トラリピをやりたいのですが、どの通貨ペアがおすすめですか?
トラリピをやっているのですが、もっと資金効率のよいトラリピ設定が知りたい。
本記事ではこんな悩みを解決します。
この記事は、ほったらかし投資歴10年の為替コヤジ()が書いています。かなりの古株です。
これまで試行錯誤を重ねながら40種類以上のほったらかし投資を検証してきましたが、現在は厳選6種のほったらかし投資で月に20万円から40万円ほど稼いでいます。
本記事の内容
- 為替コヤジのトラリピ運用方針
- 為替コヤジの全12通貨ペアのトラリピ設定の全容
- 資金が少ない場合の対策
- いつトラリピを開始すべきか?
本記事を読み終えると、為替コヤジが12通貨ペアをどんなトラリピ設定で運用しているのかが理解できます。
トラリピ運用方針
為替コヤジのトラリピ運用方針は以下の通りです。以下の4つを実践することで相場を予想せずに低リスクで不労所得を得ることができます。特にレンジを広くとることで暴落をボーナスステージに変えることができます。
- ロスカットしない
- 過去20年の最高値から最安値まで幅広くトラップを仕掛ける
- 複数の通貨ペアを運用することでリスクを分散させる
- ハーフ&ハーフで証拠金と含み損を減らす
トラリピ(マネースクエア)については下記の記事をご覧下さい。
トラリピ設定一覧
2022年1月現在は下記の12通貨ペアで運用しています。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/円
- 豪ドル/米ドル
- NZドル/円
- NZドル/米ドル
- カナダドル/円
- 英ポンド/円
- 英ポンド/米ドル
- 豪ドル/NZドル
- ユーロ/英ポンド
またトライオートFXでユーロ/英ポンドも運用しています。
>>【2021年】為替コヤジも実践中!ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)の予算別トライオートFX設定
通貨選びに関しては下記投稿を参照下さい。
通貨ペア | 売買 | 数量 | レンジ | 間隔 | 利益金額 |
米ドル/円 | 買 | 1,000 | ベース:75.10~99.90 コア:90.20~100.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:100.10~124.90 コア:100.20~110.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 | |
ユーロ/円 | 買 | 1,000 | ベース:90.10~124.90 コア:115.20~125.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:125.10~159.90 コア:125.20~135.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 | |
ユーロ/米ドル | 買 | 1,000 | ベース:1.0010~1.2490 コア:1.1520~1.2500 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル |
売 | 1,000 | ベース:1.2510~1.49900 コア:1.2520~1.3500 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル | |
豪ドル/円 | 買 | 1,000 | ベース:60.10~79.90 コア:75.20~80.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:80.10~99.90 コア:80.20~85.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 | |
豪ドル/米ドル | 買 | 1,000 | ベース:0.5510~0.7990 コア:0.7520~0.8000 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル |
売 | 1,000 | ベース:0.8010~1.0490 コア:0.8020~0.8500 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル | |
NZドル/円 | 買 | 1,000 | ベース:50.10~69.90 コア:65.20~70.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:70.10~89.90 コア:70.20~75.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 | |
NZドル/米ドル | 買 | 1,000 | ベース:0.5010~0.6490 コア:0.6020~0.6500 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル |
売 | 1,000 | ベース:0.6510~0.7990 コア:0.6520~0.7000 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル | |
カナダドル/円 | 買 | 1,000 | ベース:70.10~94.90 コア:85.20~95.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:95.10~119.90 コア:95.20~105.00 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | 1,000円 | |
英ポンド/円 | 買 | 1,000 | ベース:110.10~149.70 コア:140.30~149.90 | ベース:0.4円 コア:0.2円 | 1,000円 |
売 | 1,000 | ベース:150.10~189.70 コア:150.30~159.90 | ベース:0.4円 コア:0.2円 | 1,000円 | |
英ポンド/米ドル | 買 | 1,000 | ベース:1.1010~1.3990 コア:1.3020~1.4000 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル |
売 | 1,000 | ベース:1.4010~1.6990 コア:1.4020~1.5000 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | 10ドル | |
豪ドル/NZドル | 買 | 1,000 | ベース:1.0010~1.0700 コア:1.0410~1.0700 | 0.001NZドル | 8NZドル |
売 | 1,000 | ベース:1.0710~1.1400 コア:1.0710~1.1000 | 0.001NZドル | 8NZドル | |
ユーロ/英ポンド | 買 | 1,000 | ベース:0.7010~0.8290 コア:0.7820~0.8300 | ベース:0.002英ポンド コア:0.001英ポンド | 8英ポンド |
売 | 1,000 | ベース:0.8310~0.9590 コア:0.8320~0.8800 | ベース:0.002英ポンド コア:0.001英ポンド | 8英ポンド |
ちなみに上記設定で臨んだ「第3回 トラリピ・マスターズ」では31位と健闘しました。
為替コヤジのこれまでの失敗をまとめましたのでトラリピを運用する前に必ず読んで下さい。トラリピで失敗する確率が大幅に軽減されます。
1. 米ドル/円(USD/JPY)
