ウクライナ軍 森に潜伏“ロシア軍拠点”一斉攻撃…ドローン映像公開[2022/03/16 13:20]
ロシア軍によるウクライナの首都キエフへの攻撃が激しさを増しています。
日本時間の16日未明から、キエフでは35時間の外出禁止令が発令され、緊張が高まっています。一方、ウクライナ軍が、キエフ郊外の森の中にあるロシア軍の拠点を砲撃するなど、応戦しています。
■市街地に「Z」装甲車…撃破の瞬間
装甲車両の内部でモニターを指さしながら、ロシア軍を砲撃するウクライナ側の部隊です。
市街地を移動していた次の瞬間、前方に車体に「Z」の文字が入ったロシア側の装甲車両が現れました。
絶え間ない砲撃で、弾幕に覆われていきます。ロシア軍の侵攻に対し、ウクライナ軍は激しい抵抗を続けます。
■森に潜伏“ロシア軍拠点”一斉攻撃
ウクライナ国防省が公開したドローン映像です。キエフ近郊で、ロシア軍が森の中に拠点を置き、兵士が潜伏しているといいます。
その後、ドローンカメラがズームアウト。森全体を捉えます。
すると、ウクライナ軍による攻撃で巨大な炎が上がり、空高くまで、煙が立ち上りました。
さらに、この場所から5キロほど離れた森でも、ある映像が残されていました。
木々の中を、緑色の箱を持って走り抜けるウクライナ兵たち。ロシア軍と戦闘の最中にあるといいます。
箱の中から筒状の部品を取り出し、組み立てられたのは迫撃砲です。
次々と砲弾が放たれるなか、1人の兵士が黒いドローンを取り出します。上空に飛び立つドローン。戦地となってしまった小さな村が目の前に現れました。
ロシアによる侵攻が始まる以前の様子と比べると、至る所で住宅が破壊され、地面が焼け焦げてしまっているのが分かります。
こうしたドローンの映像を利用し、攻撃の狙いを定めているのでしょうか。兵士らがリモコンやスマートフォンのような端末を手にする様子もありました。
■早朝に砲撃…市民犠牲「ひどすぎる」
侵攻から20日目を迎えた早朝。まだ、太陽が昇る前の首都キエフの街が一瞬、赤く光ります。
その直後、響き渡る爆発音。さらに10数秒後、もう一度。車の警報音も、鳴り響いていました。
キエフ西部の地区で15日、複数の高層アパートが砲撃されました。外壁が焼け焦げ、黒煙が立ち上るなか、室内では炎が燃え盛ります。
ウクライナ非常事態省によると、アパートのうち1棟では48人が救助され、少なくとも3人が死亡したということです。
ロシア軍の攻撃で、増え続ける市民の犠牲者。消防士の男性は、感情を抑えることができません。
消防士:「ひどすぎます。一番つらいのは、子どもたちが亡くなっていることです。彼らの人生は、これからなのに。こんなことになるなんて…」
■キエフ市長が“攻撃被害”SNS投稿
攻防戦が激化するキエフ州では全域で、日本時間の16日午前3時から、35時間にわたる外出禁止令が出されています。
14日に、集合住宅などが攻撃に遭った現場を訪れたキエフ市長は、自ら被害の様子を撮影し、SNSに投稿しました。
キエフ・クリチコ市長:「ロシアが民間人にもたらした戦争が、これです。建物やインフラが破壊され、バスもロケット攻撃を受け、死者も出ています」
■ハリコフ 突然の爆発音…「逃げろ」
ウクライナ第2の都市ハリコフ。空爆を受けた建物から救助された女性が身を休めようとした瞬間、異変に気付いた人たちが空を指さします。
爆撃音が襲い、道路上には倒れ込む人の姿もあります。助け出された女性や周りの人たちは、急いでその場を後にしていました。
■“国外避難者”すでに300万人超
国の南側で接するルーマニアとの国境、ドナウ川をフェリーで渡り、避難してきた人たち。子どもたちの姿も多くみられました。
国連によると、故郷を後にしてウクライナから国外に避難した人たちは、すでに300万人を超えています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月16日放送分より)
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