ドメインを取得するとドメイン所有者情報がWHOISに登録されますが、個人がドメインを取得する場合は情報代理公開サービスを利用できます。これにより、WHOISに登録されるのはドメイン登録代行会社のものに置き換えられます。
vpncafe.netも情報代理公開サービスを利用しており、表示されるのは『エックスサーバー』の情報です(vpncafeは『エックスサーバー』で運用しています)。

ただし、これは匿名化されているわけではありません。エックスサーバーに情報照会が入ればわたしの個人情報は簡単に開示されます。
では匿名でドメインを取得したりサーバーを運用することはできないのでしょうか?
匿名でドメインを取得するサービス

匿名でドメインを取得できるサービスにネイビス島で運営されている『Njalla』があります。運営者は「The Pirate Bay(パイレート・ベイ)」の共同創業者であるPeter Sunde氏です。
正確には匿名でドメインを取得できるのではなく、Njallaがドメインを取得してドメインの所有者となり、利用者はNjallaから使用権を得てドメインを利用するという流れになります。そのためドメイン所有者を調べてもNjallaから先にたどり着くことはなく匿名性を保つことができます。
費用はドメインによって変わり、年間15ユーロ(1,943円)~75ユーロ(9,717円)となっています。.comや.netであれば15ユーロで利用できるので匿名で利用できることを考えれば高くありません。
VPSも匿名で利用できる
ドメインを匿名で取得したとしてもサーバーの利用者情報が匿名化されていないと意味をなしません。そこで、Njallaでは匿名で利用できるVPS(Virtual Private Server)を提供しています。
VPSは利用者が1台丸ごと自由に使える仮想サーバーです。管理者権限(root権限)が使えるのでアプリケーションのインストールやOSのカスタマイズも自由です。その代わり、面倒なサーバーのメンテナンスも自分でおこなう必要があります。レンタルサーバーであればOSのアップデートやセキュリティ対策をレンタルサーバー会社に任せることができますが、VPSはすべて利用者がおこないます。
プライバシーを守るためサーバーはスウェーデンで運用されており、VPSのOSはLinuxが利用できます。プランは3つです。
VPS 15 | VPS 30 | VPS 45 | |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア |
メモリー | 1.5GB | 3GB | 4.5GB |
ストレージ | 15GB | 30GB | 45GB |
月間転送量 | 1.5TB | 3TB | 4.5TB |
月額費用 | 15ユーロ(1,943円) | 30ユーロ(3,887円) | 45ユーロ(5,830円) |
支払い方法
Njallaはさまざまな支払い方法に対応しています。
- Bitcoin
- Litecoin
- Monero
- ZCash
- DASH
- Bitcon Cash
- Lightning(BTC)
- Ethereum
- Paypal
匿名性を高めるのであれば暗号資産(暗号通貨)がおすすめです。匿名性の高い暗号資産については次の記事を参考にしてください。
WEBサイトを運営する場合は、さらに「クラウドフレア」を利用するといいでしょう。クラウドフレアは無料でも利用でき、利用者のプライバシーを保護する方針のため匿名性を維持できます。
VPNも利用できるがおすすめしない
サーバーをメンテナンスする際はSSHでリモートログインする必要がありますが、自宅から直接ログインするのは好ましくありません。
匿名性を保つためにはVPNを使って送信元IPアドレスを隠す必要があります。そのような目的でNjallaは毎月5ユーロ(648円)で利用できるVPNサービスも提供しています。
しかし本当に匿名性を高めたい場合は別のVPNサービスを利用した方が良いでしょう。
というのも、Njallaのサーバーに調査が入り送信元IPアドレスが調べられる状況ということはNjallaが提供しているVPNの匿名性は既に崩れていると考えるのが妥当です。
しかし、そんな状況でも『NordVPN』や『SurfShark VPN』のような匿名VPNを利用していれば匿名性を守ることができます。
匿名性の高いおすすめVPNは「【決定版】おすすめ匿名VPNランキングTOP5 」でご紹介しているので参考にしてみてください。
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