沖縄「第７波に至る可能性が高い」　県疫学統計・解析委員会が分析　人の移動増える年度末以降に

　沖縄県疫学統計・解析委員会は８日、県内の新型コロナウイルス感染がやや増加傾向にあるとし、人の移動が増える年度末以降は「第７波に至る可能性が高い」との分析結果をまとめた。１０歳未満と１０代の感染者が多いことから、課外活動や交友関係での感染を防ぐよう注意を促している。

拡大する

（資料写真）手前から左奥に延びる国際通り＝那覇市内

　先週のデータを基にした実効再生産数は沖縄本島１・１６、八重山１・２９、宮古０・８５となっている。

　３月６日までの１週間の新規感染者数は５４９７人。１０歳未満が１９％と最も多く、１０代と３０代が１６％で続く。先々週と先週の比較では、５０代以下の年代は全て増加し、特に２０代と５０代が顕著。一方、８０代以上は減少が続いている。

　小中学校や高校では学校内の感染は限定的だが、家庭や課外活動、交友関係による感染が目立つ。症状があれば学校を休むといった対策のほか、友人の部屋など密閉空間に集まることも避けるよう呼び掛けている。今週の新規感染者数の見込みは６千～８千人。

　年度末以降は送別会や春休みで人の移動が増えるほか、オミクロン株の一種で感染力がさらに強いとされる派生型「ＢＡ・２」も県内で確認されており、「置き換わりとともに急速に増加する可能性もある」と注意を促している。（編集委員・鈴木実）