志望校選び・国内MBA比較

【有名国内MBA比較】京都/慶應/神戸/筑波/都立大/一橋/早稲田大学編

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本コラムでは、国MBAの中で、特に人気がある京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、筑波大学、東京都立大学、一橋大学、早稲田大学の7つのMBAについて特徴を説明します。

その上で、ご自身が志望校を決める上での、この7校の比較基準を提示します。

本コラムを読むことで、人気の国内MBAはどんな特徴があるのか、そして、自分の目的に合うMBAはどこか、といったことが把握できます。

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京都/慶應/神戸/筑波/東京都立大/一橋/早稲田大学の特徴

国内MBAの中で、特に人気がある京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、筑波大学、東京都立大学、一橋大学、早稲田大学の7つのMBAについて特徴を説明します。

1 京都大学の特徴

京都大MBAの特徴は、入学時に自身の興味のある領域を4つのプログラム群から選ぶ点です。

「ビジネス・リーダーシップ」、「サービス&ホスピタリティ」、「プロジェクト・オペレーションズマネジメント」、「ファイナンス・会計」の4つから自身が学びたい点を選んで入学します。

また、上記4つのプログラム以外に、観光地として世界的に人気のある京都という立地を活かして、「観光経営科学コース(観光MBA)」が設置されています。

2 慶應義塾大学の特徴

慶應MBAの特徴は、「ケースメソッド」による授業がおこなわれていることです。

授業の3分の2以上でケースメソッドが用いられています。

ケースメソッドでは、まず個人で与えられたケースの内容を読み、分析する形で予習をおこない、その後約10名のグループによるディスカッションを実施します。

最後に、クラス全体で講師によってリードされるクラスディスカッションをおこないます。

この個人→グループ→クラスの一連の流れでの学習を通して、意思決定をおこなうトレーニングがおこなわれています。

3 神戸大学の特徴

神戸MBAの特徴は、「プロジェクト方式」を中核としている点です。

プロジェクト方式とは、産業界から要望の高い解決すべき課題について、5~6名の社会人学生からなるプロジェクトチームを編成し、学生及び教授がお互いに知恵を出し合いながら共同研究を行い解決策を探る教育システムです。

指導教授のサポートの下、MBA学生達の経験を活かして問題解決を探るプロセスを踏むことで、経営のプロフェッショナルとして問題解決のための発想法、判断力、そして自信を身に付けるのです。

これは安易に欧米のMBAを模倣するのではなく、日本の産業界で求められている経営教育の在り方を模索した結果として生まれた神戸MBA独自の教育方法です。

4 筑波大学の特徴

筑波MBAには、アカデミックな研究をおこなう「経営システム科学専攻」と、すべて英語で授業がおこなわれる「国際プロフェッショナル専攻」の2つがあります。

経営システム科学専攻の特徴

経営システム科学専攻の特徴は、慶應MBAのようなケースメソッドではなく、アカデミックな研究をおこなうことが中心となっている点です。

1学年30名の少人数体制のため、学生1名に対して教員3名という贅沢な教育・指導環境があります。

その環境下で、アカデミックな理論や研究のアプローチを学び、学会発表レベルの修士論文を書き上げるのです。

国際プロフェッショナル専攻の特徴

国際プロフェッショナル専攻は、経営システム科学専攻ほどはアカデミックな研究には力を入れていません。

慶應MBAのような経営のゼネラリストを育成する教育がおこなわれていますが、すべて英語で授業やディスカッションがおこなわれているというのが大きな特徴です。

5 東京都立大学の特徴

東京都立大学MBAの特徴は、筑波大学同様に、第一線の研究者でもある専任教員を中心にした高度な少人数教育によってアカデミックな論文指導がおこなわれている点です。

MBAというと慶應MBAが採用するケースメソッドによるケースディスカッションが中心でアカデミックな論文指導はおこなうイメージはありませんが、都立大学ではケーススタディによるゼネラリスト養成だけでなく、アカデミックな論文指導もおこなわれています。

筑波との違いは、筑波はアカデミックな論文指導にかなりの力を入れていますが、都立大学は慶應MBAのようなゼネラリスト教育もおこなわれており、ケースメソッドによるゼネラリスト教育とアカデミックな論文指導とのバランスが取れているMBAだと思います。

6 一橋大学の特徴

一橋MBAには、4つのコースがあります。

1つは全日制の2年制のプログラムである「経営分析プログラム」。

2つ目は夜間開講の2年制プログラムである「経営管理プログラム」。

3つ目は夜間開講の2年制プログラムでアカデミックな研究をおこなうことを目的とした「金融・財務プログラム」。

4つ目は、すべて英語で講義がおこなわれる国際企業戦略専攻。

ここでは「経営分析プログラム」と「経営管理プログラム」の特徴を説明します。

経営分析プログラム・経営管理プログラムの特徴

一橋の教育方針を見ると、「小手先のテクニックではなく、多角的に物事を捉え、論理的に思考する基礎を身に付けることに重点を置く」という点が謳われています。

そのため、単にケースメソッドでディスカッションをおこなう、という形の授業形式ではありません(この点は、日本の国公立のMBAに共通した特徴です)。

ケーススタディだけでなく、レクチャーも充実しています。レクチャーで基礎知識を得た後に、ケーススタディをおこなう形態ですので、経営学の初心者には向いていると思います。

