テレビ朝日の情報番組『大下容子ワイド!スクランブル』で番組スタッフが作成した質問を視聴者からの質問であるかのように放送したケースが含まれていたとして、BPO放送倫理検証委員会は9日、「放送倫理違反があった」と判断する意見を公表した。
同委員会は「テレビ朝日は、情報番組『大下容子ワイド!スクランブル』の2021年3月から10月にかけて放送した視聴者からの質問に答えるパートにおいて、番組スタッフが作成した質問を視聴者からの質問であるかのように放送したケースが含まれていたとして、10月21日、番組と番組のウェブサイトで公表し謝罪した」と経緯を説明した。
同パートでは「番組の前半で当日のテーマを視聴者に伝え、放送中に番組ウェブサイトなどで受け付けた質問を番組終盤で紹介し出演した専門家らが答えていた」とするが、番組スタッフが作成した質問を視聴者からの質問として放送したケースが多数含まれていたという。「視聴者から受け付けた実際の質問を使用した場合も、文章の表現を修正したケースでは、クレームを避けるためとして投稿者の属性を書き換えて架空の属性で放送していた」と指摘している。
同委員会は11月の委員会で審議入りを決め、議論を重ねてきた。その結果、「質問は視聴者の関心事やその傾向を示す重要な事実情報であり、本件放送のようにそれらを制作者が歪めることがあってはならない」と強調。「本件放送で扱われた質問は、視聴者の意見表明とは必ずしも言えないが、投稿者の属性を書き換えることはその出所を不明確にするものであり、日本民間放送連盟の放送基準の『(32)ニュースは市民の知る権利へ奉仕するものであり、事実に基づいて報道し、公正でなければならない』『(35)ニュースの中で意見を取り扱う時は、その出所を明らかにする』に反している」と説明し、放送倫理違反があったと判断した。
同委員会は「テレビ朝日は、情報番組『大下容子ワイド!スクランブル』の2021年3月から10月にかけて放送した視聴者からの質問に答えるパートにおいて、番組スタッフが作成した質問を視聴者からの質問であるかのように放送したケースが含まれていたとして、10月21日、番組と番組のウェブサイトで公表し謝罪した」と経緯を説明した。
同パートでは「番組の前半で当日のテーマを視聴者に伝え、放送中に番組ウェブサイトなどで受け付けた質問を番組終盤で紹介し出演した専門家らが答えていた」とするが、番組スタッフが作成した質問を視聴者からの質問として放送したケースが多数含まれていたという。「視聴者から受け付けた実際の質問を使用した場合も、文章の表現を修正したケースでは、クレームを避けるためとして投稿者の属性を書き換えて架空の属性で放送していた」と指摘している。
同委員会は11月の委員会で審議入りを決め、議論を重ねてきた。その結果、「質問は視聴者の関心事やその傾向を示す重要な事実情報であり、本件放送のようにそれらを制作者が歪めることがあってはならない」と強調。「本件放送で扱われた質問は、視聴者の意見表明とは必ずしも言えないが、投稿者の属性を書き換えることはその出所を不明確にするものであり、日本民間放送連盟の放送基準の『(32)ニュースは市民の知る権利へ奉仕するものであり、事実に基づいて報道し、公正でなければならない』『(35)ニュースの中で意見を取り扱う時は、その出所を明らかにする』に反している」と説明し、放送倫理違反があったと判断した。