皆さんこんにちは。
れむ氏@ジャニオタ投資OLです。
今回は私が昨年新設された簿記3級のネット試験(CBT試験)に挑戦した記録をお話していきたいと思います。
私は現在30代前半ですが、社会人になって早10年弱、これまで会社で取らされた最低限の資格以外のものを持っていませんでした。
TOEICも受験したことがなく、履歴書や職務経歴書に書けるような資格といえばせいぜいMOS検定ぐらいかな、という端から見ると何もスキルがない人間です。
もしも突然今の会社で働けなくなるような事情ができてしまった場合、何の知識も資格も持たずに生きていくのは怖いな、とは常々なんとなく頭の中で考えていました。
とは思いながらも特に自分から何かを始めようとするでもなくズルズルと社会人生活を重ねてきてしまったわけですが、今年の初め辺りから猛烈に新たな知識を身に付けたい欲が湧き出てきて、突如日商簿記検定を受験することを心に決めました。
(日ごろから拝見している両学長のYoutubeやこびと株さんのブログの影響を多大に受けています)(人様の影響を受けやすい人間)
そこで今回は無知識だった勉強嫌い社会人が簿記3級の勉強にチャレンジし、無事にネット試験に合格するまでの記録を記していきたいと思います。
独学orスクールor通信教育
先に結論から伝えると、簿記の学習に当たっては「クレアール」という会社の通信講座を受講しました。
実は私、タイトルに「知識0」と入れたのですが過去に簿記3級の受験にチャレンジしたことがあったのです。
じゃあ知識0じゃないじゃん話盛るなよ、と思われるかもしれませんがその当時は、当時勤めていた会社の教育支援制度的なものを利用して3,000円程度の資料を取り寄せ、完全独学で勉強をしようとしたのです。
「簿記とは何なのか」ということが全く理解できないまま、なんとなくテキストを読み、ちんぷんかんぷんのまま覚えたことといえば「借方」「貸方」「売掛金」「買掛金」この4つの単語のみ、というような状態のまま試験を受けたので120分間の試験のうち100分は暇を持て余していた…というレベルの酷い有様でした。
言うまでもなく不合格です。
そこで「簿記意味わからん、もう受けんとこ」となりテキストも捨ててしまったので私の中で簿記3級を受験したことは忘却の彼方にありました。
今回改めて簿記と向き合った際、やはり覚えていたのは上記の4つの単語のみだったので「知識0からのスタート」と自称しても許されるのではないだろうか、という見解の元そのようなタイトルを付けさせていただきました。
ということで以前に独学でチャレンジして惨敗した記憶はかすかに残っていたので、恐らく独学で学ぼうとしても同じ道を歩むことになるだろうなということは安易に想像ができました。
独学は費用が掛からないという点ではメリットですが、分からないことを分からないまま時間を掛けて前回と同じ結果になることだけは避けたいと思いました。
しかしながら大原などのスクールに通うにはお金もかかるし、何より平日仕事が終わってから通い続けられるガッツがあるかどうか自信がありませんでした。
そんなところに出会ったのが通信講座「クレアール」の存在。
こちらは両学長、こびと株さんがYoutubeやブログでお勧めされていたことから出会った通信教育です。
最初は半信半疑だったのですが、入会前に事前に申し込みをすれば無料の講義用サンプルDVDを送ってくれるということでしたので、一度内容を見てから決めたいと思いサンプルDVDの送付を依頼。
即日で発送され、3、4日後ぐらいには手元に届いていたと思います。
DVDを見てみるとやはり独学で文字を読んで一人で唸っているよりも遥かに分かりやすそうだったので、すぐに申し込みを決めました。
やはり自分の目で確かめてから決めるというのは大切ですね。
費用としては割引キャンペーンのようなものが適用され、10,000円弱の受講料でした。
10,000円弱でプロの講義を受けられて、教材や過去問の提供、更に不明点があった場合オンライン上での問い合わせがいつでも可能ならば安いものではないでしょうか。
しかも、わざわざ自分でスクールに通う必要もないしインターネット環境さえあればどこでも受講でき、自分のペースで進められるので社会人にとってオンライン講義というのは非常にメリットが大きいと思いました。
また、初期投資をある程度かけることによって「別に落ちてもいいや」と自分自身で逃げ道を作ってしまうことを絶つことにも繋がったと思います。
ドキドキしながら講座の申し込み、支払いを行い、晴れて入会が完了したのが1月下旬のことでした。
仕事と勉強の両立
さて、1月下旬に簿記3級講座の申し込みを終え、2、3日以内には会員専用のログインページの詳細が送られてきました。
それと同時にテキストなどの発送連絡も来て、数日以内には勉強を始められる環境が整えられました。
講義については全てオンラインで行われるので、インターネット環境があればスマホからでも講義を受けることが可能です。
私はコンサートの配信をテレビの大画面で見るために購入したFire TV Stickを利用し、テレビの画面を通じて講義を受けていました。
こんなところでFire TV Stickが活用できるとは…
本格的に勉強を始めたのは確か1月25日頃だったと思います。
講義は大体1回につき30分程度のボリュームで、全60回弱となっていました。
明確に目標を決めていたわけではないのですが、大体1週間に10単元を進められるくらいのペースを目標としていました。
平日は20時~22時を勉強の時間と決め、土日は時間が許す限り勉強!!
