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映画「エルネスト」

映画「エルネスト」
監督:阪本順治
主演:オダギリジョー
平成29年10月公開
キューバ革命でチェ・ゲバラの下で戦った日系2世の若者の生涯を描いた日本・キューバ合作映画。撮影は平和記念公園、県庁、広電電車内、アストラムライン車両基地下など
ヒロシマ平和映画賞2017を受賞

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©2017“ERNESTO”FILM PARTNERS.

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(上写真)チェ・ゲバラらキューバ使節団一行が献花後、ゲバラが一人で再度慰霊碑を訪れ、写真を撮影するシーン
(下左)滞在した新広島ホテルで、妻に出す絵はがきを購入しようとロビーに向かうゲバラ。ロケ地は広島県庁
(下右)ヒロシマ平和映画賞2017の授賞式で、阪本監督(中央)と主演のオダギリジョーさん(右)が登壇。オダギリさんは「広島で改めてこのような賞を頂くことは特別に感じる」とコメント

慰霊碑前の撮影に真剣に向き合い臨んだ監督とスタッフ

 「黙とう!」との声が響く平和記念公園の慰霊碑前。昨年8月、広島での撮影が開始された映画「エルネスト」のスタッフ一行に、監督がまず指揮したのは全員での慰霊碑参拝でした。「どういう場所で撮らせてもらっているか」と胸に刻み、撮影中のどんな場面でも、参拝客の邪魔になるような時は躊躇(ちゅうちょ)なくストップしました。FCの西﨑さんは「キャストもキューバ人スタッフも、みんながこの場所の意味を深く理解し、真剣に向き合ってくれていました」と印象を語ります。

意外な場所がロケ地に

  ロケ地の選定はFCの腕の見せどころでもあります。広島県庁とアストラムライン車両基地。それぞれ、チェ・ゲバラが宿泊したホテル、平和記念資料館の設定でロケが行われました。「県庁は建物が古く趣のある造りで、以前から思い留めていた場所」と西﨑さん。一方、美術スタッフの手で見事に資料館に生まれ変わった車両基地下の空間には「当時の雑然とした雰囲気がよく表現された」と感心したそうです。
 映画作りに欠かせないエキストラ。昭和34年正月の設定で登場する皆さん(下写真)は、真夏の撮影に晴れ着やコートを着込み、汗との戦いでした。

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