【SS】春売ララとライスコロッケ、あとえっちなロブロイとか

バクシンオー「ブルボンさん！ライスさん！もうすぐファン感謝祭の季節ですね！我々R・R・Iの3人も一丸となって盛り上げましょう！」

ブルボン「私は当日『逃げ切りシスターズ』のライブがあるので他の活動に参加は難しいかと思われます」

バクシンオー「なんと！それでは当日応援させていただきますので、頑張ってください！」

ライス「ライスも応援してるからね。がんばってね」

ブルボン「スキル『応援』の発動を確認。ステータス『がんばるぞ、おー』が付与されました」

バクシンオー「ではライスさん！2人となりましたが我々で何かを」

ライス「あっ、えっとね、その、ライスはもうウララちゃん達と一緒に屋台をやることになってて･･････」

バクシンオー「なんですとーっ！？つまり私が出遅れたと言うのですか！皆の模範となるべき学級委員長が！ふ、不甲斐なし〜〜」

ライス「そ、それなんだけどね！屋台をするには人手が欲しいから誘えそうな娘がいたら誘って欲しいって言われたんだけど、バクシンオーさんもよかったらどうかな？」

バクシンオー「な、なんと！これは思ってもみませんでした！まさか私の方がおさそいをうけるとは！」

ブルボン「屋台チームは学園の顔とも言えるチーム。学級委員長であるバクシンオーさんの適正は高いと思われます」

ライス「バクシンオーさんがいてくれればチームのみんなも喜んでくれると思うし、どうかな？」

バクシンオー「むむむっ！学級委員長として頼まれて断っては面目が立ちません！いいでしょう！是非とも私もライスさんたちに協力させてください！」

ライス「う、うん！よろしくね、バクシンオーさん！」

ブルボン「私もライブの合間を見て商品の購入を検討しています。スキル『食べて応援』を予約しました」

ライス「うん！ブルボンさんも是非遊びに来てね！」

ウララ「ライスちゃーん！こっちこっちー！」

ライス「あ、いたいた、ウララちゃーん！」

バクシンオー「皆さんもう集まっているようですね。しかしここは学園外、走らず慌てず合流しましょう」

ライス「うん。ごめんね、ライスと一緒にいたから赤信号ばっかりで･･････」

バクシンオー「なーに！スタートの練習がたくさんできたと思えば問題ありません！」

オペラオー「はっはっはっは！これで全員かな？心強いメンバーが集まったじゃないか！」

ロブロイ「6人ですか。一日だけと考えるとなんとかなりそうですね」

キング「当日の手伝いも何人か呼びかけているわ。みなさん、やるからには一流の屋台を仕上げるわよ！おーっほっほっほ！」

オペラオー「もちろんだとも！世紀末覇王は屋台でも観衆を魅了してみせようじゃないか！」

ウララ「うん！オペちゃんもキングちゃんもよろしくね！」

キング「それで、ウララさん。どんな屋台を出すのかしら？」

ウララ「ふっふっふー。この日のためにちゃーんと考えてきたんだよ！名付けて！『ハルウララの春売ララ』！！！」

ライス「春売ララ･･････？」

ロブロイ「えっ」

バクシンオー「なるほど！春を売るのですね！」

ロブロイ「あの」

オペラオー「ふむ、感謝祭は四月前半ちょうど春真っ只中！舞い散る桜がボクたちを美しく彩るだろう！」

ロブロイ「みなさん」

キング「春を売るというのは具体的にはどういうこと？」

ロブロイ「春を売るって」

ウララ「春がしゅんの食べ物をいーっぱい集めておいしく食べちゃおう！って計画なんだ！タケノコとかー、さくらんぼとか！」

ライス「なるほど！それならみんな喜んでくれそうだね」

ロブロイ(もしや、この場で『春を売る』と言う言葉の意味を知ってるのは私だけでは！？)

ロブロイ(･･････まあその話は後回しにしましょうか)

ウララ「だからね！今日はみんなで春らしい食べものをいっぱい考えるんだよ！なんでもいいからどんどんアイデアを出して書いていくんだって！えっと、なんとかすとーきんぐ？だったっけ？」

