勉強法

【司法書士試験】民法の勉強法

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民法

今回は司法書士試験における民法の勉強方法について解説します。

配点や出題傾向と特性から解説するので、参考にしてみてください。

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司法書士試験における民法について

民法とは

民法とは、簡単に言えば私たちの生活に関する法律のことです。

民法は、民法総則、物権、債権、親族、相続から構成され、このうち、民法総則、物権、債権が「財産法」、親族、相続が「家族法」と呼ばれます。

民法総則では、民法全体に関係するルールについて学習します。

例えば、行為能力の節では、主に制限行為能力者制度について学習しますが、これは親族法の規定と多く関係しますし、消滅時効は、権利を消滅させるという点で、物権法や債権法と関係します。

物権では、物権変動、所有権、用益物権、担保物権などを学習します。

例えば所有権を有する者は、その物についてどのような行為をすることができるか、抵当権はどのような権利か、といったことを学習します。

債権では、債権総論と債権各論(契約と法定債権)について学習します。

債権総論では、連帯保証とはどのようなものか、債権を相殺するためにはどのような要件が必要かといったことを学習し、契約では、売買契約や賃貸借契約といった契約類型について学習し、法定債権では、事務管理、不当利得、不法行為という契約によらないで権利関係が発生する諸制度を学習します。

親族では、親族関係はどの範囲をいうか、親族となるにはどのような身分行為が必要か、親権とは、といったことを学習します。

相続では、相続分や遺留分といった相続に関する制度を学習します。

このように、民法は学習することの非常に多い科目であるといえるでしょう。

出題形式と配点

司法書士試験の試験科目としての民法は、筆記試験(多肢択一式)でのみ出題されます。

司法書士試験の筆記試験は、午前の部と午後の部とあり、多肢択一式の問題は筆記試験全体で70問ありますが、そのうち民法は20問出題され、配点は1問3点の60点です。

民法は、司法書士試験において、最も出題数が多く、配点の高い試験科目となっています。

出題傾向と特性

司法書士試験の民法の出題傾向としては、財産法(民法総則、物権、債権)、家族法(親族、相続)から万遍なく出題されていることが言えるでしょう。

最も、司法書士となった後に扱うことの多い物権に関する出題が比較的多く見られるため、物権の学習を特に重点的に行うべきでしょう。

問題の特性としては、財産法の難易度は非常に高い一方で、家族法に関する出題は、さほど難易度が高いわけではないことが挙げられます。

単純な正誤問題のみならず、正解を組み合わせる問題や正解の個数を問う問題など、多様な出題形式で出題されており、正確な理解が求められているといえます。

民法の勉強法

何度も述べているように、民法は非常に出題範囲の広い科目です。そのため、まずは民法の全体像を把握するように努めるべきでしょう。

また、範囲が広いものの、出題される問題は過去問と共通するものも多いです。

そのため、要領よく学習するためには、過去問演習が不可欠であるといえるでしょう。

その際に注意してほしいことは、過去問を解いた際に、解説で民法の条文が引用されている場合には、お持ちの六法を開いて必ず当該条文を確認することです。

民法の出題は、学説が問われることはほとんどなく、主に条文の理解が問われるものと、判例の理解が問われるものに分かれます。

このうち、条文の理解が問われるものについては、当該条文を記憶していなければ解けないものも少なくありません。

面倒に思わずに、条文は必ず確認するようにしましょう。

特に、家族法(親族・相続)は条文そのままの出題も多いです。そのため、試験対策としては、条文を素読(条文をひたすら読むこと)が非常に有効です。

苦行に思われるかもしれませんが、言ってしまえば条文さえ暗記していれば得点できるという訳ですから、毎日の通勤時間やトイレ、寝る前といった隙間時間を有効に活用するべきでしょう。

これまでに説明したこととも重なりますが、民法は筆記試験の多肢択一式で出題されるものの中で最も出題数・配点がありますし、商法や不動産登記法ともかかわってくる試験科目です。

司法書士試験においては、主要4科目と言われている科目でもあります。そのため、科目としての重要度は非常に高く、優先して学習することが必要でしょう。

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