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本日お誕生日イ・スギョン
LONDON - JANUARY 24: Haggis is sold at a butcher shop to people who will celebrate Burns night over the weekend, January 24, 2004 in London, England. Scots across the world annually celebrate the life of Robert Burns, the country's most famous bard, with recitations of his poetry, the eating of haggis and imbibing of whisky. (Photo Illustration by Graeme Robertson/Getty Images)
「イギリスは食べ物がまずい」というのが定評ですが、本当なのでしょうか?
旅行や留学など、渡英を計画している方にとっては、気になるところですよね。
ご安心ください!
最近では、ロンドンなどの大きめの都市であれば、日本食を含め、世界中のおいしい料理がいただけるレストランがたくさんあります。
イギリスの外食は安くはないので、それなりの値段を支払うことにはなりますが、「イギリス=メシマズ」という時代ではなくなりました。
とはいえ、英国伝統料理や名物料理のなかには、一瞬ひるんでしまうような食べ物も少なくありません…。
上の表は、イギリス人による英国伝統料理の格付けです。
最低ランクの「CRAP TIER」にいたっては、イギリス人の半数以上に嫌われています。
しかしその一方で、イギリス各地方の名物料理として愛されているのも、また事実。
「おいしいのか、おいしくないのか?」
ここまで好き嫌いが分かれると、試してみたくなりますよね!
そこでここからは、「LOVE it or HATE it」な英国フードを15品ピックアップしてご紹介していきます♪
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの1品目は、マーマイト(Marmite)!
マーマイトのCMでも、「Love it or Hate it」というキャッピコピーが使われるほど、好き嫌いがはっきり分かれる代表的な食品です。
"大好きか、大嫌いかの2つに1つ。1902年以来、国民を2分割"
マーマイトとはなにかというと、ビールの醸造過程で増殖した酵母を原料にした発酵食品で、トーストに塗って食べるのが一般的です。
見た目は濃い茶色で、粘り気があり、独特な臭いを持っています。
味はうまく表現できませんが、少しだけ納豆に似ているかもしれません。
ちなみに、私が初めてマーマイトに出会ったのは、高校生の頃でした。
トーストに塗るものだからと、チョコレートのような甘い味を想像して食べたら、予想外のしょっぱさに衝撃を受けたのを覚えています(^^;)
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マーマイト酵母エキス( 500グラム)
https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/shopuk/cabinet/07018836/uk-01124.jpg
詳しく見る120年近くもイギリスで愛され(嫌われ)続けるマーマイト。
あなたはLove派とHate派、どちらでしょうか?
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの2品目は、ラバーブレッド(Laverbread)です。
ラバーブレッドとは、スサビノリという天然岩のりで作られたウェールズ名物。
ウェールズ地方の伝統的な朝食「ウェルシュ・ブレックファスト」の1品です。
原料は岩のり、そしてこの真っ黒な見た目…まさに、「ごはんですよ」ですよね!
イギリスでは、ご飯ではなくトーストに塗っていただきます(^^)
食べてみると、「ごはんですよ」の味とはまた違うのですが、海苔の風味がなかなか◎
日本人の味覚には、あっているのではないでしょうか?
でも…
イギリス人の中には、海苔が苦手な人が割と多いんですよね。
さらに、ラバーブラッドのこの見た目のせいで、食わず嫌いになっている人も少なくないようです。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの3品目は、ハギス(Haggis)。
ハギスとは、羊の内臓をオートミールなどと一緒に羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの伝統料理です。
という説明を聞いただけで、好き嫌いが分かれるのが容易に想像できてしまいますよね…(^^;)
イギリス人が食わず嫌いしている英国伝統料理の1位もハギスなんだそうです。
ハギスには通常、羊の内臓が使われますが、ポークやビーフ、野うさぎなどを混ぜて作ることもあります。
しかし最近では、ヴィーガン・ハギスまであるのだとか!
