ウクライナ関連

 今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
 防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。

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大臣等の動静

記者会見

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ロシア軍によるウクライナ侵略の状況

ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(令和4年3月8日時点)

ロシア軍は、ウクライナ軍・市民の抵抗によりキエフなど大都市の占領には成功していないものの、市街地や住宅地への攻撃を強化しています。


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ロシア軍によるウクライナ侵略の経緯(令和4年3月8日時点)

戦況(米国防省高官・「ウ」軍参謀本部による)

2月28日
  • 露軍は、キエフ中心部から北方約25kmに位置し、前日から5km近づいたものの、燃料不足や「ウ軍」の強い抵抗により進軍の勢いは弱まったまま
  • 露は累計380発以上のミサイルを発射、事前に「ウ」周辺に結集させた部隊の75%近くをウクライナ国内に投入
3月 1日
  • 1日で20発のミサイルを発射し、開戦からの累計は400発以上
  • 露軍は、事前に準備した戦力の80%を「ウ」国内に投入
3月 2日
  • 露軍は、事前に準備した戦力の82%を「ウ」国内に投入
  • キエフ、チェルニヒウ、ハルキウ等の「ウ」北半では、露軍の前進を阻む「ウ」軍の抵抗が継続し、露軍はこれらの都市を確保できず。インフラや報道機関を対象としたミサイル・砲兵による攻撃が増加
  • 「ウ」南半では、ドネツクからマリウポリへ前進
  • 「ウ」の制空権も争奪中。「ウ」の防空能力は損なわれておらず、露は航空優勢を確立していない
  • 露軍が目標を達成できていない理由は、兵站上の課題や「ウ」の抵抗以外に、士気の問題にもあると思われる
3月 3日
  • 準備された露軍兵力に対する投入された兵力は、90%
  • キエフ、チェルニヒウ、ハルキウ等の「ウ」北部及び東部の都市では、激しい爆撃を確認
  • マリウポリはウクライナが保持しているが、露軍が接近
  • 「ウ」の制空権も争奪中。露は480発のミサイルを発射
  • 「親露派武装勢力」部隊が砲兵部隊の支援の下、マリウポリなどに向け攻勢
  • 露黒海艦隊の揚陸艦4隻及びミサイル艇3隻がクリミア半島からオデッサに向かっている
3月 4日
  • 「ウ」軍参謀本部は、露軍の主目標はキエフの包囲と、包囲された地域における抵抗の弱体化とみられる旨発表
  • 準備された露軍兵力に対する投入された兵力は、92%
  • 「ウ」北部及び東部の露軍は大きく前進していない
  • 「ウ」南半では、ヘルソンが露の支配下に入った
  • 「ウ」の制空権も争奪中。露は500発のミサイルを発射
  • キエフ包囲に向けたこれまでの作戦による損耗を補充すべく、露軍が南部軍管区及び東部軍管区から追加の戦力及び装備を輸送し始めた
3月 6日
  • 準備された露軍兵力に対する投入された兵力は、95%
  • 露は600発のミサイルを発射
  • 露国防省は、「ウ」の戦闘機に基地を使用させるなどした近隣国に対し「軍事衝突に関与したと見なす」と警告
  • 露は、ベラルーシ国内からチェルノブイリ原発事故による無人区域を経由して、燃料その他の物資の輸送活動を実施
3月 7日
  • 露軍は大きく前進しておらず、キエフ、チェルニヒウ、ハルキウ及びマリウポリの包囲を試みている
  • 準備された露軍兵力に対する投入された兵力は、ほぼ100%

ウクライナの被害状況(米国防省高官・「ウ」軍参謀本部による)

2月28日
  • 駐米「ウ」大使、28日に露軍が「ウ」で気化爆弾を使用したと指摘
3月 1日
  • 露軍は、マリウポリで砲撃を継続。民間人の死者が発生したほか、学校や住宅などのインフラに被害
  • 露軍がキエフ中心部のテレビ塔をミサイルで攻撃し、死傷者が発生
3月 4日
  • 「ウ」国営通信は、露軍がザポリッジャ原発を攻撃し、教育・訓練用施設で火災が発生。原発は最終的に露軍が占拠した旨報道
3月 6日
  • ベラルーシ国内の飛行場から飛来した露軍戦闘機等が、キエフ州などの軍事施設及び民間インフラを攻撃
  • 露軍戦闘爆撃機が、スムィ市のインフラ施設を攻撃