梅毒感染者、熊本県内の累計25人 過去最多ペース

熊本日日新聞 | 2022年03月03日 19:10

 2月21~27日の熊本県感染症情報によると、近年急増している梅毒の感染者2人が県内医療機関から報告された。今年の累計は25人となり、同時期としては過去最多となっている。

 県健康危機管理課によると、梅毒は性感染症の一つ。初期には性器など感染部位にしこりができたり、股の付け根のリンパ節が腫れたりする。妊婦が感染すると胎盤を通じて胎児にうつり、死産などにつながる恐れもあり注意が必要だ。県内では2017年から急増しており、男性は20~40代、女性は20代の報告が多いという。

 同課は「性行為の際は、感染部位と相手の皮膚や粘膜が直接接触しないようコンドームを使用してほしい」と注意喚起。症状に気付いたら、性行為を控えて早めに受診するよう呼び掛けている。県内保健所では無料・匿名で検査を受けることができる。

 一方、県内50定点の医療機関から感染性胃腸炎220人(前週比12人増)、RSウイルス感染症40人(30人減)、突発性発疹25人(2人増)が報告された。(川崎浩平)

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