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この作品「かわいい嫉妬」は「ジャニーズWEST」「腐向け」等のタグがつけられた作品です。
かわいい嫉妬/毛虫の小説

かわいい嫉妬

986 文字(読了目安: 2分)

どっちかと言うと、重岡くんがおちゃらけて小瀧くんが怒るのが普段の光景ですけど…
こういうこたしげも良いかなと

2019年12月23日 11:41
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近頃しげの様子がおかしい
いや、おかしいと言うよりも、いつも纏っている空気が少しだけ不穏なことが多くなった
俺は犬じゃないから特別鼻が利くわけじゃないけど、顔色を見れば分かる
今も仕事が終わって楽屋で皆が帰り支度をする中、一人黙々と不機嫌そうにスマホをいじっている

「しげ、今日俺んち来る?」

「行かへん」

はやっ!返事早すぎやろ~
やっぱ怒ってるやん、何かした?俺なんか怒らせること言うたかな?

「しげ、何か怒ってるん?」

「怒ってへんよ、別に…」

変なところでしげは素直やない
俺が汲み取ろうとしても、向こうが拒否してくるからどうしようもない
はあ、と俺は溜息をつきながら近くに居た神ちゃんに抱き着いた

「神ちゃ~ん」

「ふふ、のんちゃん最近甘えたやな」

「神ちゃん抱きしめると癒される」

「俺は全然ええねんけど、後ろ見てみ」

神ちゃんにそう言われ、素直に視線をそちらの方向へ向ける
その瞬間、背筋が凍るような冷めた目でこちらを見ているしげが居た
目が合うと、しげは顔をしかめたままそっぽを向く

「何あの態度」

「嫉妬してるんちゃう?」

「あ~しげ、普段あんま神ちゃんに接触できへんから俺に妬いてるんかな」

「逆やろ」

「え?」

「最近のんちゃんが俺にばっか構うからちゃう?」

「何それ…可愛すぎやろ」

「そう思うなら抱きしめてやってよ」

神ちゃんにそう後押しされたのはいいけど、本当にその理由が正解なのか自信が無かった

「しげ~」

「なんやねん」

相変わらず機嫌が悪い
でも神ちゃんが言ってることが本当だとしたら…
少しくらい自惚れてもいいかもしれない

「しげっ!」

「うわっ」

真正面からしげを抱きしめると、しげは驚いて俺から逃れようと暴れだす
神ちゃんみたいに大人しくしてくれたら可愛いのにな~
そんなところが、しげらしくて好きなんやけど
最近鍛えている俺に、いくら腕力のあるしげでも敵わないと悟ったのか大人しくなった
それと同時に耳が真っ赤になっているのが分かる
自惚れが確信に変わって嬉しくなる

「しげ珍しいやん、嫉妬なんて…」

「なにがやねん!」

「まあまあ、素直になれって!」

「お前に言われたくない!」

いつのまにか兄弟喧嘩に発展していく光景に、他のメンバーの笑い声が響いた




END

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コメント

  • とんとん
    2020年1月27日
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