堀井 憲一郎
さくらとの出会いによって再び、音楽の世界と関わることになる。
一度は諦めた音楽の世界での、彼の再生が描かれる。
この二人の物語である。
似ているのはタイトルだけじゃない
2016年と2022年のこの二つのドラマは、設定がかなり似ている。
『ラヴソング』と『ファイトソング』。
並べてみればタイトルも似ている。
どちらもヒロインは施設育ち。そこで育った仲間と、大人になっても一緒に暮らしている、ないしはいつでも会っている。
『ラヴソング』ではさくら（藤原さくら）と真美（夏帆）と空一（菅田将暉）。
『ファイトソング』は木皿花枝（清原果耶）と萩原凛（藤原さくら）と夏川慎吾（菊池風磨）である。
女2男1の構成で、男はヒロインのことがずっと好き。
そして、ヒロインには病気が見つかる。『ラヴソング』は喉。『ファイトソング』は耳。
また、どちらも一度は大ヒット曲を生んだミュージシャンと知り合う。
『ラヴソング』の福山雅治が演じる神代広大、『ファイトソング』の間宮祥太朗が演じる芦田春樹。
その（元）ミュージシャンには意味ありげな女友だちがいる。広大（福山雅治）には宍戸夏希（水野美紀）、春樹（間宮祥太朗）には伊達弓子（栗山千明）。
そういう設定が、とてもよく似ている。
