→ セラシオとは?
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セラシオがAmazonブランドの買収でセラーを救う?
Amazonをメインの販売チャンネルとして、OEMを駆使し自社ブランド商品を気軽に作れる時代になりました。
しかし、自社ブランド商品の売上が伸び悩なやみ、小手先のテクニックに飛びついて悪循環に陥ってしまった方もいるのではないでしょうか。
また、作ったブランドを最終的にどうしたいのか、出口戦略を決めきれていない方もいると思います。
今回紹介するセラシオは、Amazonのストアアカウントを買収している会社。買収やブランド力の強化についてノウハウを持っており、買収したアカウントを世界規模のブランドに押し上げています。
こうしたセラシオのビジネスモデルは、自社ブランドの出口戦略の1つとして考えられるかもしれません。
セラシオ日本法人の創業メンバー小澤良介氏との対談です↑
新進気鋭、破竹の勢いで成長するセラシオ
セラシオは、2018年にアメリカで創業した若い会社です。アメリカ国内には、ニューヨーク、ボストン、ヒューストンの3カ所に拠点があります。
中国やヨーロッパ各国にも拠点が存在し、独自のグローバルネットワークを形成しています。2021年6月時点で、アメリカ国内において、最短最速で※ユニコーン企業になっています。
※ユニコーン企業とは
創業10年以内で評価額10億ドル(約1000億円)を超える未上場のスタートアップ企業のこと。
創業2年目の段階で、すでに評価額1000億円の大台を超え、市場が期待していることもあり、セラシオ本体では上場していないにも関わらず、すでに約2000億円の資金調達に成功しています。
Amazonで自社ブランド商品を販売しているストアアカウントを買収しながら、現在も急激に拡大しています。
セラシオ快進撃の背景には、海外のネット物販事情が深く関わっています。
海外では、インターネットを通じて商品を買うとき、ほぼAmazonが利用されています。
つまり、Amazon1強といっても過言ではなく、加えて日本とは異なり、海外では買収のイメージが良いことも要因となっています。
→ セラシオ
【黒船襲来】ついにセラシオが日本法人を設立
海外では浸透していったセラシオですが、日本はマーケットが複雑で、今まで進出を先送りしてきました。
理由としてあげられるのが、日本のプラットフォームの多様化。
日本でもAmazonの利用率は高く、年々伸びていますが、楽天やpaypayモールなど他のプラットフォームを利用する方も多いのが現状です。
しかし、今回、日本において買収予算270億円を調達し、満を持して日本法人を5月に設立させました。
セラシオ日本法人のトップには、代表の二宮一央氏と、最高協業責任者の小澤良介氏が就任し、日本のブランドが持っているポテンシャルを世界に発信していくことになります。
日本でのM&Aのイメージを払拭するビジネスモデル
日本で「買収」や「M&A」と聞くと、身売り、決定権を失う、失脚させられるといったマイナスなイメージがつきまとうのではないでしょうか。
従来の買収では、「買って終わり」「転売される」という心配をされる方も多いでしょう。
しかし、セラシオでは、日本でのM&Aのイメージを払拭するビジネスモデルを展開しています。
セラシオのコンセプトは「一緒に世界へ」
買収という言葉だけ聞くと、オーナーが変わってしまうことを考えます。しかし、セラシオの買収は「協業」というキーワードがしっくりくるでしょう。
言葉通り、協業ですので、セラシオでは自社ブランドを買収してからがスタートなのです。セラシオのコンセプトは、「買収したブランドの商品を一緒に世界に売っていきましょう」というもの。
コンセプトからも分かる通り、一緒に我が子(商品)を育てる家族、仲間を探しているといった方がよいでしょう。
驚異的な買取スピード
買収までのスピード感も驚異的で、日本では通常1年~1年半かかるところを、セラシオは基本合意契約から最終締結まで平均で30~40日。
アメリカでは、5日でこなした実績もあります。このスピード感がセラシオの規模拡大のスピードにもつながっているのです。
現在は、時代の変化するスピードがとてつもなく早いので、スピード感に適応するという意味でも、セラシオは、できるだけ早い展開を望んでいるのです。
セラーに選択肢がある
