Thread

Conversation

5-11歳のワクチン効果について色々盛り上がっているようなので、本腰を入れて解説します。 まずは結論から ・5-11歳に対するワクチン効果は低いが、1ヶ月で0%になるとは考えにくい ・ワクチン効果が負になっているのは解析の妥当性に問題あり そもそも未査読論文に引っ張られ過ぎだと思いますね。
Replying to
話題になっているのはこの未査読論文。 1つめの表の赤で囲った部分が週毎のワクチンの有効性。 5-11歳の効果は週を追うごとに低下しています。 もう1つの図は「接種からの日数」ごとの有効性で、42-48日で"-41%"と「逆効果」になっていると主張している人がいます。 medrxiv.org/content/10.110
Image
Image
1
179
771
この論文はニューヨーク州全体のワクチン接種記録と検査陽性記録を用いています。 国勢調査の人口から、1回でも接種した人数をひいたものを未接種者の人数として計算。 あとは1週間ごとに、接種者の中で何人、未接種者の中で何人陽性になったかの比率を比べて、ワクチン効果を計算しています。
1
137
702
方法としては本当にこれだけです。 つまり、接種者と未接種者で基礎疾患や居住地域の流行状況、あるいは感染リスク行動の有無などが変わる可能性は、「全く」考慮されていません。 端的に言って、これがまだ査読付きで出版されていない理由でしょう。 様々なバイアスの入った結果です。
4
173
885
例えば、 ・ワクチンを打った子どもは安心して屋内でマスクを外していた ・免疫不全のある子どもが先に打ち始めたから効果が早く切れた など、様々な要因がワクチン効果に影響している可能性があります。 ワクチン効果は実際はもっと高いかも知れませんし、低いかも知れません。
5
150
830
つまり、ここで赤枠で囲った部分は、全て「接種後21-27日」の効果になります。 でも、どう見ても上の段(12月13-19日に打った人)の効果が低いですよね? 一つ横にずれて、「接種後28-35日」の効果を見ても同様。 棒グラフではこれを平均して報告しており、データの構造上の問題がありそうです。
Image
Image
4
113
619
これは検査を受ける基準が変わったとか、1月の後半にかけて小児の間で流行が収まったとか、そういった影響が色々考えられますが、本当のところはわかりません。 ちなみに、1月初旬の時点でニューヨーク州はほぼ全例オミクロンなので、変異ウイルスの影響は関係ありません。
Image
1
102
589
さて、もう一度棒グラフをみてみましょう。 「接種後42-48日」の効果は-41%と「逆効果」になっているようにみえます。 この数値、表のどこから来ているかわかりますか? そう、12月13-19日に接種した人の、1月24-30日の週における有効性です。 6週間経過したのはこの人達だけなので。
Image
Image
2
106
584
このことから、 ・そもそも「接種後42-48日」の効果はサンプルサイズが少ない ・やたらとワクチン効果が低く出ている12月13-19日に接種した子どものみのデータである ということがわかります。 これでADEだとか騒いでいる人は、色眼鏡でデータを見る前に論文の読み方を勉強した方がいいです。
8
156
864
この研究は、"test-negative design"という方法を用いています。 簡単に言うと、症状があって救急外来などに受診した人を集め、「ワクチンを打ったかどうか」と「検査が陽性かどうか」を調べます。 そうすると「ワクチン接種者の陽性率」と「非接種者の陽性率」を比較できますね(実際はより複雑)。
2
120
726
このデザインが優れているところは、「そもそも熱があったときに病院に来るような人しか対象にしていない」ということです。 つまり、発熱時の医療機関の受診という「健康行動」が勝手に揃えられる研究デザインになっているのです。 これがワクチン研究でtest-negative designがよく用いられる理由。
2
122
725
更に、この研究は「年齢、居住地、検査陽性日、地域の流行状況」などを調整した解析を行っています。 つまり、接種者と非接種者でこれらの背景が大きく異なることはないようになっている、ということです。 方法論がちゃんとしてますね。 だからこそ査読付き論文として発表されています。
2
113
718
さてこの論文では、5-11歳のワクチン効果は「接種後14-67日」で46%という結果でした。 「接種後14-149日」の効果が12-15歳ではで83%、16-17歳では76%であったことを考えると、確かに低いです。 きっと投与量が影響してるのでしょう。 でも、明らかに接種後1ヶ月で0%になるほど下がってはない。
6
203
824
このように、未査読で方法論が十分練り込まれていない論文では、方法論がしっかりしており査読の付いた論文と違う結果になることは往々にしてあります。 これはプロにしかわからないので、結果だけをそのまま伝えるのは本当に良くないです。 アメリカのメディアの報じ方も若干問題。
2
155
882
もう1つ付け加えるとすると、査読付きの論文の方では入院予防効果は74%(信頼区間は0をまたぐ)、未査読論文の方でも48%と報告されており、まあそれなりに効いている。 オミクロンでは感染予防は期待できないのは事実ですが、重症化リスクを抑えるという意味で、接種には意義があるでしょう。 おわり
79
319
1,491
You’re unable to view this Tweet because this account owner limits who can view their Tweets. Learn more
Show replies
Replying to
先生と同じ結論ですが、投与量に問題があるのでは?というスレッドです。 いずれにせよ、10歳の姪の接種も意味がありそうでよかったです。
Quote Tweet
Dr. Deepti Gurdasani
@dgurdasani1
·
New study out yesterday suggesting that vaccine efficacy with current dose for 5-11 yr olds likely wanes quickly. Especially against infection, but also against hospitalisation, although protection against severe disease is higher. Seems to be closely linked to vaccine dose🧵
Show this thread
Image
1
14
Show more replies

New to Twitter?

Sign up now to get your own personalized timeline!
Sign up with Apple
Sign up with phone or email
By signing up, you agree to the Terms of Service and Privacy Policy, including Cookie Use.

Trending now

What’s happening

Entertainment
Yesterday
テレビ朝日系『帰れマンデー見っけ隊!!』
News · Trending
法政大学
1,861 Tweets
ABEMAニュース
Last night
鈴木達央 体調不良から“本格的に”活動再開へ
Trending in Japan
装甲列車
4,322 Tweets
News
LIVE
ファクトチェックの専門家によるウクライナ侵攻の情報を検証する方法