「弁理士」と聞いて、どんな資格なのかイメージしづらい方が多いのではないでしょうか。弁理士は、製品デザインやロゴマークなどの知的財産を取り扱う専門家です。
偏差値や合格率・勉強時間といった観点から、弁理士がどれほど難しい試験なのか他資格と比較してみましょう。
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偏差値で見る弁理士試験の難易度
弁理士は、司法書士や行政書士と並ぶ難関国家資格のひとつです。弁理士試験の平均合格率は、10%未満の狭き門となっており毎年多くの方が涙をのんでいます。
弁護士や税理士といった他資格と比較した、弁理士試験の偏差値は以下の通りです。
資格名 | 偏差値 |
弁護士 | 77 |
司法書士 | 76 |
弁理士 | 75 |
税理士 | 75 |
社労士 | 65 |
海事代理士 | 65 |
土地家屋調査士 | 64 |
宅建士 | 57 |
さらに、特許庁が発表した「令和元年度弁理士試験最終合格者統計」を参考に見てみましょう。
弁理士試験最終合格者の割合を出身校別内訳によると、偏差値60以上の大学が上位を占めています。
- 京都大学・・・10.6%
- 東京大学・・・8.8%
- 東京工業大学・・・6.7%
- 大阪大学・・・6.3%
- 慶應義塾大学・・・5.6%
合格者の多くが難関大学出身であることからも、弁理士資格の取得がいかに難しいのかがわかるのではないでしょうか。
弁理士試験の合格率を他資格と比較
続いて、弁理士試験と他資格の合格率を比較してみましょう。
資格名 | 受験資格 | 例年の合格率 |
弁護士 | あり | 30%前後 |
司法書士 | なし | 3〜5% |
弁理士 | なし | 6〜8% |
税理士 | あり | 12〜17% |
社労士 | あり | 6〜8% |
海事代理士 | なし | 30〜50% |
土地家屋調査士 | なし | 8〜9% |
宅建士 | なし | 15〜17% |
弁理士試験の合格率は例年6~8%となっており、合格率が低い水準で推移しています。100人が受験して合格できるのは、わずか6~8人ほどという計算です。
ただひとつ、ここで注意したいのは「合格率が低い=偏差値が高い」とは限らないということです。
例えば、日本の三大国家資格である弁護士は、弁理士試験の平均合格率よりも高い傾向にあります。弁理士試験は、学歴や年齢といった受験資格の制限がありません。
老若男女を問わず幅広い年齢層の受験者が増える分、弁理士は弁護士よりも合格率が低くなります。
勉強時間で見る弁理士の難易度
弁理士試験の合格に必要な勉強時間の目安は、3,000時間といわれています。
1年で資格取得を目指すのであれば1日約8時間、1年半だとしたら最低でも5〜6時間の勉強時間を確保しなければなりません。
しかし、弁理士試験を受けた全体の約8割が働きながら資格を取得しています。過去問を繰り返し解いたり、第三者に答案を添削してもらったり、勉強方法次第で合格のチャンスが広がるのではないでしょうか。
ちなみに、税理士や社労士といった他資格の平均勉強時間は下記の通りです。
資格名 | 勉強時間の目安 |
弁護士 | 3,000~8,000時間 |
司法書士 | 3,000時間 |
弁理士 | 3,000時間 |
税理士 | 2,000~2,500時間 |
社労士 | 800時間 |
海事代理士 | 500時間 |
土地家屋調査士 | 1,000時間 |
宅建士 | 300~400時間 |
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