セラシオでは、買収後に、セラーが続投するのか、リタイアするのかも選択可能です。
リタイヤの場合は、引き継ぎ業務をこなす必要があり、続投の場合は、給料の設定等をしてリスタートとなります。
今までの「三方よし(売り手、買い手、社会)」の概念に、「販売プラットフォーム」を加えた「四方よし」のビジネスモデルがセラシオの特徴といえます。
世界中の人が同じ価値観で購入できる環境
セラシオは、世界中の人が同じ価値観で、同じ商品を購入できる環境をつくれます。
同じ商品でも日本と海外では価格差があります。
セラシオが1つのブランドを買収することで世界各国に在庫を持てるようになり、今まであった価格差をフラットにしていくのです。
買収後の流れ
買収された直後のブランドは、素材を提供したにすぎません。
セラシオには、アメリカに1000名以上のスタッフがいます。マーケティングチーム、ブランディングチーム、広告チームなど、いろんなチームが存在しており、チームごとに買収したブランドをうまく調理して、最高に美味しくなるように味付けしていくのです。
Amazonで自社ブランドを販売していても、知識や技術がなくてやっていないことや、個人レベルでは資金的にやれないことがあります。
そこをセラシオが、協業という形でサポートし、ブランドを大きくしていくのです。
個人でアクセルを踏むならAmazon広告が良いかもしれません。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ、読んでみてください。
セラシオでは、世界に羽ばたける可能性を秘めた商品を取り扱っているかを重要視しています。買収したブランドは、引き続き運営しつつ、ブランドが秘めているポテンシャルを最大限に引き出して、海外にも販路を拡大していきます。
どこの国で売れるのか、販売しようとする国にマッチングするかを考え抜いて、マーケティングをスタートさせます。
世界中に拠点があるため、グローバルネットワークを通じて、商品を世界デビューさせるためのシナリオも描けるのです。
海外の会社だから日本のことはわからないのではないか、と疑問に思う方もいるでしょうが心配は無用です。
国内のメンバーも含め、アメリカにも日本人スタッフを徐々に配置しています。日本人にとってハードルが高いとされる、在庫と言語の問題もセラシオが解決します。
また、M&Aによくある※競業避止についてはケースバイケースとなります。
競業避止を巻く場合は、それなりの理由があるので、セラシオ側が圧倒的に不利益を被る可能性があればそういった契約もありえます。
※競業避止
M&Aから最低2年間は同じビジネスをしないという契約。
セラシオのアカウント買収9個の基準
買収にも様々な形があります。
Amazonセラーの想い、売上金額、買収条件など、1つとして同じものはありません。
一定の基準は設けつつもガチガチのルールはなく、ケースバイケースという形をとることで柔軟に対応しています。
一定の基準は下記の通り。
- 対応するプラットフォームはAmazonのみ
- 自社ブランドを扱っている (OEMも可)
- 日本発信のブランドである
- アカウント運用歴1年以上
- 取り扱い商品カテゴリーでFDAの許可が降りていないものは対象外
- ファッション関連も買収の対象外
- Eコマースにおいて年間1億円前後を売り上げている
- 買収金額の算定は直近12カ月の売上、利益で算出
- アーン・アウト条項を採用
ここからは、買取基準について詳しく解説します。
応するプラットフォームはAmazonのみ
対応するプラットフォームはAmazonのみですが、周知の通り、物販においてAmazonは世界一のプラットフォームといっても良いでしょう。
操作性はよく、日本と海外でさほど扱いに変わりありません。
よって、現状では、買収に対応しているプラットフォームはAmazonのみとなります。
今後は、他のプラットフォームでの買収も検討しているとのことなので、チャンスは広がっていきそうです。
自社ブランド商品を扱っている(OEMも可)
自社ブランド商品を扱っていることが、最低条件になります。
たとえ、Amazonのアカウントでも、転売やせどりといった自社ブランド以外の商品を取り扱っている場合は対象になりません。
日本発信のブランドである
日本でできたブランドであることも最低条件の1つ。どんな技術を使っているか、国内製造、海外製造は問いません。
