『ファイトソング』を見ていると、その藤原さくらが、6年経って、戻ってきたような気分になる。
ドラマのなかでは中心にはない恋情だが、気になる。
それは、藤原さくらの物静かだけれどその存在感の強さから来るものなのだろう。
静かに佇んでいるときでも、何人かと並んでいるときでも、気になる存在である。
ふだんの表情も気になってしまう。
ヒロインの花枝に寄り添っているときも、主人公のせつなさに共感し、それを増幅して伝えている。
『ファイトソング』はヒロインだけではなく、その友人のせつなさにも共感できるドラマである。展開が見逃せない。