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ワクチン3回目接種後に「風呂場で死亡」報告相次ぐ、関係性はあるのか

NEWSポストセブン / 2022年3月8日 19時15分

3回目のワクチン接種後の死亡事例のうち風呂場での死亡が3件あった(時事通信フォト)

 年明けから3回目のワクチン接種が進んでいるが、副反応についての報告に、見逃せない表記が目立つという。

 2月18日、厚労省のワクチン分科会副反応検討部会で、2月4日までに「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例」が1474件に上ったことが発表された。

 分科会の調査時期と近い1月末時点で3回目接種を終えたのは人口の3.2%の約408万人に過ぎないが、死亡事例は18件(ファイザー製13件、モデルナ製5件)報告されている。目を引くのが、うち3件が風呂場での死亡だったことだ。報告書には詳細が記載されている。

「3回目接種直後、著変(著しい変化)なく帰宅。入浴中、心肺停止で発見」(78歳・女性)
「接種当日、入浴中に心肺停止になっているところを家族が発見。心肺蘇生術施行するも心拍再開せず死亡確認」(86歳・女性)
「3回目接種後、元気がなく、眠そうだった。接種2日後の朝、自宅浴室の浴槽内で死亡しているのを発見された」(77歳・女性)

 前者2人がファイザー製を接種し、残り1人はモデルナ製だった。死因についてはそれぞれ、「不明」「心疾患疑い」「溺死」となっている。

 2人には既往歴もあり、いずれもワクチン接種と死亡の因果関係について、専門家は「評価中」という報告だが、入浴と健康の関係を研究する東京都市大学人間科学部・早坂信哉教授はこう指摘する。

「まだ3回目接種後の死亡例の症例数が少なく、因果関係は証明できませんが、1日24時間のうち、風呂場にいるのはわずか30分ほど。18人中3人というのは割合としてやや高い印象を受けます」

 通常、死亡例全体に占める風呂場での死亡例は1%台だ。

 1、2回目接種後でも、風呂場での死亡は報告されている。厚労省は「死亡した場所の集計はできていない」(医薬生活衛生局)ため、報告書に記載された数だけ見ても、21例に上っている。このなかには、昨年10月、ファイザー製ワクチンを2回接種した13歳の男子が、接種から4時間後、浴槽内で死亡(死因は不明)して、注目されたケースも含まれている。

 厚労省は、ホームページ上で、「注射した部位を強くこすらないように」とした上で「ワクチンを接種した日にお風呂に入っても構いません」「入浴により何か不具合が起きる可能性は低いと考えられます」と説明するが、前出の早坂教授は疑義を呈する。

「浴槽に入る生活習慣は日本特有で、欧米にはありません。欧米で開発されたワクチンなので、浴槽に入ることによる影響への調査が不十分ではないでしょうか。浴槽に入ると体温が0.5~1度上がり、免疫に影響を及ぼすことがわかっていますが、そうしたことは考慮されていないと思われます」

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