米ドル/円(USD/JPY)の過去20年の月次チャートの中央値100円から上に売りトラリピを125本、下に買いトラリピを125本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値100円から上に売りトラリピを50本、下に買いトラリピを50本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:75.10~99.90 コア:90.20~100.00 | ベース:100.10~124.90 コア:100.20~110.00 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:125本 コア:50本 | ベース:125本 コア:50本 |
トラップ間隔 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | ベース:0.2円 コア:0.1円 |
利益金額 | 1,000円 | 1,000円 |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
2. ユーロ/円(EUR/JPY)
ユーロ/円(EUR/JPY)の過去20年の月次チャートの中央値125円から上に売りトラリピを175本、下に買いトラリピを175本仕掛けています。詳細な設定内容は以下の通りです。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値125円から上に売りトラリピを50本、下に買いトラリピを50本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:90.10~124.90 コア:115.20~125.00 | ベース:125.10~159.90 コア:125.20~135.00 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:175本 コア:50本 | ベース:175本 コア:50本 |
トラップ間隔 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | ベース:0.2円 コア:0.1円 |
利益金額 | 1,000円 | 1,000円 |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
3. ユーロ/米ドル(EUR/USD)
ユーロ/米ドル(EUR/USD)の過去20年の月次チャートの中央値1.2500ドルから上に売りトラリピを125本、下に買いトラリピを125本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値1.2500ドルから上に売りトラリピを50本、下に買いトラリピを50本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.001ドルとなります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:1.0010~1.2490 コア:1.1520~1.2500 | ベース:1.2510~1.49900 コア:1.2520~1.3500 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:125本 コア:50本 | ベース:125本 コア:50本 |
トラップ間隔 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル |
利益金額 | 10ドル | 10ドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
4. 豪ドル/円(AUD/JPY)
豪ドル/円(AUD/JPY)の過去20年の月次チャートの中央値80円から上に売りトラリピを100本、下に買いトラリピを100本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値80円から上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:60.10~79.90 コア:75.20~80.00 | ベース:80.10~99.90 コア:80.20~85.00 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:100本 コア:25本 | ベース:100本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | ベース:0.2円 コア:0.1円 |
利益金額 | 1,000円 | 1,000円 |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
5. 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
豪ドル/米ドル(AUD/USD)の過去20年の月次チャートの中央値0.8000ドルから上に売りトラリピを125本、下に買いトラリピを125本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値0.8000ドルから上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.001ドルとなります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:0.5510~0.7990 コア:0.7520~0.8000 | ベース:0.8010~1.0490 コア:0.8020~0.8500 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:125本 コア:25本 | ベース:125本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル |
利益金額 | 10ドル | 10ドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
6. NZドル/円(NZD/JPY)
NZドル/円(NZD/JPY)の過去20年の月次チャートの中央値70円から上に売りトラリピを100本、下に買いトラリピを100本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値70円から上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:50.10~69.90 コア:65.20~70.00 | ベース:70.10~89.90 コア:70.20~75.00 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:100本 コア:25本 | ベース:100本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | ベース:0.2円 コア:0.1円 |
利益金額 | 1,000円 | 1,000円 |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
7. NZドル/米ドル(NZD/USD)
NZドル/米ドル(NZD/USD)の過去20年の月次チャートの中央値0.6500ドルから上に売りトラリピを125本、下に買いトラリピを125本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値0.65ドルから上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.001ドルとなります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:0.5010~0.6490 コア:0.6020~0.6500 | ベース:0.6510~0.7990 コア:0.6520~0.7000 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:75本 コア:25本 | ベース:75本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル |
