日本コロナ死者 公式の6倍?

日本のコロナ死者数は11万人で厚労省発表の6倍か? 英医学誌で発表された衝撃の論文

遅すぎた高齢者のワクチン3回目接種(C)共同通信社

 世界の新型コロナウイルスによる死者数が発表の3倍に上る可能性があることが分かった。

 米ワシントン大などの研究チームが10日、英医学誌「ランセット」に発表。「コロナの影響は見かけよりも破壊的だ。世界で最も多い死因の一つだった可能性がある」としている。

 研究チームは2020年1月~21年12月のコロナに関連した超過死亡(平年に比べ死者数がどれだけ増えたかを示す指標)を推定。コロナが直接死因のケースに加え、既往症の悪化による関連死、検査できず死亡した陽性者、医療逼迫、経済的困窮による犠牲者も含まれているとみている。

 公式発表の世界の死者数は2年間で590万人だったが推計では1820万人と3倍に上った。

 最多はインドの8.4倍(発表48万人、推計407万人=以下同)。米国1.4倍(82万人、113万人)、ドイツ1.8倍(11万人、20万人)、中国は3.7倍(4800人、1万8000人)だ。

 日本は、1万8400人の公式発表に対し、推計は11万人と6倍。世界全体の3倍をはるかに上回っている。

「若者が多い国はコロナが直接死因となるケースがほとんどでしょう。しかし、日本は世界一の高齢社会です。既往症を悪化させて亡くなる高齢者の死亡事例が相当数カウントされていないと考えられます。死亡リスクが高い高齢者へのコロナ対策がおろそかにされてきた結果と言えます」(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)

 もっと深刻だと受け止めた方がいい。

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?