RSV4のフルパワー化~自分でECUにマップを書いてみる(190525追記)~
どうも!
てくきかです。
さて、以前に謎の故障でエンジンストールしてしまったRSV4。
それもあってOBDケーブルをEbayで手に入れて、バイクとPCを繋げられると知った私はもしかしてECUのマップ変更も出来るのではと思っていました。
今回は禁断の国内仕様(106PS)→EUフルパワー(180PS)へのマップ変更を行うと言うお話です。
RSV4の国内仕様はホントにフィーリングもクソもない、はいはい規制かけましたよ!!
と言わんばかりの残念な仕様で~7000rpmくらいまで盛り上がってくるパワーを裏切るように急に伸びなくなって苦しみながらレッドまでなんとか回ると言った感じ。
見事に上をバッサリ切り落としてますって感じの規制で、ほんとこれだけは残念です。
実際7000rpmも回っていれば免許なくなってしまうくらいのスピードなんですけど。
そういう意味ではCBRとかの国内仕様はパワーをほんとに落としているのか分からないくらい全体的にパワーを落としつつもフィーリングはそのままって感じですが、これはMAPが違う以外にも給排気のリストラクターのほか、カムプロフィールも違ってたり、実質別物エンジンなわけで、そら自然にパワー落とせるわなって感じ。
ただRSV4にもメリットがあって、完全にインジェクションマッピングだけで規制に対応しているので、逆にマッピングを書き換えてしまえば、簡単にフルパワーになるってことです。笑
・用意するもの。
http://www.von-der-salierburg.de/download/GuzziDiag/
から「GuzziDiag」「IAW7SM READER」「IAW7SM WRITER」をダウンロードし、FTDIドライバもダウンロードします。
OBDケーブル( VAG 409.1 OBD2 USBカー診断インターフェーススキャナーFTDI FT232RL VCDS VWアウディ)(フィアットアルファロメオランチア用3ピン - 16ピンOBD2アダプターケーブルコネクタ)
https://www.ebay.com/ulk/itm/231780066694
これは残念ですがお金を払って買うしかありません。笑
読み出しは何も苦労することはないのですが、とにかく読み書きに30分程度かかります。
その間はずっとIG-ONの状態なのでバッテリーあがりで読み書き失敗してデータが飛んだなんて洒落になりません。
なので、読み書き中は常にバッテリー充電器を繋いでおくことをおすすめします。
接続は3ピン-OBD、OBD-USBで繋いでもらって、3ピンは+、-をバッテリーに繋いでおく。
バイクのIG-ONにしてから「IAW7SM Reader」を起動して
OBDのCOMポートを選択して(デバイスがキチンとインストールされていれば、デバイスマネージャでCOMポートは確認できます)「Read」ボタンを押したら保存場所と名前の設定が出てくるので、ここは任意の場所にわかる名前で。
そしたらこんな感じで読み出しが進んでいきます。
その間バイクもECUマッピングモードになって画面もこんな感じに変わります。
この間はPCもスクリーンセーバーや休止モードになってしまうと通信が止まってしまうので、電源の設定をして、「バイクもPCも電源落ちしない」ように注意しましょう。
読み出しが終わったら勝手に切断してくれるので、info画面が出てもすぐには切らずに10秒ほど待ってからバイクはIG-OFFに、ソフトは閉じましょう。
読み出したマップは「****.bin」で保存されているはず。
ファイル容量はかならず704KBなので、ここがおかしいと化けている可能性もありますから
もう一度吸い出してみましょう。
書き込みに使うソフトは「IAW7SM Writer」
読み出しと同じくバイクのIG-ONでソフト立ち上げします。
立ち上げるとなんだかワーニングが出てきますが、今回の仕様には何ら影響ないのでそのままOKを押してもらっていいです。
そしたら書き込むファイルを選択します。「…」を押して
書き込むファイルを選択。
「Write」ボタンを押して
IG-ONしてねーって出ますが、IG-ONでソフト立ち上げしてるはずなので、ここはそのままOKで。
で書き込みが始まります!
んで、無事に書き込みが終わったら
成功したぜ~みたいなコメントが出てくるので、OKを選択。
後は読み出しと同じく勝手に切断してくれるので少し待ってからソフト閉じ&IG-OFFします。
んで、これで終わりかと思いきや、全くの初期状態なので、フライバイワイヤなどの学習が必要になってきます。APRCがついているとキャリブレーションも必要です。
書き込んだ後そのままIG-ONすると国内仕様の証の液晶に78kwの表示が消えてフルパワーになったぽいですが、「UGENT SERVICE」が出てきてドキッとします。
が、
これは自己学習が終わっていないので当然といえば当然で、
まずは「Guzzi DIAG」を起動してバイクとPCを接続します。
connect状態になったら「view」→「Actors」
エンジンはかけずにIG-ONの状態で
・Handle self learning
・Throttle self learning
を実施します。
それぞれの項目を選んでStartを押すと学習が始まって完了すると、
一度切断してソフトを閉じないといけません。
なので、片一方の学習終了後はもう一度ソフトを立ち上げでIG-ONしてPCとバイクを接続し、残った方の学習を終わらせます。
これで全部のエラーが消えて問題なくエンジン始動できるはず。
今回はFactoryのマップを入れたので、可変吸気ダクトの有り無し(Facは可変吸気ダクト有りで無印V4は固定吸気なので最初はエラーを吐いていました)がどうなるか心配でしたが学習後は「使用しない」ってなっていてエラーも吐かなくなっていました。
APRC有り車では、最後の試走では
メーターのコマンドから「MANU」→「CALIBRATION」を選択すると走行距離表示部分が「CALIBRATION」の表示になるので、2速40km/hで表示が消えるまで定速で走ります。
表示が消えたらキャリブレーション完了。
もしかして最初は
APRCが「-」表示になっててトラコン無効になっているかもしれないですが、トラコンONにするときは「+」ボタンを3秒長押しで有効にできます!!
以上!
ーーーー190525追記ーーーーー
実走してみました。
いやーフルパワーくっそ速えぇw
立ち上がりでスロットル開けてっても前みたく7000で頭打ちにならんので気持ちいいくらいバイクが前に出る!
まー180ウマーあるのかどうかわかんないですけど
思ったよりもフラットに伸びていく感じなんですね
ただ無茶苦茶速いし、こんなの街中では使いきれないですし
ていうか交差点で止まった時に滅茶苦茶排気ガスが臭いw
車検の時は国内マップにしたほうが良いのかなあ