利益金額 | 10ドル | 10ドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
8. カナダドル/円(CAD/JPY)
カナダドル/円(CAD/JPY)の過去20年の月次チャートの中央値95円から上に売りトラリピを125本、下に買いトラリピを125本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値95円から上に売りトラリピを50本、下に買いトラリピを50本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:70.10~94.90 コア:85.20~95.00 | ベース:95.10~119.90 コア:95.20~105.00 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:125本 コア:50本 | ベース:125本 コア:50本 |
トラップ間隔 | ベース:0.2円 コア:0.1円 | ベース:0.2円 コア:0.1円 |
利益金額 | 1,000円 | 1,000円 |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
9. 英ポンド/円(GBP/JPY)
英ポンド/円(GBP/JPY)の過去20年の月次チャートを見ると100円~250円のレンジになっています。トラリピ運用方針に従えば、このレンジに万遍なくトラップを仕掛けるべきですが、2008年のリーマンショック以降、200円を超えていないこと、および100円~250円のレンジは他の通貨ペアと比べて広いことからリーマンショック以降の値動きをベースにレンジを決定しています。
つまり中央値150円から上に売りトラリピを100本、下に買いトラリピを100本仕掛けています。他の通貨ペアと異なり、トラップ間隔を0.4円としています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値150円から上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.2円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:110.10~149.70 コア:140.30~149.90 | ベース:150.10~189.70 コア:150.30~159.90 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:100本 コア:25本 | ベース:100本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.4円 コア:0.2円 | ベース:0.4円 コア:0.2円 |
利益金額 | 10ドル | 10ドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
10. 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
英ポンド/米ドルも英ポンド/円同様、リーマンショック以降の値動きをベースにレンジを決定しています。
つまり中央値1.4ドルから上に売りトラリピを150本、下に買いトラリピを150本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値1.400ドルから上に売りトラリピを50本、下に買いトラリピを50本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.001ドルとなります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:1.1010~1.3990 コア:1.3020~1.4000 | ベース:1.4010~1.6990 コア:1.4020~1.5000 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:150本 コア:50本 | ベース:150本 コア:50本 |
トラップ間隔 | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル | ベース:0.002ドル コア:0.001ドル |
利益金額 | 10ドル | 10ドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
11. 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の過去20年の月次チャートを見ると1.0NZドル~1.4NZドルのレンジになっています。トラリピ運用方針に従えば、このレンジに万遍なくトラップを仕掛けるべきですが、2014年以降、1.4NZドルを超えていないことから2014年以降の値動きをベースにレンジを決定しています。
つまり中央値1.07NZドルから上に売りトラリピを70本、下に買いトラリピを70本仕掛けています。
さらに豪ドル/NZドルはコアレンジを採用し、中央値1.07NZドルから上に売りトラリピを30本、下に買いトラリピを30本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。したがってコアレンジは注文金額が2,000通貨となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:1.0010~1.0700 コア:1.0410~1.0700 | ベース:1.0710~1.1400 コア:1.0710~1.1000 |
注文金額 | ベース:1,000通貨 コア:2,000通貨 | ベース:1,000通貨 コア:2,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:70本 コア:30本 | ベース:70本 コア:30本 |
トラップ間隔 | 0.001NZドル | 0.001NZドル |
利益金額 | 8NZドル | 8NZドル |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
12. ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)
ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)の過去20年の月次チャートの中央値0.83英ポンドから上に売りトラリピを65本、下に買いトラリピを65本仕掛けています。
さらに2021年からはコアレンジを採用し、中央値から上に売りトラリピを25本、下に買いトラリピを25本被せています(チャートの濃い赤と青の帯)。
したがってコアレンジは注文間隔が0.1円となります。
詳細な設定内容は以下の通りです。
設定内容 | 買い | 売り |
レンジ | ベース:0.7010~0.8290 コア:0.7820~0.8300 | ベース:0.8310~0.9590 コア:0.8320~0.8800 |
注文金額 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
トラップ本数 | ベース:65本 コア:25本 | ベース:65本 コア:25本 |
トラップ間隔 | ベース:0.002英ポンド コア:0.001英ポンド | ベース:0.002英ポンド コア:0.001英ポンド |
利益金額 | 8英ポンド | 8英ポンド |
決済トレール | あり | あり |
ストップロス | なし | なし |
為替コヤジのトラリピ設定に必要な資金は?
上記のトラリピ設定(AUD/NZD以外のコアレンジは停止)でトラリピ運用する場合、運用資金はいくら必要でしょうか?
