2022.03.09

プーチンが狙う「日本の大都市」の名前…核ミサイル爆撃で起こる「ヤバすぎる現実」

被害範囲をシミュレーションした
週刊現代 プロフィール

広島型原爆の約62倍

日本に向け発射されるミサイルの中に、「サルマト」や「アヴァンガルド」のような極超音速で飛ぶ核兵器が搭載されている可能性は高い。

マッハ20の速度で飛行し、あっという間に日本上空に飛来する。日米のイージス艦などが追跡・迎撃を試みても、発見からものの数分で着弾してしまう極超音速ミサイルを完全に防御することは、ほとんど不可能だ。

「イージス艦だけでなく、陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』でも、この速度で飛来するミサイルを迎撃するのは不可能です。その速度はイージス・システムで対処可能な値をはるかに越えています。極超音速で襲来する兵器を防ぐことは、現在の日本の防衛網では極めて困難と言えます」(軍事評論家の兵頭二十八氏)

では、日本のどの都市が「死の手」に狙われているのか。まず間違いないのは首都機能が集中している東京だ。

特に、軍事施設は優先順位が高い。陸・海・空自衛隊の一体的な部隊運用を司る防衛省・統合幕僚監部が設置されている市ヶ谷は格好の標的だ。

【図】核が落ちた時の被害予想範囲
 

サルマトの場合、落ちてくるミサイルは一発だが、それは16個の核爆弾に分裂し、同時に爆発して、首都圏を蒸発させる。1個の子爆弾だけで、その威力は広島型原爆の約62倍とされる驚異的な威力だ。

上の図の通り、東京はほぼ全域、神奈川、千葉、埼玉の主要部も焦土となる。図では便宜上、10個の核の爆発しか記載しておらず、実際の被害はさらに広く、半径100km圏内に及ぶ。

すべての抵抗手段を完膚なきまでに叩き潰すため、自衛隊の基地は「死の手」の標的だ。朝霞や習志野、木更津、横浜といった駐屯地や、ヘリポートを備えている府中基地にも核は容赦なく襲い掛かる。

必ず狙われるのは在日米軍基地も同様だ。米海軍の空母や潜水艦にとって重要な役割を果たしている横須賀基地、同じくキャンプ座間や横田基地も格好の標的となる。

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