ハギスに代表されるように、Offal(内蔵)を使った料理がイギリスの伝統料理には多く、思いっきりハマるか、まったく口にしないかのどちらかに分かれるようです。
注文するのに勇気がいる見た目ですが、歯ごたえのあるソーセージという感じで、これも意外と日本人が好きな味なのではないかと思います。
ハギスは、イギリスの永住権を取得するための英国豆知識テスト「Life in the UK」にも頻出するほどの名物料理なので、スコットランドに行ったらぜひ試してみましょう!
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード4品目は、ブラック・プディング(Black Pudding)。
プディングといってもデザートではなく、別名「血のソーセージ(ブラッド・ソーセージ)」と呼ばれる、フル・イングリッシュ・ブレックファストに欠かせないソーセージです。
豚の血に、ハーブやスパイス、ラードなどを混ぜて作られます。
Black pudding served with mashed potatoes
名前の通り、普通のシーセージより色が濃いのが特徴です。
ハギスと同じく、Offal(内蔵)料理なので、やはり好き嫌いが分かれるのは必至といえますが、持ち寄りのBBQでは、必ず誰かが持ってきているほど好きな人にはたまらないようです。
あえて味を例えるなら、レバーペーストのような感じでしょうか?
もちろん焼いてもOKですが、低温で茹でるのが伝統的な食べ方です。
(柔らかいため、高温で茹でるとソーセージが爆発してしまいます…)
イギリス以外でも「血のソーセージ」は広く食べられていますが、国や地域によって材料や味付けが異なります。
ブラックプディングは賞味期限が短く、新鮮さがおいしさのポイントなので、ぜひ現地で味わってみてくださいね!
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ブラックプディング(豚の血の腸詰め)(160g)
https://image.rakuten.co.jp/lecker/cabinet/kotaro/blackpdding/img65239354.jpg
詳しく見る日本でも、オーツ麦を使ったブラックプディングが製造・販売されているようです♪
どんな味なのか気になる方や、フル・イングリッシュ・ブレックファストを自宅で再現したいという方におすすめです。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの5品目は、ファゴット(Faggot)。
Offal(内蔵)料理が続きますが、ファゴットも主にポークの肉や内蔵にハーブで味付けをしたミートボールで、ウェールズやイングランドの中部・南西部の名物料理です。
w:en:User:Judgej, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
グレービーソースをかけて食べるのが一般的です。
実はこのファゴット、ドラマ「名探偵ポワロ」にも登場しています!
本物のイギリス料理をポワロに食べさせるといって、ジャップ警部が作った料理は…
・ファゴット
・マッシュポテト
・マッシーピー
デザートには、「スポティッド・ディック(spotted dick)」という、これまたイギリス人の間で好き嫌いが分かれる伝統料理を準備したとのこと。
それに対するポワロの反応は…
ポワロ:I can eat none of this wonderful food.
(この素晴らしい料理のどれも食べることができません。)
ジャップ警部:What? Why?
(なんだって?どうして?)
ポワロ: Because... I have an allergy of the faggot.
(なぜなら…ファゴットアレルギーなんです。)
ジャップ警部 : An allergy?
(アレルギー?)
ポワロ: Oui. I... I do not know how you say it in English, but in Belgian it is... known as... 'la phobie de faggot'.
(はい…英語でなんていうのか分からないのですが…ベルギーではその…「ラ・フォヴィ・ド・ファゴット(ファゴット恐怖症)」と呼ばれています。)
といって、英国伝統料理には手を付けず、チーズを所望したのでした(^^;)
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの6品目は、ブローン(Brawn)です。。
ブローンは、豚の頭をスパイスと一緒に茹でてゼリー寄せにしたもので、ヨークシャーやノーフォークでは、「ポークチーズ(Pork Cheese)」と呼ばれています。
説明だけ聞くと怖くなりますが、フランスでは「フロマージュ・ド・テート(Fromage de tête)、アメリカにも「ヘッドチーズ(Head cheese)」と呼ばれる類似食品があり、珍味として人気です。
その一方で、寄り付かないイギリス人が多いのもわかる気がしますよね(^^;)
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの7品目は、ウナギのゼリー寄せ(Jellied Eals)です。
うなぎといえば、日本でも人気の高級食材ですし、なぜその煮こごり(ゼリー寄せ)が、イギリス人の間で嫌いな食べ物として挙げられるのか…?