まずそれぞれの通貨ペアが一斉にレンジ下限まで下落した場合、2,135万円必要となります。
ただし、実際にはすべての通貨ペアが一斉にレンジ下限まで下がることはありません。
たとえば円高になってもドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ぺア)への影響はそれほど大きくなく、ドル高になってもクロス円(米ドル以外の通貨ペアと円の通貨ペア)への影響は限定的です。
そこで過去20年でもっとも評価損が膨らんだ、リーマンショック後の2009年1月の状態になったをトラリピのリスクシミュレーションで再現してみました。
なお、シミュレーションで使用した、各通貨ペアの価格は以下の通りです。価格は2009年1月の特定の日のものではなく、条件を厳しくするために2009年1月にもっとも中央値から離れた価格としています。
通貨ペア | レンジ | 価格 |
米ドル/円 | 買い | 87.17 |
ユーロ/円 | 買い | 112.13 |
ユーロ/米ドル | 売り | 1.4028 |
ユーロ/英ポンド | 売り | 0.96493 |
豪ドル/円 | 買い | 56.33 |
豪ドル/米ドル | 買い | 0.6346 |
豪ドル/NZドル | 売り | 1.2805 |
NZドル/円 | 買い | 45.10 |
NZドル/米ドル | 買い | 0.5049 |
カナダドル/円 | 買い | 68.42 |
英ポンド/円 | 買い | 118.86 |
英ポンド/米ドル | 売り | 1.5373 |
シミュレーション結果は以下の通りとなりました。
評価損益は-10,261,063円、必要証拠金は3,237,654円でしたので合計13,498,717となりました。つまり、運用資金が1,400万円あればリーマンショッククラスの大暴落には耐えることができます。
実際にはリーマンショックのレートになるまでに大量の決済が発生するのでトラリピ運用開始時には1,400万円より少なくても大丈夫です。
当然、リーマンショック以上の大暴落がないとは言えませんが、為替コヤジはひとつの目安として1,400万円(預託証拠金は2022年3月現在、1,444万円)で運用しています。
二大巨匠とのトラリピ設定比較
トラリピを複数通貨ペアで運用している巨匠と言えば、鈴さんと2億り夫婦さんです。
そこで私のトラリピ設定を二大巨匠と比較してみました。2億り夫婦さんは鈴さんの8通貨ペアに加えて、ユーロ/米ドルと英ポンド/米ドルを運用しています。私はさらに英ポンド/円を運用しています。
- 鈴さん:8通貨ペア
- 2億り夫婦さん:11通貨ペア
- 為替コヤジ:12通貨ペア
視覚的に分かりやすいようにチャートにそれぞれのレンジをトレースしてみました。
月足チャートの上下の出っ張りをどう捉えるかで中央値の取り方が変わってきます。想像していたよりも中央値の取り方はバラバラでした。
傾向として鈴さんは通貨ペアを絞りながらレンジを広く取り、2億り夫婦さんの方はレンジを絞り込んでいるようです。
資金が少ない場合の対策
為替コヤジと同じ設定をしようとすると2,000万円近い資金が必要になります。当然、簡単に用意できる金額ではないですよね?そこで資金が少ない場合の対策について説明します。
まず資金が少ない場合、とりうる対策は4つあります。
- 通貨ペアを減らす
- トラップを仕掛けるレンジを狭くする
- トラップ本数を減らす(トラップ間隔を広くする)
- 注文金額を減らす
まず、為替コヤジの設定の場合、注文金額は最小単位の1,000通貨ペアなので注文金額を減らすという対策はとれません。
残り3つですが、この中で絶対に選んではいけない対策があります。どれでしょうか?
答えは「トラップを仕掛けるレンジを狭くする」です。
確かにレンジを狭くすれば少ない資金でも狭い間隔でトラップを仕掛けることができるので資金効率は上がります。
しかしどのレンジでレートが推移するかを予想するのは非常に困難な上にレンジアウトしてしまうとトラリピの回転が止まってしまい、逆に資金効率がぐっと下がります。
最大の問題は大暴落で利益を取り損ねることです。一気に下がって一気に上がる大暴落は、広範囲にトラップを仕掛けている人にとってはボーナスステージです。数ヶ月分の利益を数日で稼ぐことができます。この時にレンジアウトなんてことにならないように必ずレンジは広く取っておいて下さい。
そうなると資金が少ない人がとるべき対策は「通貨ペアを減らす」か「トラップ本数を減らす(トラップ間隔を広くする)」の2つです。
圧倒的に資金が少ない人は通貨ペアを減らして下さい。最低でも3通貨ペアは運用したいところです。3通貨ペアあればレートを下げる通貨と上げる通貨が分散され、ドローダウンの最大リスク軽減が期待できます。
もうひとつの対策は「トラップ本数を減らす(トラップ間隔を広くする)」方法です。為替コヤジは0.2円(0.002ドル)間隔でトラップを仕掛けていますが、この間隔を2倍にすると運用資金は半分になります。間隔を4倍にすると運用資金は1/4になります。当然ロスカットレートはほとんど変わりません。
0.3円間隔や0.5間隔ではダメなのかという疑問があると思いますが、例えば初めに0.5円間隔にしてしまうと等間隔でトラップを仕掛けることができなくなってしまいます。
左の図は最初に●にトラップを仕掛け、次に●にトラップを仕掛けた場合のトラップ位置を示しています。
初めに0.2円、0.4円間隔でトラップ(●)を仕掛けた場合、次のトラップ(●)が等間隔に配置されています。
ところが初めに0.5円間隔で仕掛けてしまうと次のトラップを等間隔に仕掛けることができなくなってしまいます。
最終的に0.1円刻みでトラップを仕掛けたい場合、暫定のトラップ間隔は0.2円間隔、0.4円間隔、0.8円間隔になるように気を付けて下さい。
いつトラリピを開始すべきか?
