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本日お誕生日イ・スギョン
イギリスのお菓子といえば、クロテッドクリームたっぷりのスコーン。
むしろ、「クロテッドクリームを味わいたいから、スコーンを食べる」と言っても過言ではありません。
クロテッドクリームの起源は14世紀に遡るという、イギリスの伝統食品です。
しかし、英国式アフタヌーンティーやクリームティーをよく召し上がる方以外には、あまり馴染みのない食品でもありますよね。
クロテッドクリームとは、脂肪分の高い牛乳を湯煎や蒸気で煮詰め、表面に凝固した脂肪分を集め作った乳製品。
コーンウォール産のクロテッドクリームの脂肪分は55%以上と決められているので、ちょうどバターとクリームの中間くらい。
当然ながら、高カロリーですが…口の中に入れると、スーッと溶けていき、クリーミーで懐かしい味に包まれる禁断の食品です(^^)
左:デヴォン式 右:コーンウォール式
クロテッドクリームは、もともとイギリスの南西部で、牛乳の廃棄を減らすために作り始めたといわれています。
とくに有名なのは、発祥の地として知られるデヴォンとコーンウォールの2カ所。
それぞれの地域で作られたクロテッドクリームは、それぞれ、
・デヴォン産のクロテッドクリーム:デヴォンシャークリーム
・コーンウォール産のクロテッドクリーム:コーニッシュクリーム
と呼ばれています。
実は、デヴォンとコーンウォールでは、スコーンを食べるときに、クロテッドクリームとジャムを塗る順番がことなり、どちらが正式な食べ方なのか、長年論争が続いているんです!
デヴォン式のスコーンの食べ方は、
クロテッドクリーム⇒ストロベリージャム
の順番です。
塗りやすさという面では、デヴォン式のほうが理にかなっていますよね!
対するコーンウォール式のスコーンの食べ方は、
ストロベリージャム⇒クロテッドクリーム
デヴォン式とは逆ですね。
塗りにくいのが難点ですが、確かにコーンウォール式のほうが、スコーンを口に入れたときに、クロテッドクリームの味がより強く感じられます。
また、スコーンをおいしくいただくコツは、食べる前に少し温めることなので、先にクロテッドクリームを塗ると溶けやすくなるというのも理由のひとつです。
一般的には、ロンドンではコーンウォール式が優勢、その他の地域ではデヴォン式が多いといわれています。
では、「紅茶が先か、ミルクが先か」というイギリスの紅茶論争に終止符を打ったとされるエリザベス2世は、デヴォン式とコーンウォール式のどちらでスコーンを召し上がっているのでしょうか
元英国王室のお抱えシェフDARREN McGRADY(ダレン・マクグラディ)によると、エリザベス2世はコーンウォール式!
英国王室のガーデンパーティーで振る舞われるのも、いつもコーンウォール式のスコーンなんだそうです。
これをもって、クロテッドクリーム論争はいったん決着とする声もあがりましたが、2020年にはまだ英国BBCで「デヴォン式vsコーンウォール式」の論争が盛り上がっていました(^^;)
やはりイギリス人にとっては、重要な問題なんですね!
2020年の6月には、イギリスの老舗スーパーMarks&Spencerが、どっちを先に塗るか迷わなくてもいいようにと、いちご味のクロテッドクリームを発売し、ちょっとしたニュースになりました(^^)
イギリスの近所のスーパーで探したところ、脂肪分35%のダブルクリームしか見つからなかったのですが、それれも、なかなかおいしくできました(^^)
自宅で英国式クリームティーを楽しむために、クロテッドクリームを手作りすることも可能です!
イギリスではオーブンを使うレシピが主流ですが、今回はより手軽な湯煎で作る方法と、振るだけで簡単にクロテッドクリームの味が再現できる即席レシピの2つをご紹介します。
材料:
・脂肪分45%以上の生クリーム
・湯煎をするための大きさ違いの鍋、もしくはボウルと鍋(できるだけ平たいほうが◎)
作り方:
1.生クリームをボウル(もしくは鍋)にいれ、80~90℃くらいの温度をキープしながら、湯煎します。
2.クリームの量にもよりますが、200mlくらいだと、1時間前後で脂肪分が浮いて固まってきます。
3.粗熱が取れたら、冷蔵庫で数時間冷やします。
4.冷蔵庫から取り出し、脂肪分が固まった部分のみをスプーンで別の容器に救い出したら、クロテッドクリームの完成です。
※湯煎をしている間は、かき混ぜないでくださいね!
