似ている…『ラブソング』と『ファイトソング』
2016年の『ラヴソング』を見直してみると、設定が2022年の『ファイトソング』ととても似ていることに驚く。
『ラヴソング』でも藤原さくらが演じる「佐野さくら」は施設育ちであった。
一緒に育った仲間が真美(夏帆)と空一(ソライチ:菅田将暉)。
真美とさくらは一緒に暮らしている。空一も近いところで暮らしているようで、よく二人の部屋に来ている。
佐野さくらは、吃音の少女である。
人前で話し始めることに、かなり困難さを伴うようだった。
職場ではほとんど発言しないで過ごしている。
ときに喋ろうとするが、すぐには言葉が出てこないため、いろんなことを諦めている。
その表情がせつない。
歌は歌える。歌うときは吃音は出ない。
そして抜群にうまい。
神代広平(福山雅治)に勧められ、彼のギター伴奏でライブハウスで歌ったのを注目され、レコード会社からスカウトされる。
藤原さくらの、あの、独特の歌声があってこそ、成り立ったドラマでもあった。
神代広平(福山雅治)は吃音の彼女にずっと寄り添う。
彼の仕事は臨床心理士である。
さくらが勤める工場でも働いており、そこで知り合う。
さくらはやさしい彼にどんどん惹かれていく。
彼は元ミュージシャンでもある。プロだった時代に一曲だけヒット曲を出しているが、いまは音楽業界では働いていない。