…できれば良かったのですが、結局休日にしかできない家の用事や買い出しなどをしていると土日も大して時間が取れず、せいぜい3,4時間程度の勉強時間が精いっぱいでした。
なんといっても私、大学入試以来ほとんど真面目に勉強をしたことがないのです。
最初は「勉強をする」という習慣がないせいで、毎日机の前でテキストを開いて勉強をするという行為自体が苦痛で苦痛でたまりませんでした。(正直それは今も若干あるのですが…)
ただ、仕事を終えて疲れた状態で家から一歩も出なくても講義を受けられるというのは本当にありがたかったです。
もしもスクールなどに通わなければいけなかったら更に体力を消耗していたでしょうし、3級の受験が終わった時点で息切れしていたと思います。(※現在簿記2級取得へ向けて勉強中)
また、現在こういった情勢下のため週の大半が在宅勤務となっており、仕事を終えて即夕食を作り、即お風呂に入って20時から勉強!というタイムスケジュールを取れたというのも大きかったですね。
最後の方は勉強をする習慣が身につき、何もしないとソワソワしてしまうようになっていたので慣れって大事だなーと思います。
在宅環境下であり、通信講座だからこそ勉強嫌いな社会人でも乗り切れました。
ネット試験との出会い
簿記3級の試験は年に3回、知識0からの挑戦で(しかも一回挫折してる)1月末に始めても2月の受験には間に合わないだろうと踏んでいたので、当初の目標としては今年の6月の試験で3級受かったらいいなぁぐらいに思っていました。
そこで詳しい受験の日程を確認するために商工会議所のHPを開いてみると、なんと現在は新型コロナウイルスの影響により全国のテストセンターでいつでも受験が可能という衝撃の事実を知りました。
あまりの衝撃に三度見しました。
本来なら年に3回しかチャレンジできる機会がなく、その間にもどんどん自分は歳を取ってしまうのに決められた試験日を待たずして自分で受験日を決められる?!なんてありがたい制度なんだ!!と…
自分で受験日の設定が可能ということを知り、一日でも早く受かりたいからもっと頑張ろう!という自分自身への鼓舞にも繋がりました。
本当にありがたい。
さて、勉強時間としては前述の通り大体平日に2時間程度、土日に3,4時間程度でこなしていき、最初は講義を聞きながら講義の中で行われる問題を一緒に解き、区切りのいいところまで進んだら問題集をまとめて解く、という方法を取っていました。
1月後半から講義をスタートし、全60回弱の講義が全て終わったのが2月13日でした。思ったよりハイスピードで進めてる。
そこからは問題集を中心にとにかく問題を解きまくることに集中しました。
また、講義を一周終えた時点で受験日を決めようと思い、約1か月後の3月中旬の土曜日を受験日に設定しました。
ネット試験も非常に人気のため、2週間前で受験日が土日だと既に枠がすべて埋まっているような状況でしたので、早めに申し込みをしておいて良かったと思います。
難関ポイント
簿記3級の勉強の中で個人的に一番難関だったのは、「試算表」「精算表」そして「収益、費用の未収、前受、未払、前払」でした。
試算表、精算表は最初に出てきたとき何じゃこりゃ?!でしかなくて意味が分からず一生解ける気がしないと思っていたのですが、「大切なのは正確に仕訳を行うこと」というポイントが分かり、仕訳に意識を全集中させるようになってくるとある日突然ふっと理解ができるようになり、スイスイ解けるようになりました。
これまで自力で解ける気がしなかった試算表や精算表が解けるようになったあの瞬間は快感でした。
しかし最後まで頭を悩まされたのは「収益、費用の未収、前受、未払、前払」こいつらです。
頭をフル回転させても何度も何度も間違え、苦手意識が根付いてしまいこれらが精算表に絡んでくるといつも震えながら問題を解いていました。笑
試験ではできるだけこの費用収益に関する難問が出ないよう祈るしかなかった…。
正直今でも苦手意識は持ったままです。笑
ですが、とにかく問題を解くしかない!と思い過去問と問題集を繰り返し解きました。
これらの問題を解く際には一度深呼吸をして、「えーっと、先に来年度の分を〇か月分支払ってるから今年度の費用から引かなくちゃいけなくて…」と頭の中で毎回考え、唸り声を上げながら解いておりました。
いざ!ネット試験!