また、他の国公立MBA同様に、修士論文の作成にも力を入れています。授業に、「理論構築の方法」があることからも、経営理論を自ら構築できる人材になるための教育がおこなわれています。

7 早稲田大学の特徴

早稲田MBAには全日制と夜間のMBAコースがあります。全日制は「1年制」と「2年制」があり、夜間は「夜間主総合」と「夜間主プロフェッショナル」があり、多様化する学生のニーズに応えることができる体制ができています。

早稲田MBAの特徴は、経験豊富な実務家教員と、第一線の研究者教員が揃っている点です。MBAと言っても大学院ですから、多くのMBAが研究者教員が中心ですが、早稲田MBAには実務家として実績のある教員が揃っています。

マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長やボストン・コンサルティング・グループ(BCG)日本代表など著名実務家から直接指導を受けることができます。

二つ目の特徴としては、英語で全教育をおこなうプログラムがある点です。

これは全日制のプログラムになりますが、すべて英語だけの科目履修で修了できます。

英語力を高めたいから、半分英語の授業を履修し、半分は日本語で履修するということも可能です。

このようなフレキシブルな体制が整っている国内MBAは早稲田だけだと思います。

各大学院のケーススタディ授業が占める割合比較

上記で国内MBAで人気のある7校の特徴を説明しました。

上記の説明は、大学の際立った特徴をピックアップして紹介しましたが、上記の説明では、自分がどこの国内MBAが合っているのかは評価しにくいと思います。

その理由は、人気校7校を同一の指標で評価して比較することをしていないからです。

例えば、「ケーススタディの授業がどの程度の割合を占めるか」という指標で7校を比較したら、ケースメソッドで学びたい人には、一目で自分に合致するMBAが見つかります。

そこで、ここでは、「ゼネラリスト型MBA」「アカデミック型MBAというMBAを評価する際の指標を用いて、上記の7校がどのような特徴があるのかを同一の評価基準で比較しようと思います。

一般的なMBAのカリキュラムは、人的資源管理、組織論、財務会計、ファイナンス、情報・マーケティング、経営戦略、統計学、経済学といった科目をケースメソッドでディスカッションを通して学びます。
この一般的なMBAを「ゼネラリスト型MBAと呼ぶことにします。

一方、ケースメソッドによるディスカッション的な学びはあまりおこなわずに、経営学の一つの領域にフォーカスしたアカデミックな研究をおこなうMBAも日本にはあります。
このアカデミックな研究をするMBAを「アカデミック型MBAと呼ぶことにします。

この「ゼネラリスト型」と「アカデミック型」という指標で国内MBAの上記7校を評価すると以下の図のようになります。

上図の通り、ケースメソッドでディスカッションを通して経営学全般を学びたい方は、慶應MBA、早稲田MBAがお勧めということになります。

一方、アカデミックな研究をしたい方は、筑波MBAが最適ということになります。

また、両方とも学びたいという方は、真ん中に位置している京都MBA、神戸MBA、都立大MBA、一橋MBAが向いているということになります。

ここでの比較分析で自分が学びたいことと大学院を特定した上で、最初に説明したMBAごとの特徴を参考に志望校選びをしていただければと思います。

関連コラム:国内MBAの倍率から見る難易度と人気大学院合格に必要な勉強期間

自分のやりたいことベースでMBAを選ぶ!

最後に国内MBA受験生に志望校選びのアドバイスをしたいと思います。

どの国内MBAを選ぶかは、自分のやりたいことをベースに考えることをお勧めします。

よく受講相談で相談されることが、「学費が安い●●大学のMBAを考えています」とか「国内MBAでは一番歴史のある●●大学のMBAを考えています」です。

学費や歴史や知名度で国内MBAを選びことが間違いとは言いませんが、やはり自分がやりたいことをベースに考えてみてください。

ケースメソッドで学びたいのに、学費が安いからというだけでアカデミック型を志望するのはお勧めしません。

同様に、知名度が高いからというだけで、学びたい内容を無視した選択もお勧めしません。

ここで説明した「ゼネラリスト型」と「アカデミック型」という評価軸、そして、最初に説明した学校別の特徴を踏まえて志望校を決めてください。

最終的な意思決定は、そのMBAのオープンキャンパスに足を運んで、実際に教員や在校生などとコミュニケーションを取って、確認した上でするようにしてください。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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