ロブロイ「ブレインストーミングですね。企画を形にするためにまずはアイデアを否定せずとにかく出していく」

ウララ「それ！トレーナーから教えてもらったんだ！」

キング「なるほど。じゃあさっき出たタケノコ、さくらんぼはとりあえず書きましょうか」

バクシンオー「春といえば桜、さくらといえば桜餅！これです！」

ライス「春は山菜もおいしいよね。タラの芽とか山菜の王様って言われるぐらいなんだよ」

オペラオー「知ってるかい？世の中には食用の薔薇があるんだ。春に咲く薔薇の中にもきっと食用のものがあるだろう！」

ウララ「春はやっぱりカツオだよね！春のお魚はおいしいのがいーっぱいあるんだよ！」

キング「ふむふむ。だいたいは出たかしら。これをまとめて考えると･･････何がいいのかしら？」

ライス「それじゃあメニューを軽く考えてみようか」

ウララ「お魚の天ぷらはおいしいのが多いよね」

ライス「うん。鰆とか、太刀魚とか鱚とか。天ぷらで食べるとおいしいよね」

キング「タケノコの天ぷらも美味しいでしょうね」

ロブロイ「山菜の天ぷらなんかは王道ですし」

オペラオー「ふむ、薔薇は流石に天ぷらには向かないか？いや、そんな食材をも輝かせてこその覇王！」

ライス「えっと、春の食べられるお花のかき揚げに入れたら見栄えが良くなるかも」

ウララ「食べられるお花？」

ライス「たんぽぽとかナズナとかかな」

バクシンオー「桜餅、は流石に天ぷらには･･････無理ですかね･･････」

ロブロイ「ごま団子とかもありますし、工夫すれば美味しいかもしれませんよ」

バクシンオー「なるほど！」

キング「実際に食材を探してみればもっと思い浮かぶかもしれないわね。ウララさん、明日商店街で一緒に探してみないかしら？」

ウララ「うん！」

ロブロイ「あと、できればライスさんも･･････」

ライス「えっ、ら、ライスも！？」

ロブロイ「あの、このメンバーだと多分ライスさんが一番の主力になるかと思われますし･･･」

オペラオー「アイデアの捌き方も見事だった。ライスさんにはこのボクから超一流世紀末シェフの称号を贈ろう！」

バクシンオー「普段から料理をしているライスさんがいれば安心ですね！」

ライス「う、うん！ライス、がんばるね！」

ウララ「えーっと、それじゃあ第一回天ぷら屋さんかいぎはおわりー！また集まろうねー！」

ロブロイ(･･････結局名前のことを言い出せませんでした)

─数日後─

八百屋「なるほどなー。それだったらいいものがあるよ」

ウララ「え、なになにー？」

八百屋「春のジャガイモ、いわゆる新ジャガイモだな。こいつは皮が薄くて皮ごと食べやすい、フレンチフライとかに向いてるんだ」

ライス「そっか。春が旬の揚げ物屋さんって考えたらポテトもメニューに入れていいよね」

キング「皮を剥かなくていいのなら調理もしやすいわね」

ライス「一回アク抜きして、水気を切ってから冷凍したのをいっぱい作れば当日の手間もそんなに･･･」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

