換すれば☆10

>>12

こんな汎用性高い頻出文言をアウト判定しちゃダメだろ！

スレ主が狙ってたならうん……

最後がダメなので降着

>>17

終

>>15

寧ろ異種族レビュアーズのエルザさん連想したけどな俺は

ドーベルはこの手のキャラに弱そう

ドーベルって押しが強い子には大体弱いでしょ(偏見

>>17

あえて言うならメイ田ドト玄

>>7

シリウスが言いそうなのが悪い