監視システムのデータ送信停止=ロシア軍占拠の2原発―IAEA
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【3月10日 時事通信社】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、ロシア軍に占拠されたウクライナのチェルノブイリ原発とザポロジエ原発について、ここ数日間は現場の安全監視システムからIAEAへのデータ送信が停止していると明らかにした。
グロッシ氏は「大量の核物質がある両施設からの急なデータ送信停止を憂慮している」と表明。10日に、ロシア、ウクライナ、トルコが停戦に向けた外相会談を行うトルコ・アンタルヤを訪問し、安全確保に向け協議することを明らかにした。
現時点では、ウクライナの全原発で放射線量は通常の水準という。(c)時事通信社