魚屋「天ぷらだったらあそこの和食屋の爺さんに教えてもらうといいかもな！うまい天ぷらの食べ方を教えてくれるはずだ」

ウララ「うん！ありがとう！キングちゃん、ライスちゃん！いこ！」

キング「ええ！一流の天ぷらを作るためにも！」

八百屋「仕入れはおっちゃんたちがやってあげるから、また色々と決まったら教えてくれな！」

魚屋「試食会なんかも商店街の集会所を使いな！道具も一式揃ってる」

ウララ「はーい！」

ライス「それで、お店の人にいろいろ相談してみたんだけど味変ができたらみんなが興味を持ってくれるか持って」

ロブロイ「なるほど。天ぷらは天つゆとか塩とかいろんな食べ方がありますしね」

オペラオー「一つの衣が如何様にも変化する、変幻自在の料理ということだね！」

キング「アドバイスしてもらったのは塩、天つゆ、あとタルタルソースとか甘辛いタレとかだったわ」

ライス「とりあえず今度第一回の試食会をするから、みんなもおいしそうな調味料とかあったら持ってきて欲しいな」

バクシンオー「この委員長にお任せください！ちょうどトレーナーさんがおいしい天ぷらがあるお店(丸亀製麺)に連れて行ってくれたのです！」

オペラオー「故郷の母上にも助言をもらってみようか！」

ライス「ライスもヒシアマさんとかにちょっと相談してみるね」

ウララ「キングちゃん！商店街のみんなに聞きに行こ！」

キング「ええ。ああいうところの奥様方は意外と侮れないものね」

ロブロイ「私も図書室にあるレシピ本にを調べてみますね」

バクシンオー「皆が一致団結して、これは我々が模範的な屋台になる予感がします！」

ウララ「よーっし！それじゃあ、がんばるぞー！」

「「「「「おーっ！」」」」」

─ファン感謝祭当日─

ウララ「いらっしゃいませー！ハルウララの春売ララだよーっ！」

ライス「天ぷらとかいろいろありますよー！」

テイオー「やっほー！遊びに来たよー！」

マヤノ「ライスコロッケ･･････もしかして、ライスさん？」

ライス「う、うん。せっかくだし入れたら面白いかなって。もちろん味も自信あるよ！」

テイオー「桜餅の天ぷら･･････ボクこっちの方が気になるんだけど」

マヤノ「あっ、マヤわかっちゃった！ごま団子とか揚げ餅みたいな感じなんだね！」

ライス「その通りだよ。でも、ちょっと一手間加えてるんだ」

ウララ「おーっとおきゃくさん！それから先は買ってからのおたのしみだよ！」

テイオー「そうだね！揚げ桜餅二つ！」

ウララ「まいどありー！」

スペ「あっ、あれだ！ウララちゃーん！キングちゃーん！」

ウララ「あっ、スペちゃん！セイちゃん！エルちゃん！グラスちゃん！いらっしゃーい！」

キング「ようこそ！天ぷら屋『春売ララ』へ！」

スカイ「いやはや、精が出るね〜」

エル「グラース！何ボーッとしてるデスか！」

グラス「え？え、えぇ」

グラス(えっ、このお店･･････)

［ハルウララの春売ララ！春、売ります！］

グラス(名前、大丈夫なのかしら？)

スカイ「おすすめはー？」

ウララ「んーとねー、たんぽぽの天ぷらがけっこー人気かなぁ」

グラス「全部ください」

エル「4つにしてください」

スペ「グラスちゃん、たんぽぽ好きとはいえさすがにそれは･･･」

テイオー「結構いけるね、これ」

マヤノ「桜餅の天ぷらって名前がずるいよね！」

マックイーン「･･･桜餅の？」

テイオー「お、マックイーン。そうそう、桜餅を天ぷらにしてるの。向こうのハルウララたちの屋台で」

ゴルシ「なんにー！ゴルシちゃんの焼きそばを差し置いて桜餅の天ぷらだぁ！？行くぞマックイーン！敵情視察だ！」

マックイーン「私はあなたの焼そばに関わったつもりはありませんが、揚げ桜餅は気になりますので行きましょうか」

テイオー「あ、でも材料搬入のためにバクシンオーが走り回ってるから気をつけてね」

マヤノ「さっき轢かれかけてたもんね。トレーナーちゃんが」

マックイーン「その屋台本当に大丈夫なのですか？」

ゴルシ「屋台は大丈夫だろ。店員がアレなだけで」

マックイーン「あなたは他人のことを言えません」

エアグルーヴ「･･････あの屋台の申請を許可したのは？」

ブライアン「違う」

ルドルフ「私だ」

エアグルーヴ「会長！あの名前はどう考えてもアウトでしょう！」

ルドルフ「違うんだ、聞いてくれ。内容の精査はしたんだ。春が旬の食材を使った揚げ物店だとな。そしてハルウララが自分の名前をもじっていたのに気が逸れていてそこまで気が回らなかったんだ。決して『ウララちゃんは別だ』とかそういうことを考えていたわけじゃないんだ」

