MortScript[]
MortScript は、Windows CE で実行できる BASIC ライクなスクリプト言語です。MioPocket の MortScript フォルダの中に入っています。
- MortScript.exe
- スクリプトを実行する本体。
- autorun.exe
- 同じ名前の mscr ファイルを実行する。
実行するには、スクリプトを拡張子を .mscr にして保存し、予め MortScript.exe を1度起動しておいてから(これによって .mscr ファイルの関連付けが行われる)、そのスクリプトファイルを Explorer などから開きます。
Python CE[]
Python はその手軽さと機能の豊富さから、幅広いエンジニアに親しまれているスクリプト言語です。Brain でも、古い版 (Python 2.5) とはなりますが動作させることが可能です。
ホームページ: Python CE
- PythonCE.WM.CAB をダウンロードします。
- Brain に転送し、TestCE で CAB インストールします。
- Program Files に Python25 というフォルダができるので、その中身一式を MioPocket の System の CE5 にコピーします。
- DLL.zip の CE5 フォルダでも OK かもしれません。
- Explorer 等から python.exe を実行します。Python のプロンプト画面が表示され、プログラムを入力できる状態になります。
Pocket GCC (C/C++)[]
説明するまでもなく非常に有名なプログラミング言語である C/C++ を Brain で使用できます。これにより、Windows CE の API を呼び出して Brain の持つ機能を最大限に引き出すソフトウェアを作成することが可能です。ただし、版が古いため int x = (変数), y = 0;
のような新しめの C/C++ の機能には対応しないことが多いです。また、コンパイルできても起動できないことがあります。
- PGCC、DOS窓Open と TestCE をダウンロードします。
- TestCE を起動し、黄色い棚のアイコンを押して DOS窓Open の CAB ファイルを選択して解凍します。
- DLL.zip をダウンロード・展開して、「system」->「CE5」フォルダの中にある aygshell.dll というファイルを DOSMadoOpen フォルダにコピーします。
- DOS窓Open を SD カードまたは本体メモリーに移動します。Brainでのアプリの起動方法に従ってもよいでしょう。
- ポケットGCCの中の PGCC とテストを
\NAND3
に配置します。BAT_CC でコンパイルする場合は、project を\NAND3
に配置します。- build.bat はコンソールアプリケーション用、winbuild.bat は Win32 プログラム用です。
- DOS窓Open を起動します。
- 第3世代 Brain は初回起動時に大量のウィンドウが出てくるので収まるまで暫く待ち、ceOpener や Selector (軽量なため推奨) で一つずつ閉じます。
- 閉じ終わったら、Task Switcher の Settings Manager で設定を保存します。これにより、リセット後も設定をロードしてから DOS窓Open を起動すればこの現象が起きなくなります。
- DOS窓Open の Menu->Options を開き、General タブの Enable~ とある項目3つにチェックを入れて OK を押した後、 DOS窓Open を再起動します。こうすることで、ビルド時にエラー内容が出力されるようになります。
- cd コマンドで移動して直接ファイル名を入力するか、Menu->Open で指定するかで前述のビルド用 .bat ファイルを実行します。例えばテストを実行するときは、テストと PGCC を NAND3 に入れます。別の場所に配置したい場合は、バッチファイルの該当箇所を書き換えます。
- ビルドに成功すると、ソースコードがある場所に .exe ファイルが作成されます。
Dialect[]
これは CAB 形式なので、まず TestCE で CAB インストールします。これをそのまま MioPocket for Brain\MioAutoRun\System
に配置すれば動作します。File->MakeEXE で .exe ファイルが生成されます。
Pocket C#[]
Windows CE で動作する C# コンパイラです。ただし、まだ動作確認は取れていません。
psharp.zip と console.zip をダウンロードし、Brain に転送して TestCE で CAB インストールします。
CAB インストールした pcsharp の中身:
- cscc-cs: C# コンパイラ
- ilasm: 中間言語 (Intermediate Language) アセンブラ
- ilalink: リンカ
- cscc: 以上のツールのラッパ
- csant: XML ベースのビルドツール
- ランタイムライブラリ (Standard Microsoft .NET CF)
- サンプルアプリケーション
なお、ホームページには netcf.core.ppc3.ARM.cab のインストールが必要との記載があります。ホームページから貼られているリンクは既に切れており、代わりに NETCFSetup.msi を PC にインストールすると C:\Program Files (x86)\Microsoft .NET Compact Framework 1.0 SP3 に同じ名前のファイルが生成され、TestCE により Brain にインストールできることを確認しましたが、Pocket C# の動作には至りませんでした。動作確認できた方がいらっしゃれば、加筆をお願いします。
Brainux[]
Brain Hackers が開発している Linux Distribution の Brainux では、動作速度やキーボード入力に難があるものの Linux (Debian) で利用できるプログラミング言語・コンパイラのほとんどが利用可能です。使いたいプログラミング言語が Windows CE で使えない場合、一度試してみてはいかがでしょうか。