材料:
・脂肪分45%以上の生クリームの生クリーム
・フタ付きの容器(生クリームが半分くらいまでくる容量のシェイカー等)
作り方:
1.生クリームをフタ付きの容器に入れます。
2.生クリームが固まってくるまで、数分間シェイクすれば即席クロテッドクリームの完成です!
※あまり長く振り続けるとバターになってしまうので、途中で様子を見ながら、固まりすぎないように気をつけましょう。
この商品の販売サイトをチェック
タカナシ 北海道純生クリーム47% 200ml
https://shop.r10s.jp/maruco-marusan/cabinet/syouhinn5/syouhinn06/022000267.jpg
詳しく見る生クリームの脂肪分は、パッケージに記載されています。
スーパーマーケットでよく見かける「タカナシ 北海道純生クリーム」は脂肪分47%なので、クロテッドクリーム作りにピッタリ!
さて、イギリスでスコーンとクロテッドクリームを楽しむというと、まず思いうかぶのは「アフタヌーンティー」ではないでしょうか?
正統派のフォートナム・アンド・メイソンの「ダイアモンドジュビリー・ティーサロン」や、リーズナブルながらもしっかりした内容の「Tea&Tattle」(大英博物館の目の前)など、ロンドン旅行のすることリストに入れている方も多いでしょう。
でも、アフタヌーンティーって意外と量が多くて、お茶のつもりで注文すると、かなりお腹がいっぱいに(^^;)
そこでおすすめなのが、「クリームティー」です。
英国式クリームティーは、スコーン(2個くらい)と紅茶のセットのことで、通常はクロテッドクリームとジャムが付け合わせてサーブされます。
これなら、自宅でも気軽に再現できそうですよね!
「アフタヌーンティー」をいただくほどお腹は空いていないけど、イギリスのアフタヌーンティーの雰囲気を楽しみたいという方は、ぜひクリームティーを試してみましょう。
手作りもおいしいけど…「イギリスのティーサロンでいただくような、本格的なクロテッドクリームを味わってみたい!」
という方に向けて、日本で買えるおすすめのクロテッドクリームを5つご紹介します。
この商品の販売サイトをチェック
Rodda’s クロテッドクリーム 28g×5個
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詳しく見るRodda's(ロダス)は、イギリスのコーンウォールにある老舗の乳製品会社。
クロテッドクリームの生産量は世界一で、イギリスでのスーパーで見かけるクロテッドクリームも、だいたいロダス社のものです。
クロテッドクリームの表面には、オーブンで焼いたときにできる黄色い「クラスト」があるのが特徴。
一見、濃厚そうに見えますが、軽い口当たりで、あっさりした味なので、スコーンにたっぷりクロテッドクリームを乗せたい方におすすめです!
日本でも、銀座三越とISETAN新宿店で取り扱いがあります。
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デボンクリームカンパニークロテッドクリーム 6オンス
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詳しく見るつぎは、コーニッシュクリームのライバル、デヴォンシャークリームの英国「デボンクリームカンパニー」。
ねっとりクリーミーで濃厚な味わいです。
ロダスのように、スコーンに「乗せる」というようにも、スコーンに塗って食べるくらいがちょうどいいように感じます。
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中沢乳業 クロテッドクリーム 100g
https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/murakami-foods/cabinet/item/dairy/imgrc0084818346.jpg
詳しく見る「中沢クロテッド」は、日本のスーパーでも手に入りやすい、国産のクロテッドクリームです。
脂肪分は63%と高く、濃厚で、重めのテクスチャー。
味や食感は、デボンクリームカンパニーのものに近い、生クリーム感のあるクリーミーな味をしています。
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