エアグルーヴ「ともかく！あの看板と幟を出させるのはトレセン学園の威厳に関わります！責任者に話を聞いてきます！」

ブライアン「･･････ちなみに、何が問題なんだ？」

エアグルーヴ「えっ」

ブライアン「えっ？」

エアグルーヴ「･･････ビワハヤヒデに聞いてくるといい」

エアグルーヴ「失礼する！」

バクシンオー「おや、副会長さん！いらっしゃいませ！」

ウララ「いらっしゃーい！」

エアグルーヴ「少し話を聞かせて欲しいが･･････」

バクシンオー「揚げ桜餅が見事なピンク色に！見ても食べてもおいしいですね！」←頭バクシン

オペラオー「衣に薔薇を練り込んで美しい色合いを出すとは、流石だライスさん！」←頭オペラ

ライス「ロブロイさんのアイデアなんだよ。着色料を使わなくても鮮やかで綺麗になるって」←高等部

キング「おーっほっほっほ！色の調合ならこのキングの十八番よ！」←どこか抜けてる

ウララ「いろがいろいろでかわいいよね！」←頭ウララ

ロブロイ「奇をてらった食べ物は見た目のインパクトが大事ですからね。キャラ弁からヒントをもらいました」←図書委員

エアグルーヴ「･･････ライスシャワーとゼンノロブロイ！少し抜けれるか！」

ライス「えっ！？ひゃ、ひゃいっ！」

ロブロイ「わ、私たちですか！？でも･･･」

キングの取り巻きA「大丈夫です！私たちが調理代わりますから！」

キングの取り巻きB「任せてください！」

エアグルーヴ「さて、2人に聞きたい。あの屋台の店名だが･･･」

ライス「あの名前、ウララちゃんが考えてくれたんです！ライスもつい感心しちゃって」

エアグルーヴ「･･･なに？」

ロブロイ「あ、えっと、その」

エアグルーヴ「･･････ライスシャワー、君は戻ってくれ」

ライス「え、あ、はい。えっと、ロブロイさんは」

エアグルーヴ「まだ聞きたいことがある」

ロブロイ「は、はわわ･･･」

ロブロイ「ライスさんも！オペラオーさんも！キングさんも！バクシンオーさんも！みんな何も疑わずウララさんの提案を受け入れたのに！そこで私が指摘したら私だけおかしいみたいじゃないですか！」

エアグルーヴ「しかしだな」

ロブロイ「ウララさんは自信満々だったのに！それをエッチな言葉だからダメなんて言ったら私がエッチな考えをしてるみたいじゃないですか！」

エアグルーヴ「う、うーむ」

ロブロイ「私だって本当は止めたかった！でも、でも、みんなのあの顔を見て止めるわけにはいかなかった！だって、だって！そんなことしたら私が、私が･･････」

ロブロイ「うわああああぁぁぁぁん！！！！」

エアグルーヴ「な、泣かせるつもりはなかったんだ！大丈夫だ、お前は何も間違っていない！」

ロブロイ「だって、だって！ただでさえネット上で私がむっつりだとかエッチだとか言われてるのに！そんなの本当にえっちな娘みたいに見えるじゃないですかぁ！うわぁぁぁん！！！！」

ロブロイ「『図書委員はむっつり』とか！『あの胸でエロじゃないとかエロに失礼』とか！『名誉メスドラフ』とか！『頭サイゲ』とか！みんなみんなひどいんです！私だって好きでこんな体になったわけじゃないのに！」

ロブロイ「うわぁぁぁぁぁん！！！！」

エアグルーヴ(ま、参った･･････これは私の落ち度だ･･････とにかく落ち着かせなければ)

エアグルーヴ「だ、大丈夫だ！」

ロブロイ「なにが大丈夫なんですかぁ！」

エアグルーヴ(くっ、何を言っても慰めにしかならないというのか！)

マーベラス「大丈夫！」

ロブロイ「マーベラス、さん？」

マーベラス「本をたくさん読んでていろんな言葉に触れてきたから知識があるんだよね。いわゆる隠語を知ってるのもあなたが今まで沢山の本を読んできて知識を蓄えたからだよね。それってすっごくすてきなことだよ！」

ロブロイ「でも、でも、私は！」

マーベラス「私たちはみんな保健体育で子供の出来方とか学ぶよね。だからってみんながえっちになるわけじゃない。必要だから学んだってだけなんだから。知ってることは罪にはならないよ。だって知らないよりも知ってる方が世界が広がるんだから」

マーベラス「ロブロイはたくさん本を読んで世界が広がってるマーベラスなんだよ。だから大丈夫」

ロブロイ「マーベラス、さん･･･」

マーベラス「さぁ、一緒にー！マーベラース☆」

ロブロイ「ま、マーベラース！」

エアグルーヴ(た、助かった･･･これがマーベラスか･･･！)

エアグルーヴ「会長、わかりました」

ルドルフ「どうしたんだ？」

エアグルーヴ「世界とは、ウマ娘とは。───マーベラスだったのです」

ブライアン「･･･？」

エアグルーヴ「マーベラスこそがこの学園に本当に必要だったもの。そう、世界はマーベラスに満ち溢れている★」

ブライアン「エアグルーヴ、どうした！マーベラスサンデーにやられたのか！」

ルドルフ「間近でマーベラスを摂取しただけだろう。1ヶ月もあれば治るさ」

ブライアン「1ヶ月もこれに付き合うのか！」

ナリタブライアンのやる気が下がった

エアグルーヴは「マーベラス☆」になった

ロブロイにエッチじゃないもん発言させようと思ったらマーベラスになっていた。
エアグルーヴもマーベラスに飲まれた。
ロブロイの桜餅食べたい。