「広陵のボンズ」が聖地1号を誓った。3年ぶり25度目の出場となる広陵の初戦は、敦賀気比に決まった。高校通算10発でスケールの大きさから中井哲之監督(59)に「広陵のボンズ」と愛称をつけられた注目の1年生スラッガー、真鍋慧(けいた)内野手(1年)は「(甲子園で)ホームランを打てたらいい」。自身初となる大舞台でアーチを狙う。

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189センチ、91キロの恵まれた体格を誇り、4番を担う。敦賀気比とはセンバツ優勝経験校同士の対決。印象を「(昨秋の)神宮にも出ていて総合力があるチーム。いいピッチャーやバッターが多かった」と語った。

最後に甲子園を訪れたのは19年夏。当時広島商で主将だった兄駿(たけと)さん(20=法大)の応援で足を運んだ。当時の思い出は「とにかく暑かった」。時を経て、兄弟での甲子園出場に至った。「兄を超えたかったので」と広島商ではなく、広陵への進学を決めた。「バッティングで目立ちたい。早く甲子園に立ちたい」。開幕まで残り2週間。「広陵のボンズ」が快音でその名を全国区にする。【前山慎治】

◆真鍋慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市出身。みどり坂小1年時に、瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始め、瀬野川東中では広島安芸リトルシニアに所属。広陵では1年夏からベンチ入り。ポジションは一塁。高校通算10発。得意科目は体育と歴史。好きな戦国武将は伊達政宗。189センチ、91キロ。右投げ左打ち。