第9回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト
日本理学療法士協会は理学療法の日(7月17日)にちなみ、様々な広報活動を行っています。
そのひとつとして、本会のキャッチコピー「笑顔をあきらめない。」を冠した写真コンテストを開催しています。
応募作品の中から優秀作品が選出されましたので、発表します。
ご応募いただいた皆さま誠にありがとうございました。
選考結果
最優秀賞
タイトル:義足で歩む人生
作者:義足ウォーカー 様
僕は16歳の時に交通事故に遭い、両足を付け根に近い部分から切断しました。右足は11cm、左足は5cmしか残りませんでした。
当時2回トライした義足リハビリは失敗に終わりました。それでも歩くことをずっと諦めきれず、事故から23年後に再挑戦。およそ8か月のリハビリを経て、義足歩行を獲得することができました。足を切ってからずっと思い描いていた義足生活には至りませんでしたが、今では義足が、リハビリが、僕の生活の一部となっています。僕のような極短断端の両大腿切断という厳しい条件でも、歩くことができると証明し続けていきます。
これから義足で叶えたい夢は、大きくなった娘と手を繋いで歩くことです。
優秀賞
タイトル:年の差、90歳!
作者:しょうさん 様
ひ孫とのツーショット写真。祖母は96歳で、耳が遠く、軽い認知症です。しかし、ふたりのトークは、年の差、ソーシャルディスタンスを越えて、笑顔になれるガールズトークのようです。
今ではコロナ禍で、ビデオ音声での画面越しからの会話ですが、この写真をみるとお互いにふと、今でも笑ってしまうそうです。
タイトル:ひとの情けがわかった 生きていてよかった
作者:内藤 幾愛 様
慢性閉塞性肺疾患で入院治療の後、在宅酸素療法を導入し、奥さんと息子さんの待つ家に帰った。訪問診療の医師、訪問看護師、ケアマネジャーが関わり在宅生活を支援。病状悪化によりベッド上安静期間がしばらく続いた。右上下肢の拘縮は進み、原因不明の疼痛も伴い、オムツ交換は「痛い痛い」、食事はギャッチアップ約20度で食器も覗けない状態だった。訪問看護師からの相談で訪問理学療法士も在宅生活支援の仲間入り。直接関われる時間は週1回40分のみ。"リハビリとは何か?" 朝のお経で肺機能練習、食事のギャッチアップで股関節の可動域練習。週2回の訪問看護師のケアに端坐位を。これが生活の中での"リハビリ"の力。動かせなかった右足がベッドから1㎝持ち上がる。「痛ーい!」が「もう一度歩きたい!」に変わる。「初めまして」から約1年、ベッド生活から約2年。10分間だけど外の空気を満喫できたこの日。息子さんがシャッターを切った。
佳作
タイトル:暖かいね
作者:たか 様
ひ孫を嬉しく抱っこして笑顔