あくまでも、セラシオは日本発信のブランドで、世界を目指せる仲間を求めているのです。
アカウント運用歴1年以上
アカウントの運用歴は、1年程度を基準にしています。
アカウント開設から数ヶ月しかたっていないにもかかわらず、急激に売上が伸びており、商品が世の中に必要な理由が明確であれば、検討の余地があります。
取り扱い商品カテゴリーでFDAの許可がおりていないものは対象外
現状の取り扱い商品カテゴリーに関して、口に入るもの、塗るものは除外されます。
なぜなら、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)という機関の許可を取るのに、非常に時間がかかるからです。
FDAは、日本でいう厚生労働省にあたる機関です。
ですので、食品、化粧品、薬、お酒、サプリメントなどを取り扱うアカウントは、現段階では、買収の対象にはなりません。
ファッション関連も買収の対象外
食品や薬品と同様に、ファッション関連も買収の対象からは除外されています。
例えば、日本とアメリカでは同じMサイズのTシャツでも、アメリカのMサイズの方が大きいといったサイズ感のズレがあるためです。
サイズ感のズレをコントロールするのが難しいため、ファッション関連も除外しています。
ただ、シューズについては、サイズのコントロールが容易なため、取り扱いが可能です。
今後は、FDAの件も含めて、全カテゴリーの商品を取り扱えるようにする予定になっています。
Eコマースにおいて年間1億円前後を売り上げている
1億円も1つの基準にすぎません。
たとえ1億円未満でも、短期間で1億に迫る勢いで伸びているようなブランドならば検討の余地があります。
買収金額の算定は直近12カ月の売上、利益で算出
買収金額が高額になる傾向としては、比較対象が少なく、独自性、オリジナルティがあるブランドは査定の対象となるでしょう。
買収金額の相場観は、あくまでも目安ですが、「年間の利益額×2~5倍」となります。
ブランドの価値をしっかり検討したうえで提示されますので、参考程度にお考え下さい。
ちなみに、アメリカの目安は「年間の利益額×2~4倍」です。
Amazon内でのランキング、ベストセラーマークなど、誰が見ても人気商品と認識できると評価しやすいでしょう。
アーン・アウト条項を採用
一言でいえば、業績連動報酬のこと。現在も発展途上中のブランドは、売上を伸ばしきらないと企業価値がつかないと考えている方もいるでしょう。
セラシオでは※アーン・アウトを設けているので条件付きで売却できます。
これにより、ブランドが安く買い叩かれることはありません。ブランドが持つポテンシャルまで、しっかりと見極めます。
国内でのM&Aには、あまり採用されない条項ですが、海外の企業では、買い手企業だけでなく、売り手企業にもメリットあるため注目されています。
※アーン・アウト
M&Aにおける対価の調整方法の1つ。売却金額とは別に、売却後に伸びた業績に対して一定の基準を設け、評価して支払われる対価。
セラシオと協業し世界に羽ばたこう
日本人は、技術力はありますがマーケティングが苦手。Eコマースでは、マーケティング戦略なしでは勝ち抜いていくこと不可能です。
圧倒的なノウハウを持つセラシオが、マーケティングのサポートを担当してくれます。
また、これを機に売却目的でAmazonで自社ブランド販売を開始してみるのも良いでしょう。
売却後は、完全リタイアもよし、続投もよし。さらに、ブランドを完全に譲渡した後、新たにアカウントを開設、ブランド構築をして再度セラシオに売却することも可能です。
セラシオが日本に進出したことで、「売却目的でブランド構築する」という価値観、選択肢が1つ増えたのです。
セラシオと協業することで、世界に通用するスーパースターになることも夢ではありません。
もし、Amazonを使った自社ブランド販売で伸び悩んでいるのであれば、セラシオと協業するのを検討してみてはいかがでしょうか。
現在、小規模で自社ブランドを販売しているAmazonセラーの方は、セラシオと協業することで世界に羽ばたける可能性があります。
ただ、自分が育てたブランドの売却を決めるのは、非常に大きな決断です。たとえ、売却はしなくとも、売却という手段があるということを知っているだけでも取れる行動は変わってくるではないでしょうか。
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