一通りの講義終了後、試験日までは約1か月。
全ての講義を再履修する時間はなさそうだったので自信がない部分の講義を繰り返し見直すのと、前述の通りとにかく過去問を解くことに集中していました。
記述式の場合通常120分間の試験となるので、平日の夜間は1回分の過去問を解くのに大体勉強時間の大半を割くことになり集中力も続かないので1日1回分解けばいいや、ということにしてました。
また、各スクールが出している簿記3級用のネット模擬試験を一通り見たところ、記述式だと大問3で必ずといっていいほど出題される試算表の問題がどうやら無いようだ、ということを把握したのですが、試算表を解くことは仕訳の訓練に繋がるので省略せず全て解くようにしていました。
試験直前に某O原の出している模擬試験を解いてみたところ、少し捻った問題が多く8割を割る回答率になってしまったのでもう無理だ…とうなだれていたのですが、よくよく調べてみるとネット試験のボーダーラインは70点ということが分かったので少し救われた気持ちになりました。笑
ですが、普段は頭で考えたことを手書きにしているものをPCの画面上で選択したり数字を打ち込んだりする感覚が掴めず、当日まで不安は残りました。
あっという間に3月13日の試験日到来。
当日は予約をしたテストセンターの会場に向かい、受付から済ませます。
何人か試験を受けに来たような方がいたのですが試験内容は簿記に限っていないようで各々別のアナウンスをされていたので、「あ、簿記の受験者だけじゃないんだ」と少し拍子抜けしました。
予定開始時間よりも早く到着してしまったのですが、「試験会場に入ったら後はご自身のタイミングで始めてください」と言われたので予定時間より早く試験スタート。試験時間は60分。
所感としては、噂に聞いていた通り確かに圧倒的に時間が足りない。
一通り回答を終えた後、最初から再度までゆっくり見直しをする時間はありませんでした。
せいぜい不安なところを確認できる程度で、一問一問に対して長考している余裕はありません。
大問を解く場合一つの計算ミスが命取りになると思い、手がぶるぶる震えました。
あと画面上の問題を見て視線を落として電卓を叩き手元にメモを書いて再び視線を上げて画面に入力する、という流れに慣れていなくてわたわたしてしまいました。
また、第2問が個人的には苦手なタイプの問題だったので問題を見た瞬間冷や汗が噴き出て、一瞬パニックになってしまったのでこれはまずいと思い、一旦第2問を飛ばして得点が大きいと言われていた最終問題を先に解くことにしました。
結果的に大問を先に終えることで第2問に戻って落ち着いた気持ちで解けたので、問題の順に拘らず先に最終問題を解いてよかったと思いました。
いざとなった時に取捨選択できる判断力も大事ですね。
合否結果
ネット試験の場合、合否判定は試験終了後即その場で確認ができます。
さて、気になる結果は…
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なんと95点で合格!!
80点取れたらいいなぁ、と思っていたので想像以上の結果で思わず一人でニヤニヤしてしまいました。
第3問が全問正解だったのはさすがに嬉しかったですね。
第1問の仕訳は割と自信があったので逆にどこが間違っていたのか気になるところではありますが、真相は藪の中です。笑
とにもかくにも、意気揚々と「合格」と記されたA4の用紙を握りしめ、春めいてきた青空の下帰路につくことができて非常に嬉しく清々しい気持ちでした。
まとめ
今回は挫折経験のある簿記未経験者が1か月半で合格までたどり着いた一連の流れを記載させて頂きました。
まだまだネット試験も始まったばかりで情報を求めている方もいらっしゃると思うので、何かのお役に立てれば幸いです。
簿記3級は一旦理解してしまえば、確かに独学でも十分合格可能な程度の難易度だとは思いますが、会計というものに全く馴染みがなかった人間の視点からすると、通信講座を受けたことで圧倒的に合格への近道を歩めたと思います。
(たまに独学3週間で合格した、という方を見ると本当にすごいなと思います)
今年は学びの一年にしたいと考えているので、今年中に現在勉強中である簿記2級と、5月に受験予定のFP3級の試験に合格できるよう引き続き頑張っていきたいと思います。
いつもツイッター上で励ましてくださるフォロワーの皆さん、ありがとうございます!!
(今回の受験時も弱音を吐くたびにたくさん励まして頂きました…!)
それでは今回はこの辺りで締めさせて頂きたいと思います。
本日も最後までブログを読んでくださりありがとうございました!
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