全日本柔道連盟(全柔連)が、毎年夏に開催していた全国小学生学年別大会を2022年度から廃止することが分かった。
1月の理事会で報告され、今月14日付で都道府県連盟宛てに廃止を通知した。通知には「行き過ぎた勝利至上主義が散見される」と理由が書かれている。
04年度から始まったこの大会は、全柔連がただ一つ単独主催する小学生の全国大会。5、6年生が対象の個人戦で、重量級と軽量級に分かれて争われる。
関係者によると、指導者が子どもに減量を強いたり、組み手争いに終始する試合があったりした。判定を巡り指導者や保護者が審判に罵声を浴びせることもあったという。全柔連幹部は「大人が、子どもの将来ではなく、眼前の勝敗に拘泥する傾向があった。見つめ直す契機にしてほしい」と話す。
減量強いられ不眠に
全柔連は代替イベントとして…
- おおたとしまさ教育ジャーナリスト2022年03月18日13時52分 投稿
【視点】競争のなかにおいてさえも他人と自分を比べない強さを身につけるように導くのが大人の役割であるはずなのに、その大人が前のめりになってしまう。スポーツでも音楽でも受験でもいたるところで起こっています。
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以下、拙著『なぜ中学受験するのか?』から抜 【視点】私は「全国高校生マイプロジェクトアワード」という、全国の高校生たちが自身の探究してきた取り組みを発表する、全国大会を主催しています。日本の高校生の学びが「正解を覚えて問われる」形ではなく、自ら問いを設定し、仮説を立て、何かしら取り組み、その
…続きを読む【視点】 今回の決定は素晴らしいことだと思います。山下さんのように力のある方だからこそ出来た事のように思いますが、こうした子供たちの成長を考える動きはぜひ加速していくべきです。
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小学生のスポーツ過熱化については、私が現在滞在している米国でも【解説】 小・中学生のスポーツの対外大会は、戦後しばらくは国が規制していました。戦前に運動部活動の過熱化があり、その弊害としての勝利至上主義を防ぐためでした。
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それが、戦後初めて日本が参加した1952年のヘルシンキ五輪で惨敗すると、競技団体の側