勉強法

行政書士試験は過去問だけで合格できる?効率的に実力をつける活用法

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資格試験では過去問が重要とよくいわれています。

関連コラム:行政書士試験における過去問の重要性!10年分解いた方がいいのか?

「過去問だけで合格はできないの?」と思うこともあるかもしれません。

特に、行政書士試験のように試験科目が多いと教材選びにも困ることもあるでしょう。

過去問だけで合格できるのであれば勉強方法に悩む必要もなくなります。

実際のところどうなのか、解説していきます。

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行政書士試験は過去問だけで合格できる?

結論からいうと、過去問だけで合格するのは困難です。

確かに、過去問だけで行政書士試験に合格することができるのであれば、テキストやその他様々な教材を買う必要がなくなります。

どの教材をどのように使って勉強をすればいいのか、勉強方法で悩むことも少なくなるでしょう。

しかし、残念ながら「法学部で法律を学んだ」「別の法律系資格を持っている」などといった事情がなければ厳しいでしょう。

初学者はテキスト等も併用する必要があります。

過去問だけの勉強では合格が難しい理由

それでは、なぜ過去問だけだと合格するのが難しいのか、その理由について以下で説明していきます。

1 体系的に学ぶことができず非効率

過去問そのものが重要であることに変わりはありませんが、過去問は基本的に知識の確認・アウトプットとして利用するものです。

要は、すでにある程度の知識が入っていることを前提に利用するものなのです。

もちろん、いきなり問題を解きつつ解説を参考にして知識を入れていくことも可能ですが、この場合、効率があまり良くありません。

特に初学者の場合、まずは学習範囲の大枠を把握することが重要とされています。

全体像を把握しておくことで各分野の勉強を効率的に進めやすくなるからです。

しかし過去問だけだと流れのない部分的な学習にとどまり、体系的に知識を入れることが難しいです。

効率の悪さは勉強期間を長期化させ、モチベーションの低下にも繋がります。

最終的には合格できない、諦めてしまうという結果を招いてしまいます。

2 事前知識がないと解答の解説が理解しにくい

試験の実施機関である「行政書士試験研究センター」では、毎年試験結果分析を公表しています。

合格率について見てみると、例年およそ10%前後で推移しています。

つまり、簡単に合格できる試験ではないということです。

専門性も高く、特別な背景がない限り法令に関する知見を持っているということはないでしょう。

過去問だけで学習する場合、解説を見つつ理解を深めていくことになると思われますが、その際の理解ができないおそれがあるのです。

過去問題集でも、基本的には最低限の勉強をした人に向けて作られています。

簡単な試験であれば解説だけで疑問を解消できるかもしれませんが、憲法や民法、行政法など、専門性を有する領域に対しては解説だけで理解ができない可能性があります。

用語などを一つ一つ説明していたのでは解説文が膨大になってしまいますので、通常は簡潔に記載されています。

3 最新情報への適応ができない

過去問はその名の通り、過去に出題された問題です。

そのため最新情報には適応できません。

特に困るのが、「法改正への対策」と「一般知識への対策」です。

法改正に関しては、近年民法で大きな改正がありました。

その他法令も改正がなされることがあります。

そうすると改問されていないかぎり、純粋な過去問では間違った知識を仕入れることになってしまいます。

一般知識に関しては、時事問題が多く出題されます。

出題範囲もかなり広く、過去問を使うことのメリットが他の分野に比べて薄れてしまいます。

しかも行政書士試験では一般知識で一定以上の点数を得なければならないため、過去問だけの勉強ではいつまでたっても合格できない可能性があるのです。

4 記述式対策が難しい

記述式の問題は、合計60点の配点がなされています。

満点が300点の試験であるため、記述対策は怠ることができません。

しかしながら毎年3問しか出題されておらず、10年分の過去問を使ったとしても30問しか解くことができません。

そのため対策しきれない可能性が出てきます。

加えて、自分の回答が合っているのかどうかの判断も難しいです。

この点、通信講座等であれば添削をしてもらえるなどその他様々なメリットがありますので、不安な方は利用を検討しましょう。

効率的に実力をつけるための過去問活用法

過去問だけでは合格が難しいということを説明してきましたが、優れた教材であることに違いはありません。

そこでその良さを活かすためには、具体的にどのような使い方をするのがいいのでしょうか。以下で解説していきます。

1 理解度チェックに利用

テキストをすいすい読み進めることができても、テストを受けてみると思いのほか問題が解けないということもあります。

知識が定着しておらず、自分の頭の中で上手く解釈できていなかったり、暗記ができていなかったりするからです。

そこで、テキストを一読して終了するのではなく、本当に理解できているのかどうか過去問を使ってチェックしてみましょう。

復習にも繋がり、知識の定着も期待できます。

2 時間配分を身に付けるために利用

知識レベルが高くても、試験対策をしていなければ不合格になってしまう可能性があります。

特に時間配分は重要です。

回答した問題の正答率が高くても、最後までたどり着けなければ合格するのは困難でしょう。

そこで、時間配分を体で覚えるためにも過去問を使います。

時間を測定しながら問題を解き、1問あたりどれくらいのスピードで進めなければいけないのか、体感しておきましょう。

3 出題傾向を知るために利用

過去問は、上述の通り最新情報に弱い一方で、出題傾向・出題形式が把握できるという強みを持ちます。

どんな問題がどのように出題されるのか把握すれば、効率良く勉強できます。

極端な例ですが、出題される問題を知っていればそこだけを学べばいいため、余分な勉強をする必要がなくなり高い効率が実現されます。

逆に範囲も傾向もまったく分かっていないと広範に学ばざるを得なくなり効率は落ちてしまうでしょう。

このように、過去問を解くということはより実践的な試験対策になるのです。

できるだけ正確に傾向を掴むためにも数多くの過去問に取り掛かるといいでしょう。

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