なんだか不思議な感じもしますよね。
LONDON, ENGLAND - FEBRUARY 25: Jellied eels for sale in https://www.youtube.com/watch?v=9TTGrN4W8nQ, the oldest trading eel and pie house, on February 25, 2011 in London, England. The business, which simply serves: pies, mashed potatoes and eels, was established in 1892 and since 1902 has remained in the same family. (Photo by Oli Scarff/Getty Images)
ちょっと想像していた「煮こごり」より、かなりうなぎが主張しているビジュアルでした(^^)
もともと、うなぎの見た目に恐怖感を感じるイギリス人も多いので、食わず嫌いをしているイギリス人も多いのかもしれません。
実際に、昔と比べて、ウナギのゼリー寄せを注文するお客の数も年々減っているようです。
しかし、イギリスでウナギのゼリー寄せに挑戦した日本人に感想を聞くと、なかなかの高評価。
うなぎ好きの方ならハマるかもしれませんね!
ただし、日本で食べるうなぎ料理とは異なり、かなり大きなうなぎのピースが使われているので、骨に注意しながら食べましょう。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの8品目は、スターゲイジー・パイ(Stargazy Pie)です。
スターゲイジー・パイとは、ピルチャード(大型のイワシ)を卵やジャガイモと一緒にパイ生地に包んで焼いたフィッシュパイで、コーンウォールの名物料理として知られています。
「スターゲイジー・パイ=星を見上げるパイ」という名前の由来は…
魚がパイから頭を突き出して、星空を見上げているからなんです(^^)
ウナギのゼリー寄せと並んで、見た目が衝撃的な英国伝統料理として、度々話題にのぼる1品です。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード9品目は、キッパー(Kippers)です。
キッパーとは、ニシンの開きを燻製にしたもので、イギリスの伝統的な朝食メニューのひとつとして知られています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kipper.JPG
見た目は、まさしく魚の干物ですよね。
味も日本人の期待を裏切らず、脂の乗った魚の干物でした(^^)
しかも燻製なので、香ばしさもプラス!
イギリスでは、朝食のトーストと一緒に食べたり、キッパーの上に目玉焼きを乗せて、半熟の黄身をソース代わりにしたりするのが一般的な食べ方です。
我が家ではもちろん、和食として、白いご飯と一緒にいただいております♪
「こんなにおいしいのに、この味が大嫌いなイギリス人がいるなんて!」
と思ってしまうのは、きっと私が「大好きか、大嫌いかどちらか」の大好き側にいるからなのでしょう。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フードの10品目は、スコッチエッグ(Scottish Eggs/Scotch Eggs)です。
スコッチエッグは、ゆで卵を味付けをしたひき肉で包み、パン粉をつけて焼いたり、揚げたりして作る料理で、イギリスではピクニックの定番フードになっています。
スコッチエッグ イギリス料理 Scotch egg
<ハンバーグxたまご>という、子どもの好きなメニューの王道の組み合わせで、おいしいと思うのですが…。
どこにイギリス人にとって、Love it or Hate itな食べ物になる要素があるのか…今だに理解できません(^^;)
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スコッチエッグ ハーフ(50g×10)
https://shop.r10s.jp/auc-fb-create/cabinet/hb/hb00001-600.jpg
詳しく見るスコッチエッグは冷めてもおいしいピクニックフードなので、お弁当のおかずにぴったりです♪
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード11品目は、ポークパイ(Pork Pie)です。
冷たいまま食べるスナックのような位置づけで、ピクニックパイとも呼ばれています。
AROUND THE WORLD IN 80 PLATES -- "London Calling" Episode 101 -- Pictured: Pork and Blue Stilton Cheese Pie in Borough Market in London, England -- (Photo by: Virginia Sherwood/Bravo/NBCU Photo Bank/NBCUniversal via Getty Images)
ポークの切れ端を使ったパイで、生地にはラードと水、小麦粉から作られたホットウォータークラストペストリーが使われているのが特徴です。
具材とパイ生地の間に、ポークストックから作ったゼリーを流し込んで固めてあるので、温めると、ゼリーが溶けてしまいます。
こちらもそんなに嫌われる理由が分からないのですが…「切れ端のお肉」や、「ゼリー寄せ」という要素が、一定のイギリス人には受けが悪いのでしょう。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード12品目は、チップバディ(Chip Butty)です。
チップス(Chips)とは、イギリス英語でフライドポテト。
そしてバティ(Butty)は、ブレッド&バター。
つまり、フライドポテトのサンドイッチです!
