厳戒態勢の塚本幼稚園説明会「円満終了」なのに報道規制

2017年4月25日 17:00

厳戒態勢の塚本幼稚園説明会「円満終了」なのに報道規制 — 保護者説明会が行われた塚本幼稚園

　大阪地裁に民事再生法の適用を申請した学校法人「森友学園」（大阪市）が運営する塚本幼稚園で２４日、保護者説明会が開かれた。

　５０人ほどの報道陣が駆けつけた説明会に、同園は厳戒態勢を敷いた。

　説明会開始の約４０分前には、各入り口に報道陣に対する「要望書」が張り出された。同書には、説明会終了後に申し立て代理人及び保全管理人から内容について会見を開くとした上で、敷地内への立ち入り取材や、会場に出入りする保護者への取材を断る旨が書かれていた。

　また、開始１５分前には職員が幼稚園の窓ガラスをビニールのようなもので覆う念の入れようだった。

　説明会終了後、会見に応じた中井康之申立代理人と疋田淳保全管理人によると、説明会には７０人の保護者が参加。冒頭、あいさつに立った籠池町浪理事長は保護者に謝罪した上で、今後についての理解と協力を求めたという。その後、中井氏らから民事再生手続きに至る経緯や流れの説明が行われ、残りの時間を保護者からの質疑応答に費やした。

　質疑応答では「再建の見込みはあるのか」「（適用申請が）認可されなかったらどうなるのか」という運営に関する質問のほかに、理事長に対して「今後、教育内容をどうするのか」という質問も飛んだが、終始淡々と進み、最後は拍手で終了したという。

　説明会は円満に終了したと強調した裏で、報道陣と同園との間にはピリピリムードが漂っていた。

　某テレビ局関係者が会見に参加しようと名刺を差し出すと、同園関係者が「保護者の方に取材されましたよね？　連絡を受けております。取材お断りさせていただきます」とピシャリ。中井氏が許可を出して入場する場面があった。

　さらに、会見でＮＨＫの記者が中井氏らに質問を投げかけると、同園関係者が「今日は質問を受け付けないことになっておりますが」と制止。中井氏が「いいんじゃないでしょうか」ととりなし、質問を受け付ける一幕も。同園と中井氏らの間でも十分なコミュニケーションが取れていなかったことが垣間見えた。

　ただ、中井氏は同園への配慮を見せ、ＮＨＫの質問を代表質問として会見を打ち切り。多くの報道陣から「なぜ質問ができないんだ」と不満の声が漏れる後味の悪い会見となった。

編集部おすすめ

当時の記事を読む

東スポWebの記事をもっと見る

トピックス

日本一になるぐらいの気持ちで

拉致被害者家族ら親世代生きているうちに

蔡総統新制度の教育召集を視察

TOKIO 民放BS番組とコラボ

鳥栖完封勝利で今季初白星

ウマ娘とコラボ限定醸造酒発売へ

イギリス道路が歪む怪現象

持ち手と仕切りで使い方が広がる

漫画「私たちやり直し夫婦です…

もっと読む

「森友学園」に関する記事

「森友学園」に関する記事をもっと見る

次に読みたい「森友学園」の記事

次に読みたい「森友学園」の記事をもっと見る