為替コヤジのトラリピ運用方針はロスカットをせずに利益を積み上げていくのでできるだけ早く始めるのが理想です。
ただし、厳密にはもっと始めるのに適切なタイミングというものがあります。それは価格がレンジの天井か、あるいは底に近づいた時に運用を開始する方法です。
例えば豪ドル/円の買いトラリピの場合、レンジの底である60円近辺で始めると上がる可能性が高いので安値で仕込むことができます。
逆に下がっても60円近辺なら下落は限定的と考えられますので含み損もそれほど膨らみません。
一方、売りトラリピの場合、レンジの天井である100円近辺で始めると下がる可能性が高いので高値で仕込むことができます。
逆に上がっても100円近辺なら上昇は限定的と考えられますので含み損もそれほど膨らみません。
中央値である80円近辺で始めた場合、しばらくの間、80円近辺をウロウロしてくれれば利益を積み上げてくれますが、始めた直後に一方向に動き出すと大量の含み損を抱えることになります。
したがってトラリピを始めようと思っている通貨ペアがレンジの天井か、底に近づいている時がチャンスです。
ほったらかし投資でリスク分散
為替コヤジは下記のようなほったらかし投資を実践しています。
為替コヤジのほったらかし投資
現在、下記の9つのサービスを利用して資産運用を行っています。
サービス | 概要 |
トラリピ | 広範囲に注文を仕掛けて長期運用で利益を上げるリピート注文。12通貨ペアを運用することでリスク分散を図る トライオートFXでも可 |
トライオートETF | ビルダーでナスダック100トリプルの買いトラリピを仕掛け、売買益を狙う |
つみたてNISA | 楽天証券で楽天・全米株式株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を毎月積み立てる。 |
レバナス積立 | auカブコム証券でレバナス(iFreeレバレッジNASDAQ100)を積立。自動売買の利益を投入 |
暗号資産積立 | Coincheckの自動積立でビットコイン、イーサリアム、リップルを毎月1万円ずつ積み立ててガチホ |
BTCトラリピ | ビットコインの手動トラリピで決済益を狙う。決済益は暗号資産積立に投入 |
ノックアウト・オプション | IG証券のノックアウト・オプションで毎日ナスダック100を買い、10万円を1億円に増やす |
ユーロ/ズロチ手動トラリピ | IG証券のユーロ/ズロチ売りでスワップと決済益を狙う |
レバナス代用FX | 積み立てているレバナスを証拠金としてメキシコペソ/円の手動トラリピ&スワップを狙う |
レバナスと仮想通貨を増やすことを目的としています。
トラリピ、トライオートETF、代用FXで得た利益はレバナス購入資金に充て、BTCトラリピで得た利益は仮想通貨積立資金に充てます。
ユーロ/ズロチは資金が少ないので当面の間は再投資します。ノックアウト・オプションも同様に再投資し、10万円利益が出るたびにロットを上げていきます。
投資序盤は入金力がカギ
時間や手間のかからないほったらかし投資を選んだ理由は入金力を上げるためです。
サラリーマンとしての本業をしっかりこなすことで昇給・昇格し、入金力が高まります。若いうちはとにかく入金力を高めて運用資金を増やすことに専念すべきです。
資金100万円で投資に時間や手間をかけて利率30%を達成しても利益はわずか30万円ですが、資金を2,000万円まで増やせれば利率10%でも200万円の利益です。
とにかく資金が少ないうちはできるだけ本業に専念して、運用資金を増やしましょう。
また本業以外に収入源があると気持ちに余裕が生まれ、本業にも好影響を及ぼします。
病気や会社の倒産などで給料を貰えなくなっても他に収入源があれば経済的に困ることはありません。
アセットクラスもFX、株式、仮想通貨と分散しているのでどれかが失敗しても何らかの収入源は確保できると考えています。
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