熊本大学が半導体研究教育センター開設　ＴＳＭＣ進出で「実践的な高度技術者の輩出」
2022年3月2日 18:11 現在

台湾の大手メーカーの県内進出で、半導体分野の人材育成と確保が課題とされるなか、熊本大学が新設する研究教育センターの概要が明らかになりました。

目的は実践的な高度技術者の輩出です。

「５０年か１００年に１回のチャンスと思って準備をしています」（熊本大学　小川久雄学長）

会見でＴＳＭＣの進出に、大きな期待感を示した熊本大学の小川学長。

新たな教員も迎え、来月１日に新設する半導体研究教育センターでは、基礎研究から最先端の技術まで様々な半導体研究に取り組むとともに学生への教育も行います。

また、九州の半導体関連企業や熊本高専などと連携することで、人材育成の強化も進める考えです。

「日本全体の半導体産業を引っ張っていく立場に立てる人材を育成していきたいと思っています」（熊本大学　清水聖幸副学長）

熊本大学は半導体関連企業に送り出す学生の数を、現在の年間およそ６０人から５年後には１００人近くまで増やしたいとしています。