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プーチンの目的は失われたソ連時代の版図を奪還することだ/倉山満

オリンピックがあると侵略戦争を始めたくなる性癖があるのか

 プーチンは、オリンピックがあると侵略戦争を始めたくなる性癖があるのかと疑いたくなる。  ’08年、夏の北京五輪の最中に、グルジアに侵攻した。プーチンの留守中に腹心のメドベージェフがやったと宗主国の中国にいい訳でもしたのだろうか。  ’14年、冬のソチ五輪の最中に、クリミア半島を掠め取った。開催国は自分なので、誰に遠慮することも無い。ちなみに、このあからさまな侵略戦争に対し日本は、「北方領土交渉が控えているので刺激するのはやめよう」との態度で、中途半端に経済制裁に加わった。  そして’22年、冬の北京五輪が終わった直後に、ウクライナへの侵攻作戦を本格化させた。軍事的動員と兵站の限界、そして中国のメンツを考えると、パラリンピックが始まるまでに作戦を終わらせたいのだろう。

プーチンは自分より強い米中二国しか見ていない

 もう一つ、プーチンが気を遣うのはアメリカだ。プーチンが周辺諸国への侵攻を始めた時の大統領は、ブッシュ(二代目)、オバマ、そしてバイデン。トランプの時だけは躊躇した。理由は明らかだ。トランプは何をしでかすかわからないからだ。国際政治において、「こいつは気が狂っている」と思われるのは、必ずしも損ではない。  要するに、プーチンは自分より強い米中二国しか見ていない。ヨーロッパなどアメリカ抜きでは、グルジアでもクリミアでも、プーチンの侵攻の前になすすべが無かったから、相手にされなくても仕方あるまい。  さて、我が国もこれを奇貨として、防衛費倍増くらいしてはどうか。  まずは変な大臣の廃止だ。’73年、香川県生まれ。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。著書にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』のほか、9月29日に『嘘だらけの池田勇人』を発売

嘘だらけの池田勇人

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