みんなが拍手を送った勧善懲悪劇
文=村松 友視
SPECIAL FEACIRE 2010年1月25日号 Vol.3より
昭和30年代から40年代はじめころまで、 各映画会社が専属のスターたちを総動員して記念作品や正月作品としてオールスター・キャスト映画を製作していた。 なかでも東映の〝忠臣蔵〞映画や、〝任侠〞映画には 子供から大人までが胸躍らせた。
なにしろ、遠山の金さん、旗本退屈男、むっつり右門、 一心太助、若さま侍らが一堂に会すのである。
それに美空ひばりをはじめとする東映城の姫たち、 いつもながらの悪役たち。 すべての役者の貌が、いまでも人々の思い出の中に生きている。
東映時代劇は、庶民にとって最高の娯楽だったのである。
取材協力:東映株式会社
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