ウィキペディアによると、ヨークシャーもしくはリヴァプール発祥といわれているそうです。
パンに、ケッチャップやブラウンソースをかけたフライドポテトを挟んだだけの食べ物ですが、インターネットで調べてみると、チップバディのレシピがたくさん(^^;)
おかずパンだと思えば、ありなのか?
さすが、じゃがいも大好き国家イギリスらしい発想です。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード13品目は、クリスプサンドイッチ(Crisp Sandwitch)です。
クリスプス(Crisps)は、イギリス英語でポテトチップスのことなので…
そうです!ポテトチップスを挟んだサンドイッチです。
バターを塗ったパンに、お気に入りのポテトチップスを挟めば完成。
私も実際に、イギリス人同僚が食べているのを何度か目撃したことがあります…。
チップスバティはなんとか許せても、クリスプサンドイッチを食べる勇気はまだ湧いてこないのですが…
なんと、サンドイッチ店「SUBWAY」では、2021年4月からサンドイッチの具としてポテトチップス(WALKERSのReady Salted味)が登場!
イギリスでは市民権を得ている組み合わせなようです。
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード14品目は、スパゲティ・オン・トースト(Spaghetti on Toast)です。
その名の通り、スパゲティをトーストに乗せるという、炭水化物x炭水化物な食べ物ですが、イギリスではかなり広く食べられています。
トーストに乗せるスパゲティは、ハインツなどの、パスタとトマトソースが一緒になったレトルトが一般的です。
イギリスには、このような感じのレトルトパスタの種類もたくさんあります。
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ハインツスパゲティボロネーゼ( 400グラム)
https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/shopuk/cabinet/07166497/uk-02094.jpg
詳しく見る手軽にできることから、学生や子どもの食事として人気ですが、やはり抵抗のあるイギリス人も少なくありません。
ピザトーストを想像すれば、なしではないような気もしますが…
好き嫌いが激しく分かれる英国名物フード15品目は、マッシーピー(Mushy Peas)です。
ジャップ警部が作ったファゴットの付け合せとしても登場しましたが、マッシーピーとは、茹でたグリーンピースをマッシュしたもの。
私はマッシーピーのファンで、パブのサンデーローストなどで、普通のグリーンピースではなく、マッシーピーが出てくること嬉しくなるのですが、
「どうして、あえてドロドロにするのか?」
「離乳食みたいだ」
と、マッシーピーを口にしないイギリス人も少なくありません。
今回は、イギリス人が大好きか、大嫌いか、好き嫌いが真っ二つにわかれるイギリスの伝統的な食べ物をご紹介していきました。
なかには、「確かにこれは意見が分かれるだろうな」という食べ物から、「え?おいしいのに!」という日本人の味覚にはどストライクな食べ物、「その食べ方はありなのか…?」という日本人の常識を覆す食べ物まであり、興味深いですよね(^^)
イギリス人による格付け表のMID TIER(普通ランク)以上の料理を注文すれば、無難に英国伝統料理が食べられるかとは思いますが…
あえて、イギリス人の「Love it or Hate it」な食べ物に挑戦してみることで、お気に入りの英国の味に出会えるかもしれませんよ。
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