新基地建設が進む沖縄県名護市辺野古沖にある「長島」の北側海域で2日、サンゴが散らばっているのが確認された。現地の調査のために海に潜った、ヘリ基地反対協議会のダイビングチーム・レインボーのメンバーが撮影した。

(上)ひっくり返った状態のサンゴ

(上)ひっくり返った状態のサンゴ (下)こぶしより大きいサンゴ(右手前)や底面が上や横を向いているサンゴ(奥)=2日、名護市辺野古沖の「長島」北側の海域(ダイビングチーム・レインボー提供) 散らばったサンゴが確認された場所

 メンバーによると、散らばったサンゴが確認されたのはK8護岸の延長上に当たる水深約8メートルほどの海域。サンゴ100体ほどが、ひっくり返るなどして転がっており、小さいもので20~30センチほど、大きいものは1メートルほどのハマサンゴがあったという。

 サンゴは工具で切断されたような断面で、現場の岩場には削られたような跡がほとんど見当たらなかったといい、メンバーは「どこか別の場所で採捕して、ここに放置したのではないか」と推測している。

 撮影したメンバーの一人は「断面に藻が生えているサンゴもあったので、少し前に採捕されたのではないかと思う。サンゴの状態にショックを受けた。どういう状況でこうなっているのかを知りたい」と話した。(北部報道部・當銘悠)